たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

野鳥の楽園(千城台野鳥観察園)2020.5.25

2020年05月26日 | 千葉県




「千城台野鳥観察園」:千葉市若葉区千城台西の一角に
面積2.5ヘクタールの野鳥観察園がある。
1998年以来多くの野鳥たちの楽園となっている。

広い調整池と池に張り出した「おむすび山」と呼ばれる
こんもりとした自然林から成っている。
周辺には小学校や公園、住宅地が広がっている。
池とおむすび山の周囲はしっかりとした金網の柵で囲まれ
人はどこからも立ち入ることはできない。

 樹木はアカマツ、イヌシデ、 コナラ、エノキなどの高木を中心に
種々の木々が生い茂っている。
園内では主にゴイサギ、アオサギ、シラサギ(*体の大きい順に
ダイサギ・チュウサギ・コサギの三種類)がおむすび山を
コロニーとして毎年5月になると多数営巣している。

ほかにもバン、オオヨシキリ、ウグイス、コジュケイ、カイツブリ
オシドリ、コハクチョウ、トモエガモなども観察されている。






  自宅からは車でほんの10分ほどの場所になるので
毎年5月になるとしばしば様子を見に出かける。

今年もおむすび山にはたくさんの巣がかけられていた。
主にシラサギ、ゴイサギ、アオサギの巣を探すのが楽しい。

 この二枚目の写真には三種類のサギがいる。
対角線上に左上がゴイサギ、真ん中がアオサギの雄雌二羽
右下にシラサギ(チュウサギかダイサギ?)が写っている。

左上のゴイサギの巣には、親鳥の左に茶色の羽のヒナ鳥が
うずくまっているのが見える。真ん中のアオサギの巣には
ヒナの姿が一羽も見えず、まだ卵なのかもしれない。






 真ん中のアオサギの親鳥の一羽(オス?)が飛び立った。
巣を補強するための枯れ枝などを取りに行くためだろう。






 狭いところにアオサギとシラサギの巣が接近していて面白いので
この後ずっと時間をかけてこの場所の撮影を続けた。

アオサギの巣にはもうかなり大きく育った三羽のひな鳥が
親鳥に首を伸ばして餌をねだっている姿が見える。

右に見えるアオサギの親はこの写真では役割がわからない。
左のシラサギの巣には二羽か三羽のまだ小さいひな鳥がいる。
真ん中奥の葉陰にもシラサギの巣がもう一つ見える。








 ひな鳥たちに餌を与えたアオサギの親鳥が飛び立った。







 この写真で右側のアオサギの親鳥の立場がわかった。
その親鳥の足元にはこれまでまったく見えなかった
まだ小さなひな鳥二羽の頭が見えた! 

この場所には左側とすこし奥にシラサギの巣がくっついていて
真ん中のアオサギの巣にひな鳥が三羽と
そして右側すぐ隣にもう一つアオサギの巣があり
親鳥が一羽留守番をしていたのだった。

親鳥がいなくなった真ん中の巣のアオサギの大きなヒナは
興味深そうに隣のアオサギの巣の親鳥とヒナ鳥を見つめていた。
   

袖ヶ浦海岸夕景

2020年05月17日 | 千葉県




 5/13: 千葉市から車で30分ほどの東京湾に面した内房海岸の袖ヶ浦海浜公園へ向かった。西空には日差しをさえぎる雲は見当たらなかったが、予報どおりに大陸から黄砂が大量に飛来しているのがはっきりわかるほど空は霞んでいた。それほど離れてはいない東京湾アクアラインの海ほたるもぼんやりとして、対岸の神奈川県横浜あたりの高層ビル群はかすかにしか見えないほどだった。

 



 夕日がだんだんと下りてきた。黄砂の大量飛来がなければこの位置からはアクアライン海ほたるのすこし左手の彼方に富士山の姿がはっきりと見えるが、この日はまったく期待できなかった。
 幸運にも引き潮と満ち潮の中間の時間帯で、海辺の砂浜があちこち形よく顔を出していた。それがとても魅力的な前景になっていて、位置を移動しながら撮影を楽しむことができた。




