たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

前沢曲家集落 - I (南会津)

2017年10月31日 | 写真

 

 「前沢曲家集落」(福島県南会津町前沢)2017.10.26 撮影:前々から一度訪れてみたいと思っていた南会津の観光スポット初訪問の記録。平成23年6月20日に「重要伝統的建造物群保存地区」として登録された。約13.3ヘクタールの地域内の建築物27件、工作物9件、環境物件20件が指定されている。江戸時代文禄年間に横田城主山内氏勝の家臣小勝入道沢西という人物が移り住んできたことが始まりとされている。明治40年の大火で集落のほとんどが焼失したがまもなく一斉に再建された。

 入り口の駐車場奥に建っている曲り家に近づくと「そば処曲家」という暖簾が下がっていた。ここでは地元産のおいしい新蕎麦料理を味わうことができる。

 

  立派な造りの曲り家が立ち並ぶ集落内をのんびりと散策した。曲り家造りの資料館内では昔の暮らしを体感できる展示が見られる。

 

 前沢ふるさと公園の入り口付近に茅葺き屋根の水車小屋とすぐ下にこじんまりとした「バッタリ小屋」があり、ここでは時間をかけて撮影を楽しんだ。

 

 

 「バッタリ小屋」は「ししおどし」と同じ構造で、流水を利用して杵を落とし粟やひえなどをつくしかけになっている。

 

  集落背後の山地からの豊かな自然水を利用して水車とバッタリが動いている。この水車小屋とバッタリ小屋から響いてくる懐かしい音は「うつくしまの音三十選」の一つに選ばれている。  


マウントジーンズ那須散策

2017年10月30日 | 写真

 

 

 

 

 

 

 「マウントジーンズ那須」:冬場は最高地点1410mの変化に富んだスキー場としてにぎわい、初夏の頃のゴヨウツツジ大群落を楽しみながらの散策、そして秋の「紅葉ゴンドラ」(本年度は9/16~11/5運用)など、年間を通じて那須高原の人気スポットとして知られている。去る10月17日、秋日和に恵まれてゴンドラ頂上終点からの自然散策コースをのんびりカメラを持って散策した。


スッカン沢を歩く(栃木県)

2017年10月10日 | 写真

 

 「スッカン沢」:栃木県塩原温泉郷から矢板市に通じる山岳道路最深部の鹿股川上流の秘境。コバルトブルーの流れが魅力的な通称「青い川」沿いの景色は新緑・紅葉の季節は特に美しく、滝が多いことでも知られている。また毎年ツキノワグマの出没情報もあり十分な心構えが必要なルートになっている。栃木県に限らず山間部を歩くときにはいつもその地域のクマ出没情報を調べてからでかけることに決めている。

    [参考]: 「2017年栃木県内ツキノワグマ情報」:www.teguchi.info/kuma/tochigi

                「栃木県那須町公式ホームページ:クマ出没情報」

 

 

 

「仁三郎の滝」

   落差はそれほどないが、青い流れや辺りの景色を眺めながら撮影を楽しむことができる。 

 

「雄飛の滝」

 「仁三郎の滝」の下流の滝。滝前には木造の滝見台があるが滝つぼは断崖の影に隠れて見ることができない。断崖斜面の足跡をたどり前日の雨で不安定な足元に気をつけながらわずかに滝つぼが見えそうなぎりぎりの位置で下をのぞきこんで撮影した。写真集で滝つぼ前から撮影した見事な写真を見た記憶があるが、どこを見回しても滝つぼへ下りる道は見あたらない。おそらくはスッカン沢を熟知した人が下流のどこかの地点から沢に下りて滝に近づき撮影したのではないかと想像している。

 

 

 「雄飛の滝」下流の青い川を断崖上から見下ろして一枚撮影しておいた。まだ下流には他にも滝がいくつかあるが、このルートは台風の後などでしばしば通行止めになることでもよく知られている。「山の駅たかはら」で得た情報では、下流の滝周辺は進入禁止になっているということで、今回はこの辺りまでで駐車場へ引き返すことにした。また紅葉の季節に訪れたいと思っている。

                                (2017.10.3 撮影)


大文字草

2017年10月09日 | 写真

「大文字草」2017.10.3 (栃木県塩原温泉郷奥地の渓流沿いにて)

 

