2013/2/19 撮影。会津磐梯山の東方の山あいにあるこの滝は不動堂の奥の黒い岸壁を流れ落ちる魅力的な滝で、これまでに夏、秋、冬と三度撮影に出かけた。特に冬場は雪が深く除雪もされていないので、かなり手前の集落付近の空き地に車をとめて長い雪道を歩くことになる。雪がない季節には不動堂のすぐ手前に駐車場がありアプローチは楽だ。東北地方へ旅する時はちょっと立ち寄ってみたくなる。
2013/6/22に富士山が世界文化遺産に登録された。富士山本体だけではなく周辺の文化的遺産・自然遺産も含めての指定でありがたいことだと思う。この写真は2013/4/20に撮影した富士山西麓富士宮市にある「白糸の滝」。国の名勝・天然記念物にも指定されている。世界遺産登録を目指して台風・地震被害の修復をはじめ環境整備が進められている最中に出かけて撮影した。滝下は12月までは工事が予定され進入禁止となっているが、みやげ物店が並ぶ崖上の道脇の塀越しにこのアングルでなら撮影することができる。すぐ奥の「音止めの滝」への道はそのまま進入できる。全国に数ある同名の滝の中でも本家本元の「白糸の滝」といえる。富士山からの伏流水が長い年月を経てこの崖のいたるところから湧き出し流れ落ちるとても繊細で美しい滝だ。
2013/5/3 撮影:房総半島の南部・鴨川市の山あいの大山千枚田は日本の棚田百選に選定されている。毎年5月に入るといっせいに田植えが始まる。ここでは田んぼのオーナー制度が導入されていて、駐車場には県内各地、近隣県外各地からの車が並ぶ。5月上旬が田植えで、8月末頃からはまたいっせいに稲刈りが始まる。田植えも稲刈りもすべて昔ながらの手作業で行われとても昔懐かしい光景が展開される。
2013/4/20:山梨県南都留郡忍野村の春景色。この日はみぞれや雪が混じった冷たい雨が降り続いた。富士山麓で4月20日といえばもう桜は終わりかと思っていたが、忍野村は標高963mで場所は山中湖村の北隣にあたる。長野県の軽井沢町が標高934mでそれよりも高いのだから季節の感覚が少しずれてくる。有名な観光スポット「忍野八海」のある村を流れる川沿いの桜が満開で美しく咲き誇っていた。
2013/2/17:厳冬の福島県裏磐梯で撮影。誰もいない静かな池畔で雪景色の撮影をした。秋には燃えるような紅葉が映りこむ水面のほとんどが氷結し雪が降り積もっていた。対岸の木々が映りこんだわずかな水面をポイントにして構図を決めてシャッターを切った。
2013/7/9 の早朝撮影。裏磐梯の小野川湖奥の山中の滝。駐車場から山道に入りまもなくやや急な上りがあるが後半は平坦な道で、しばらく歩いていくと激しい水音が響いてくる。厳冬期の2月中旬にここを目指したが、そのときは雪が深くて登るのをあきらめたことがある。滝の左手にお不動様が祀られた小さな祠がある。小野川湧水の清水を集め、水量は豊かで豪快に流れ落ちる直瀑。データを見ると撮影時間は午前8:53となっていた。滝正面、右手、左手とアングルを変えて撮影を続けていたとき、突然朝日が差し込んで滝下に虹がかかった。しかも滝の撮影では初めて見る二重の虹で、夢中でシャッターを切り続けた。この一枚は忘れられない思い出の写真となった。
猛暑お見舞い申し上げます。
暦の上では立秋を過ぎてもまだ当分猛暑が続きそうです。少し撮影時期をさかのぼり、3月10日撮影の涼しげな写真をアップします。
「新滝」:撮影場所は長野県木曽郡王滝村。御岳山の3合目辺りの山中の滝で落差は30mの豪快な直瀑。厳冬期は完全に氷結する。冬場がとても寒かったので氷結がまだかなり残っているかと期待していたが、予想外に早く雪解けが進んだようで滝の裏側にわずかに氷柱の一部が残っていただけだった。滝の裏側は洞穴のようになっていてそこに入り込んで裏側から撮影した。
山梨県北杜市西澤渓谷の「七ツ釜五段の滝」はとても山深いところにあり簡単には見ることができない。三脚をかついで上がるとなるとかなりのきびしいコースになる。上りの沢沿いの道は狭くて危険なため一方通行で後戻りはできず、滝を見た後の急な登りも息苦しく、帰途の下りもとても長く感じる。約3時間くらいは山道を歩くことになり、その間は休憩舎もなにもないので出発前には装備・非常食・飲み物など十分に点検しておいたほうがよい。この日は天気予報では予想もしなかったにわか雨にあったが山ではそんなことはいくらでもあり得る。沢の水かさが急に増えなかったのが幸いであった。この写真では「七ツ釜」(つまり七つの滝つぼ)と「五段の滝」は上部と下部に隠れている部分があるので数は合わないが、このアングルの写真が観光ガイドや写真集などでも定番となっている。西沢渓谷はコバルトブルーの流れが美しい。
栃木県矢板市山あいの赤滝鉱泉の奥、県民の森を目指していくとその入り口に大きな地図の入った案内版がある。一昨年初めて出かけたときは道に迷ってなかなか位置がわからなかった滝だ。滝入り口の標識がガードレールの少し下にあり、藪に隠れて見えないので初めての人は通り過ぎてしまうかもしれない。その入り口の道の反対側にある小さな祠がよい目印になる。この日は雨の日で水量も通常よりは多くその魅力的な姿をゆっくり撮影することができた。「赤滝」という名の滝は国内に他にもいくつかあるが、この滝の場合は岸壁の下部が赤色であるためその名がついたといわれる。
決して雨男ではないのだがこの夏だけは雨の日の滝の写真が多い。これは6月中旬の雨の日に栃木県日光市内で撮影した「白糸の滝」。日光は「日光48滝」あるいは「日光72滝」といわれるほど滝の多いところで滝好きにとってはとても魅力的な撮影地になっている。毎年通い続けてもまだまだ一度も見たことがない滝が数多く残っている。この滝もなかなか場所がつかめず今回初めて撮影することができた。「白糸の滝」は全国各地に無数と言ってもよいほど存在しているが、日光にもあるということはつい最近になってわかった。滝への林道の入り口がなかなかわかりにくいが、それさえ覚えればアプローチは楽な滝の一つだ。それほど水量・迫力はないしても、いかにも日光らしい杉の古木の茂る林の奥から三段に流れ落ちる優美な滝で見ごたえがある。