たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

「ヤブツバキ」(藪椿)

2017年02月28日 | 写真

 

 

 「ヤブツバキ」(藪椿):ツバキ科ツバキ属の常緑高木で樹高は10m~15mになる。北海道を除き東北地方から沖縄まで分布する。照葉樹の代表種。花は紅色が基本で花びらは5枚。花びらは散らず一花全体が落下する。古くから茶花として愛用され日本最古の鑑賞用花木となってきた。花期は11月から4月で俳句の季語では春となっている。一般的に「ツバキ」といえばこの「ヤブツバキ」のことをいう。江戸時代から多くの園芸品種が作り出され花の色も形も多様でその数はとても多い。

    *11月11日の誕生花 *花言葉 「謙虚な美徳」「控えめな優美さ」など。

 「サムライの古径」:写真は千葉県佐倉市佐倉城址公園に近い旧佐倉藩武家屋敷群が並ぶ「武家屋敷通り」へ上がる坂道「サムライの古径(こみち)」(別称「ひよどり坂」)で撮影した。約100mほどの坂道で、竹林に囲まれ昼なお薄暗い独特の雰囲気があり、JR佐倉駅からスタートする「駅から散歩コース」の最初の人気スポットになっている。空がほとんど隠れるほどの竹林の中の坂道で両脇の竹垣は江戸時代と同じ組み方になっている。その昔佐倉城への往復で上り下りする武士たちの姿を想像しながら散歩するのも楽しい。この辺りはカメラ散歩でよく歩く場所で、この時期に竹林の中にヤブツバキが咲いていることは記憶していた。数日来の春の嵐でツバキの花の多くが落下し、この日は一輪だけ残った赤い花が目立っていた。


早春の植物園散歩

2017年02月25日 | 写真

 「シナマンサク」:2月25日の誕生花。マンサク科の落葉小低木。花期は2月~4月。

 

ちょうど一年前の今日2月25日千葉市の初雪の朝撮影(千葉市都市緑化植物園にて)

まんさくや 小雪となりし 朝の雨  (水原秋桜子)

(*水原秋桜子の句にぴったりの写真を再掲します。2016/2/27更新記事に掲載)

 

 冬枯れの山野でいち早く早春を告げる花の一つ。「シナマンサク」は他の種類のマンサクと違い冬になっても葉が落ちず、大きな枯葉がたくさんついているので一目で見分けがつく。「マンサク」には黄色・オレンジ色の花のほかに、白花や紅花などいろいろな種類がある。耐寒性が強いので庭木にも多く用いられている。沖縄を除き全国に分布する。

 2017/2/24: 3月目前の植物園を散歩した。千葉県佐倉市内「国立歴史民俗博物館」の付属施設「くらしの植物苑」は千葉市中心部から車で30分以内で行けるので、年間を通して季節の植物や催しなどを楽しみにして出かけている。佐倉城址公園にも隣接し、専用駐車場のほかに学校の校庭のように広々とした城址公園センター駐車場(無料)もあるので花見などでにぎやかなシーズンでも駐車場の心配はいらない。駐車場脇では梅や寒桜が満開になっている。「くらしの植物苑」内はまだ植物の芽吹きにはすこし早く寂しいが、梅や山茶花のほかに何種類かの早春の花を見つけることができる。

 

春を告げる植物の代表格「ふきのとう」が枯葉の下からたくさん顔を出している。

 

「ミツマタ(三椏)」の花が咲き始めていた。まだつぼみが多い。

 

普通の日本水仙とはすこし違う花びらのきれいな水仙を見つけて一枚撮影した。

 「タゼッタスイセン」:花びらが他のニホンスイセンと比較して細くて長い。

「房咲きスイセン」の一種で一本の茎に花がたくさん咲く園芸品種。


白川郷への旅 -III

2017年02月22日 | 写真

 

展望台からの戻り道で見かけた小さな物置小屋(?)も立派な合掌造りになっていた。

雪の重さで建物が壊れてしまわないかと不安になってしまう。(上下二枚) 

 

 

「合掌造り民家園」「神田家」「村上家」「和田家」「長瀬家」では内部見学もできる。

民宿となっている合掌造り家屋も人気で利用する人が多い。

 

急角度の合掌造り屋根の上に雪下ろし作業中の人の姿が見えた。裏に回ってみると・・・

 

道具は長い長い梯子とスコップだけ!高い屋根の頂上で作業が急ピッチで進んでいる。

雪国の冬の暮らしのきびしさを目の当たりにしてしばらくこの場に立ち尽くしていた。

 

合掌造り以外の店舗・家屋もある中央通りでも家族総出で除雪作業が行われていた。 


白川郷への旅 -II

2017年02月20日 | 写真

 

  せせらぎ公園駐車場から歩いておよそ25分くらいはかかる高台に白川郷全体を見渡すことができる展望台がある。ここには400年前の室町時代に8代将軍足利義政の命によって城が築かれたという。観光案内地図には「萩町城址展望台」と記されている。雪深い坂道の途中で木々の合間に白川郷の家並みが見えてきたところでまず一枚撮影した。

 

二枚目は展望台まで50mくらいの位置で撮影。坂の途中だと木々の枝が視界をさえぎる。 

 