 「ダイモンジソウ(大文字草)」:ユキノシタ科 ユキノシタ属の山野草。国内では北海道から九州にかけて分布する。開花期は9月~11月で、草丈は5~30cm。可憐な白い5枚の花弁がまさに「大」文字の形に開くのでこの名がつけられた。山地や渓流沿い、湿り気ある岩地などに自生する。渓流沿いを歩いていると、写真のように大きな岩石の裂け目に根を張っている姿もよく見かける。園芸種もその可憐さで人気が高く、花の色は濃淡ピンクや赤に近い色の品種もある。盆栽にも向いていて比較的育てやすいといわれる。

         *花言葉: 「自由」「好意」「情熱」「恋の訪れ」

         *11月3日・11月8日・11月12日の誕生花


こもれび

2017年10月06日 | 写真

 

 

 栃木県那須塩原市の板室温泉と那須高原を結ぶ板室街道沿いの「乙女の滝」駐車場に入るともうその水音が聞こえてくる。滝へのアプローチが楽なので、いつも気軽に滝の姿を見に立ち寄る。この日は風が強くて滝の周囲の木々の枝が揺れていた。

 風には影響されない滝つぼの撮影に集中していた時、水面や岩盤にこもれびが差し込んで光った。そしてあちこちに瞬間的に小さな虹が現れたり消えたりするめずらしい光景に出会いシャッターを切り続けた。

 楽しい旅の思い出のひとこまとして記録写真を残しておきたいと思う。(2017.10.3 撮影)


龍門の滝(栃木県)

2017年10月05日 | 写真

 

 

 

 「龍門の滝」(栃木県那須烏山市):自宅から車で走れば一時間前後で行ける千葉県内の滝に次いで、関東近県の茨城県奥久慈や栃木県、群馬県、山梨県内の滝はしばしば訪れている。長雨の続いた真夏の終わりの8月23日に出かけた時には、これまで見たこともないほどの豊かな水量で驚いた。(*8月27日更新記事に掲載)ところが今回は逆にこれまでにないほど水量が少なく、幅60mを超える岩盤の左方4分の一ほどしか水は流れ落ちていなかった。

 だがたいへんな水量の水しぶきで滝近くにはまったく近寄ることができなかった前回とはちがい、滝つぼのすぐ前まで近づいて三脚をセットすることができたので、一枚目の写真のように思い切り見上げるようなアングルで撮影したり、超スローシャッターで魅力的な部分をアップでねらってみたり、いろいろ工夫しながら結構長い時間撮影を楽しむことができた。 

                                                                                        (2017.10.4 撮影)


「ゴゼンタチバナ」の赤い実

2017年10月03日 | 写真

2017.9.21 群馬県丸沼高原自然散策コース樹林帯にて

 「ゴゼンタチバナ」(御前橘):ミズキ科 ゴゼンタチバナ属の高山植物。丈は5~15cmと低いが、4枚の真っ白な花びら(苞葉)も秋の赤い実もきれいで、登山道脇などでひときわ目を引く。花期は6~8月。秋には赤い実をつける。落葉高木のミズキとは丈はまるで違うが、同じ仲間なので葉脈のはっきりした葉も赤い実もそっくりに見える。

 丸沼高原スキー場の標高約2000mの最高地点に通じるゴンドラを下りると眼前に日光白根山がそびえている。自然散策コースは登山道入り口にもなっているが、まだ紅葉はほとんど見られなかった。だがこの赤い実がいたるところで目に付き、燃えるような紅葉の季節が迫っていることを感じさせてくれた。


苔の森の小さなキノコ

2017年10月01日 | 写真

「セイタカスギゴケ」の花と小さなキノコ

 「セイタカスギゴケ」:丈は8~20cmで「スギゴケ」の仲間では大型の苔。亜高山帯針葉樹林の林床に群落を作る。先端から花茎が伸びて白い小さな花をつける。この花もキノコも愛らしく立ち止まってカメラを構えた。

   (2017.9.21 標高約2000mの群馬県片品村丸沼高原自然散策コースにて撮影) 

 

 マツ科の常緑高木「シラビソ」樹林の 中にたくさんの小さな白いキノコが生えていた。帰宅してからキノコ図鑑で調べたみたが種類があまりに多くとても特定できない。「オトメノカサ(乙女の傘)」というきれいな名のよく似たキノコにたどりついたがどうもぴったり来ない。上下5枚の写真に写っているキノコをよく見ると、似てはいるが傘の形が微妙に異なっている。キノコの写真を撮ったのは実はこれが初めてだが、これから山道を歩く時にキノコを探すようになるかもしれない。