たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

深秋の「照葉峡」- I

2018年10月31日 | 写真

2018.10.26 撮影

「照葉峡(てりはきょう)」:群馬県みなかみ町藤原と片品村を結ぶ約5kmの山岳道路沿いは例年10月中旬から下旬にかけて紅葉が見頃となる。利根川支流「湯ノ小屋沢川」には「照葉峡十一滝」と呼ばれる多くの滝がかかっている。生い茂る木々に隠れてよく見えない滝もあるが、次々と迫力ある深山の渓流風景が目を楽しませてくれる。これらの滝には俳人水原秋桜子が名をつけたといわれ、関東の奥入瀬渓流とも呼ばれ親しまれている。

 

 


浮島夕景

2018年10月31日 | 写真

2018.10.22 撮影

 千葉県安房郡鋸南町勝山海岸漁港沖の「浮島」は夕景が美しく、よく晴れた日の夕刻になると釣り人だけでなくカメラを持った人の姿が多く見られる。特に秋から冬にかけて夕日が浮島の二つの島の合い間辺りに沈むので、早くから防波堤の上には三脚が並ぶ。この日は一日中雲一つない晴天できれいな夕景を楽しみにして出かけた。しかしこれはよくあることだが、現場に着いてみると西空には雲が多く撮影チャンスにはならなかった。

 

 しばらくは名残惜しくて隣の人とおしゃべりをして過ごしていたが、西空の雲も黒くなってしまい三脚を片付けて引き上げることになった。防波堤のこの位置からだと富士山は大きいほうの島の右側に見えるのだが、この日はその姿も見ることはできなかった。


思い出の一枚

2018年10月24日 | 写真

 

    秋色に包まれた沢沿いの岩陰にひっそりと咲く白い花に目がとまった。この秋二度「ダイモンジソウ(大文字草)」を滝前で見かけて撮影したことがある。湿り気の多い岩場でこの可憐な花を見つけるのが楽しみになっている。


「竜頭の滝」10/15

2018年10月21日 | 写真

2018.10.15 撮影

 まだ緑一色で紅葉が見られない日光市内を通り過ぎて奥日光へ向かった。いろは坂もまだやっと色づき始めというところで、ロープウェイ乗り場のある明智平も通過した。中禅寺湖畔から戦場ヶ原へと向かったがこの辺りもまだきれいな紅葉は見られない。おそらくは紅葉前に暴風で傷んだ葉が落葉してしまった木々が多く、例年のこの時期よりもやや寂しい景色になっていた。

 竜頭の滝下の駐車場が近づくと急に渋滞が始まってなかなか駐車場には入れそうになく滝上の駐車場へと先回りしてみた。ここで運よくわずかのスペースに駐車することができた。テレビのニュースでも報道されていたが、同じ奥日光でもいろは坂の次に急に標高が上がる竜頭の滝辺りから紅葉が盛りになっていた。他の場所の紅葉がまだ見頃にはなっていないため、観光客がここに集中することになったようだ。

 

 

 「竜頭之茶屋」内の滝見スペースは見物客で大混雑でとても三脚など持っては入り込めそうになかった。200m以上もの滝の側道も人の波であふれていた。 平日でもこの混雑だから前日14日の日曜日はさぞたいへんだったことと想像できる。

 


「駒ヶ滝」(那須高原)

2018年10月20日 | 写真

2018.10.14 撮影

 栃木県那須高原「駒ヶ滝」(別名「駒止の滝」):那須高原「那須平成の森」 自然散策コースのいちばんの見所となっている滝で、平成23年4月には観瀑台が整備され人気の観光スポットになっている。余笹川の断崖を流れ落ちる落差20mのこじんまりとした滝だが、特に上下の青い滝つぼが美しい。観瀑台から滝つぼ前に下りる道はないので、この滝の写真はほぼ同じアングルのものしかない。10月中旬頃から11月上旬頃までの紅葉の季節には、観瀑台すぐそばの駐車場はかなりの混雑になる。

 