 
 夕日はやがて横浜市のはるか彼方の山頂に沈み始めた。地図で方角を確かめてみると、奥多摩から秩父方面の名のある山であることは確かだが正確にはわからなかった。



夕日を浴びる「アカツメクサ」(赤詰草)

 「アカツメクサ(赤詰草)」:マメ科の多年草。明治時代に牧草として渡来し日本中に広まった。別名「ムラサキツメクサ(紫詰草)」「アカクローバー」。ハーブとしても多用されている。また同種の白花の「シロツメクサ(白詰草)」は背丈も花も小さい。

 *花言葉:「勤勉」「実直」「豊かな愛」「善良で陽気」など。
 *4月7日、18日、5月24日、29日の誕生花

「十六夜の月」の出

2020年05月10日 | 千葉県




  2020.5.8 :千葉県で星空撮影の人気スポットとして知られる
 外房いすみ海岸「雀島」へ向かった。大小二つの小さな島(岩礁)
 から成る「雀島」の島影を前景にして、夕刻の海岸風景と月の出、
 星空の撮影練習をしたいと前々から思っていた。実は星空の撮影は
 ほとんど経験がなくて撮影方法などウェブサイトなどで調べはした
 もののよくわからず、とにかく現場に行って練習することにした。
  午後6時ごろに雀島の前の広い駐車スペースに着いた。
 天気予報どおりに空はよく晴れていた。前日の5月7日が満月
 (フラワームーン)で、この日は「十六夜の月」。本来は中秋の
 名月の翌日の月を「十六夜(いざよい)の月」というが、一般的に
 満月(十五夜)の翌日の月も「十六夜の月」と呼ばれている。
  撮影準備がほぼ終わった頃に南東の水平線上がまるで夕日が
 沈んだ後のように赤く染まってきた。その辺りに十六夜の月が
 上がってくることがわかり、構図を考えながら動き回って撮影
 場所を決め三脚をセットした。

 まもなく満月と変わらないほどの明るい月が水平線上に顔を出し
まぶしい光を放ちながら上っていく。 一枚目の写真のように上空に見えていた多くの星もその明るさでだんだんとかすんでしまうほど
空が明るくなってきた。





 海辺ぎりぎりまでの駐車スペース付近では十六夜の月を二つの島の間に配置することができないため急いで崖下の海岸の波打ち際まで下りて低い目線で撮影することにした。引き潮の時間になったので二つの島影の間に月が入る場所を選んで三脚をセットすることができた。水平線近くには漁火が光っていた。明るい月の光の海面への映り込みがまぶしすぎるため、思い切って感度を下げ星は消えても十六夜の月と水面の輝きを中心に構図を決めて適度なスローシャッターで撮影したその後も午後11時過ぎくらいまで星空撮影も練習したが、雲一つない夜空の十六夜の月がどんどん上昇して空がますます明るくなり撮影が難しくなった。
 次回は月の明かりがほとんどない「新月」前後の日を選んで、暗い夜空の星や銀河(天の川)撮影など練習してみたいと思う。

南房総勝山海岸「みささぎ島」伝説

2020年05月04日 | 千葉県



「みささぎ島」のはるか彼方に富士山が見える。勝山海岸から見ると、春には4月下旬ごろから富士山に夕日がかかり四月末にはダイヤモンド富士が見られる。



「残照」

 紀元111年に景行天皇より東国平定の命を受けた皇子日本武尊(やまとたけるのみこと)が船で相模の国から上総の国へと渡る途中、突然海が荒れて船が沈没寸前となった。妃の弟橘姫(おとたちばなひめ)は「海神の心をお鎮めしましょう」と言い残して海に身を投げた。すると、それまでの嵐がうそのように止んで妃のなきがらは浜辺に近い「みささぎ島」へ漂着した。(「古事記」より)

   君さらず  袖しが浦に立つ波の  その面影を見るぞ悲しき 

  日本武尊が妃を偲んで詠んだ歌の「君さらず」のことばが「木更津」「君津」の地名になり、「袖しが浦」が「袖ケ浦」という地名となった。 

 毎年8月16日には「みささぎ島」に松明が灯り「灯篭流し」が行われる。(*昨年は台風の影響で中止)