「竜頭の滝」:奥日光を訪れる人は必ずと言ってよいほど立ち寄る観光名所となっている「竜頭の滝」は全長210mに及ぶ「渓流瀑」で、男体山の大噴火による溶岩流が固まった岩石の上を勢いよく流れ落ちている。滝つぼの直前が巨大な岩によって二股に分かれて流れ落ちていて、この部分を頭として滝全体の長い姿を「竜」に見立ててその名がつけられたという。側道もよく整備されていて滝下と滝上に無料駐車場がある。特に秋の紅葉シーズン、初夏の新緑とトウゴクミツバツツジが咲く時期には、上下の駐車場がいっぱいになるほどの賑わいとなる。
「一枚目」:270年前の江戸時代から、日光を訪れる人の憩いの場となってきた「竜頭之茶屋」は竜頭の滝の観瀑台を兼ねていて、お茶や蕎麦をいただきながら滝の姿を楽しむことができる。観光バスが到着する時間帯となると大賑わいとなるので、いつも夜明けに着くように千葉を深夜に発つことに決めている。この日は天気予報どおり朝から雨が降り続いていて、木々の新緑も見頃のヤマツツジも色鮮やかに目に映った。
「二枚目」:「竜頭の滝」最下部の二股に分かれた流れと滝つぼ。今年は5月に暑い日が続いたこともあって、この時期に滝周辺を飾るトウゴクミツバツツジの薄紫の花はほとんど咲き終わっていた。毎年それを楽しみにして出かけるのだが、今回は計算違いとなった。それにしても標高1730mの地だけあって、6月になっても新緑がまぶしいほど美しい。
「三枚目」:滝周辺には一枚目のオレンジ色の「ヤマツツジ」とこの写真の純白の「シロヤシオツツジ」が雨に濡れてきれいに咲いていた。
「四枚目」:滝下の渓流をアップで撮影した。ここは白い流れを背景にツツジの新緑がとりわけきれいに見えるポイントで、訪れる度に忘れず撮影することにしている。
(2015/6/3 撮影)