  今年はやや紅葉が遅く滝周辺にはまだ落葉樹で緑色の木々も多く見られた。上段の滝つぼの左上方からの流れは深い樹林に包まれ、年間を通してまったく見ることはできないのが残念だが、おそらく何段にもなって続いていることだろう。その姿を想像しながら眺めるのもまた楽しい。

 そろそろ朝夕の冷え込みも身にしみてきて、来週あたりからはさらにきれいな紅葉に包まれた滝の姿を楽しめるだろう。


赤川渓谷「上滝」再訪

2018年10月19日 | 写真

2018.10.13 撮影

 栃木県奥塩原の元湯温泉を流れる赤川にかかる滝。岩盤が複雑な形状でスローシャッターで撮影すると水の流れが美しい。紅葉の名所で知られる「日塩もみじライン」の途中から「元湯」方面への深い山間の道を下っていくと、道の左脇に「赤川渓谷線歩道」入り口の案内看板が見える。そこからすこし下ると同じく左側に石段があり「上滝入り口」の小さな表示がある。右カーブ手前なので、初めてだと見過ごして しまうかもしれない。

 石段の上には小さな展望台がある。滝周りの山林はまだ緑一色で紅葉は目に入らなかった。まったく季節感がないので、手前の低木の黄葉を画面に入れて撮影した。この辺りは心配していた台風による被害も見当たらず、例年よりやや遅れて今月下旬頃には紅葉も見頃になることだろう。

 

 

 滝前の岩場に「ダイモンジソウ(大文字草)」が咲いていた。滝と可憐な花を眺めながらここで腰を下ろしてひと休み。苦しい姿勢だったがなんとか滝の一部も画面に入れて記念に一枚撮影しておいた。

 すぐ下の橋を渡った渓流沿いには塩原温泉郷発祥の地「元湯温泉」の三軒だけの秘湯の宿「元泉館」「大出館」「ゑびすや」がある。「秘湯マニア」には人気の温泉で、日帰り湯を楽しむこともできる。


雨の大沼園地

2018年10月18日 | 写真

  猛暑や豪雨、台風の影響で今年の紅葉は色づきが遅く木々の葉の傷みも多く見受けられる。栃木県では10月中旬なっても奥日光の奥地や高山を除いてはきれいな紅葉は見られなかった。塩原温泉郷奥地の紅葉名所「大沼園地」では、写真のように大沼の周囲の紅葉を楽しみながら散策できる木道がほとんど水没してしまっていた。

 

 

ほんのわずかな秋色を探しながら散策した。

 

 

 

 

 


「赤滝」再訪

2018年10月10日 | 写真

2018.9.30 撮影

  前回7月8日に訪れた時には水量が少なかったが(*7月13日更新記事)、今回は雨の翌日で水音が谷間に響き渡っていた。栃木県矢板市「栃木県民の森」内の滝で、滝周りの変化に富んだ岩盤や巨石も迫力がある。わずかに一本だけ右奥の木が色づいていたので、画面に入れて撮影した。10月も中旬に入ると、そろそろ森全体が色づき始める頃かもしれない。 


このキノコは?

2018年10月08日 | 日記

 2018.10.7 (千葉港公園にて)

 台風25号通過後の日曜日、千葉市内では気温が30℃を超えた。一日中快晴で雲一つなく、久しぶりに港の夕景を楽しもうとカメラを持ってでかけた。汗をかきながら千葉港公園内を歩き回り、西空が徐々に茜色に染まり始めたので海辺に向かった。体育の日前日の連休中日で浜辺には多くの人影が見られた。

 ふと散歩道脇の草地に目をやると、夕日に照らされた白い大きなキノコがあちこちにたくさん生えていた。つぼみは丸っこく傘が開くにつれて白さが目立ち、いちばん開いた傘はまん丸で平になっていた。きれいな形で、これは食べられるキノコなのかなあなどと思いながらしゃがみこんでカメラを構えた。なんとなく食べられそうな感じもしたが、毒キノコが多くて危ない。手も触れず帰宅してから調べてみることにした。

 

