「前沢曲家集落」(福島県南会津町前沢)2017.10.26 撮影:前々から一度訪れてみたいと思っていた南会津の観光スポット初訪問の記録。平成23年6月20日に「重要伝統的建造物群保存地区」として登録された。約13.3ヘクタールの地域内の建築物27件、工作物9件、環境物件20件が指定されている。江戸時代文禄年間に横田城主山内氏勝の家臣小勝入道沢西という人物が移り住んできたことが始まりとされている。明治40年の大火で集落のほとんどが焼失したがまもなく一斉に再建された。
入り口の駐車場奥に建っている曲り家に近づくと「そば処曲家」という暖簾が下がっていた。ここでは地元産のおいしい新蕎麦料理を味わうことができる。
立派な造りの曲り家が立ち並ぶ集落内をのんびりと散策した。曲り家造りの資料館内では昔の暮らしを体感できる展示が見られる。
前沢ふるさと公園の入り口付近に茅葺き屋根の水車小屋とすぐ下にこじんまりとした「バッタリ小屋」があり、ここでは時間をかけて撮影を楽しんだ。
「バッタリ小屋」は「ししおどし」と同じ構造で、流水を利用して杵を落とし粟やひえなどをつくしかけになっている。
集落背後の山地からの豊かな自然水を利用して水車とバッタリが動いている。この水車小屋とバッタリ小屋から響いてくる懐かしい音は「うつくしまの音三十選」の一つに選ばれている。