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「千城台野鳥観察園」:千葉市若葉区千城台西の一角に
面積2.5ヘクタールの野鳥観察園がある。
1998年以来多くの野鳥たちの楽園となっている。
広い調整池と池に張り出した「おむすび山」と呼ばれる
こんもりとした自然林から成っている。
周辺には小学校や公園、住宅地が広がっている。
池とおむすび山の周囲はしっかりとした金網の柵で囲まれ
人はどこからも立ち入ることはできない。
樹木はアカマツ、イヌシデ、 コナラ、エノキなどの高木を中心に
種々の木々が生い茂っている。
園内では主にゴイサギ、アオサギ、シラサギ(*体の大きい順に
ダイサギ・チュウサギ・コサギの三種類)がおむすび山を
コロニーとして毎年5月になると多数営巣している。
ほかにもバン、オオヨシキリ、ウグイス、コジュケイ、カイツブリ
オシドリ、コハクチョウ、トモエガモなども観察されている。
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自宅からは車でほんの10分ほどの場所になるので
毎年5月になるとしばしば様子を見に出かける。
今年もおむすび山にはたくさんの巣がかけられていた。
主にシラサギ、ゴイサギ、アオサギの巣を探すのが楽しい。
この二枚目の写真には三種類のサギがいる。
対角線上に左上がゴイサギ、真ん中がアオサギの雄雌二羽
右下にシラサギ(チュウサギかダイサギ?)が写っている。
左上のゴイサギの巣には、親鳥の左に茶色の羽のヒナ鳥が
うずくまっているのが見える。真ん中のアオサギの巣には
ヒナの姿が一羽も見えず、まだ卵なのかもしれない。
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真ん中のアオサギの親鳥の一羽(オス?)が飛び立った。
巣を補強するための枯れ枝などを取りに行くためだろう。
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狭いところにアオサギとシラサギの巣が接近していて面白いので
この後ずっと時間をかけてこの場所の撮影を続けた。
アオサギの巣にはもうかなり大きく育った三羽のひな鳥が
親鳥に首を伸ばして餌をねだっている姿が見える。
右に見えるアオサギの親はこの写真では役割がわからない。
左のシラサギの巣には二羽か三羽のまだ小さいひな鳥がいる。
真ん中奥の葉陰にもシラサギの巣がもう一つ見える。
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ひな鳥たちに餌を与えたアオサギの親鳥が飛び立った。
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この写真で右側のアオサギの親鳥の立場がわかった。
その親鳥の足元にはこれまでまったく見えなかった
まだ小さなひな鳥二羽の頭が見えた!
この場所には左側とすこし奥にシラサギの巣がくっついていて
真ん中のアオサギの巣にひな鳥が三羽と
そして右側すぐ隣にもう一つアオサギの巣があり
親鳥が一羽留守番をしていたのだった。
親鳥がいなくなった真ん中の巣のアオサギの大きなヒナは
興味深そうに隣のアオサギの巣の親鳥とヒナ鳥を見つめていた。