 家に戻ってからウェブサイトで先ずは「毒キノコ種類」で時間をかけて探してみた。その結果、このキノコの名はほぼ間違いなく「オオシロカサタケ」であることがわかった。驚いたことに「主な毒キノコ40種類」の中に入っている危険な毒キノコだった。傘の大きさは最大20cmにもなり、街中の公園の草地などでもよく見かけられるキノコだという。食べると消化器系に障害が生じ重症になることもあると書かれていた。やはりキノコは怖い。

 

 夕日が富士山に近づきそうな位置に下りてきた。上空にはまったく雲がなくひょっとすると・・・と思ったがそう簡単にはいかない。まもなく西空のいちばん下にだけ雲の層が見えてきた。これでは富士山の稜線も見えない。この日の収穫は真夏日の暑さに負けず散歩して、「毒キノコ」一種をはっきりと覚えたということで満足することにしよう。


スッカン沢の「潜流瀑」

2018年10月05日 | 写真

   栃木県の秘境「スッカン沢」の写真記事はこれまで数回投稿してきたが、最深部の「スッカン橋」を渡ったこの位置で撮影した写真は今回が初めてになる。スッカン沢コースを歩いていると、沢沿いの断崖のいたるところから湧き水が流れ落ちている。滝の種類はいくつかあるが、沢や川の水がそのまま流れ落ちる普通の滝とは異なり、伏流水が湧き出して流れ落ちる滝は「潜流瀑」に分類されている。写真の滝の名はつけられていない。この滝の流れは実にすばらしい眺めだが、三脚を使って撮影するには足場が不安定でなかなか骨が折れる。動画も記録しておくと後で楽しめると思う。

 

 

  「スッカン橋」を渡って沢沿いに下り、断崖を見上げるとめずらしい形状の岩壁が目に入る。薙刀(なぎなた)の刃のような曲線であることから「薙刀岩」と名づけられている。「柱状節理」の岩壁の一種でこのような形状のものは珍しい。光が差し込み水が少なくてよく見えないが、この岩壁の上部からもわずかに伏流水が流れ落ちていた。


三度目の「幻の滝」

2018年10月03日 | 写真

 

 「幻の滝」(=「おしらじの滝」)はもうすっかり「秘境の滝」ではなくなり、よく整備されたかなりの広さの駐車場に入りきれない車が道端にも並んでいた。やむなくまずスッカン沢へと向かい、帰りに再度立ち寄ることにした。約3時間後の戻り道には駐車場もかなりゆとりができていた。

 この滝を初めて訪れた時には滝水がまったく流れていないその名の通りの「幻の滝」でがっかりしたものだった(6/29更新記事)。この経験から二度目は雨が続いた後をねらって出かけた。その日は繊細な白い滝の流れと静かな澄み切ったコバルトブルーの滝つぼをゆっくり撮影できた(8/3更新記事)。今回もやはり適度な雨の後をねらい、前回に劣らずきれいな滝景色を満喫することができた。

 ウェブサイトでくわしく調べているうちに、昨年この滝の岩壁の上から落下した死亡事故があったことを知った。また子熊の出没ニュースもあった。「クマ出没注意」の看板はあちこちで見かけるが、気軽な街角散歩姿の人と出会い心配になることがある。塩原ー矢板線の山岳道路沿いで訪れる人が多い「スッカン沢」やこの「おしらじの滝」コースは携帯電波は圏外で緊急時の連絡もできない。深い山中で足場も不安定なので気をつけてほしいと思う。

 


「ダイモンジソウ」(大文字草)

2018年10月01日 | 写真

2018.9.26 栃木県矢板市山中の「おしらじの滝」にて。

 「ダイモンジソウ」(大文字草):ユキノシタ科 ユキノシタ属の山野草。北海道から九州までの山地の湿った岩や渓谷沿いの岩の上に自生する。草丈は10~30cm。9~10月頃に開花する。自生範囲が広く多くの変種がある。園芸品種も多く花の色も白のほかにピンクや赤、紫のものもある。

 花弁は5枚で下の2枚は長く、漢字の「大」の字の形をしているのでこの名がつけられた。

  

 渓谷沿いの苔むした岩石の上に咲いていた「大文字草」。

花が「大」の字に似ていることがよくわかる。