三枚目は展望台まであとすこしの場所で撮影。展望台には多くの観光客の姿が見えた。

 

 展望に最適な位置は意外に狭くしばらく順番を待ってから撮影した。

幸い吹雪にもならず期待通りの冬の白川郷展望写真を残すことができた。


白川郷への旅 -I

2017年02月19日 | 写真

 

 2017/2/15:午前中早い時間に雪深い富山県「五箇山菅沼」を訪れた後、岐阜県飛騨の里「白川郷」へ向かった。せせらぎ公園の駐車場に入り庄川にかかる吊橋「であい橋」を渡ると白川郷の集落に入る。

 

 清らかな庄川の流れを見下ろして一枚撮影した。

 「庄川」は岐阜県飛騨山系「烏帽子岳」(1625m)を水源とし富山湾に注ぐ延長115kmの一級河川で、流域には飛騨高山市、白川郷、五箇山、庄川峡などの観光地が連なっている。

 

五箇山とともに世界遺産に指定されている白川郷では外国人観光客の姿も多く見られる。 

 

 

五箇山に劣らず雪が深い。足元に気をつけながら展望台へと向かって歩いた。


厳冬の五箇山 -III

2017年02月18日 | 写真

合掌造り屋根の雪下ろし作業がかなり進んだ様子がわかる家屋を左奥に入れて撮影した。

 

このみやげ物店の屋根の雪は今にも落ちてきそうに見える。

 

 

「厳冬の五箇山-II」にも掲載した店の脇に落雪を利用して「かまくら」が作られていた。


厳冬の五箇山 -II

2017年02月17日 | 写真

傾斜が急な合掌造りの屋根の雪はずれ落ちて庭を埋め尽くす。危険で近づくことはできない。

 

五箇山菅沼集落ではおなじみのみやげ物店だがさすがにお客は少ない。

 

簾のようなツララが美しい。除雪が間に合わないままになっているところが多く見られる。

 

この家屋の屋根の雪は半分くらいずれ落ちている。近づいてみると・・・

 

庭の奥は屋根から落ちた雪で完全に埋め尽くされている。

手前の水場では昨年秋に訪れた時と変わらず地下水が湧き出していた。


厳冬の五箇山 -I

2017年02月16日 | 写真

 

  2017/2/15: 雪深い世界遺産五箇山菅沼集落を散策した。多くの場所で急傾斜の屋根の雪が落ちて家屋の脇にうず高く積もり道幅を狭めている。やや湿気の多い雪の重みで家屋にはたいへんな負担がかかっているだろう。集落の中の道は曲がりくねっていて狭く、大型の除雪車はとても入ることはできない。四枚目の写真のように、広い屋根の上でただ一人黙々と雪下ろし作業を続ける人の姿があちこちで見られた。

 

 

五箇山菅沼集落入り口バス停脇にある電話ボックス の回りにも深い雪が積もっていた。

 

雪国での暮らしのたいへんさをしみじみと感じながら歩いた。

 

豪雪地帯では一冬で一度だけの雪下ろしでは済まず、家屋を守るために何度かこのような

たいへんな作業が行われるのではないだろうか。とても声をかけることなど出来なかった。 


厳冬の赤城山

2017年02月12日 | 写真

 厳冬期の赤城山「覚満淵」(手前)と「大沼」(遠方)を見渡す「鳥居峠」からの絶景 

 赤城山の火口湖・カルデラ湖には「大沼」「小沼」「覚満淵」の三つがある。いずれも湖面は完全氷結していた。これらをとりまく外輪山として、主峰「黒檜山(1828m)」をはじめ「駒ケ岳(1689m)」「地蔵岳(1674m)」等々数多くの峰が連なっている。日本百名山「赤城山」はそれらすべてを総称した名称で「赤城山」いう名の峰は存在しない。いくつもの登山コースがあり、赤城山スキー場も第一から第三まで三ヶ所にある。赤城山の山容はどの方向から見ても雄大で、なだらかな裾野の広がりは日本百名山の中でも富士山に次ぐ美しさであるといわれている。大沼・小沼でのボート遊びや冬場のワカサギ釣り、覚満淵高層湿原の散策コースなど人気のスポットとなっていて、赤城山全体が四季を通じて多くの人々が大自然の中で楽しむことができる観光地となっている。

 

 JR前橋駅からバスで90分の県立赤城公園ビジターセンター前に「覚満淵」入り口がある。

 

 「覚満淵」:駒ケ岳と地蔵岳の間の火口原にある周囲約1kmのカルデラ湖で「小尾瀬」とも呼ばれ、標高1360mの高層湿原は高山植物の宝庫となっている。3月には水芭蕉、4-6月のレンゲツツジ、7-8月のニッコウキスゲ・・・他にもいろいろな湿性植物が楽しめる。秋の草もみじと周囲の紅葉風景もすばらしい。入り口バス停からはわずか100m ほどで尾瀬を思わせるような木道の上に立つことができる。以前初夏と晩秋に訪れたことがあるが、木道に続く左側山すその小道をのんびり歩いて一周してもそれほど時間はかからず楽しく散策することができる。この日は写真のように完全氷結していて木道も水面も雪で覆われていた。

 

 標高1345mの「大沼」は完全氷結していた。湖上にはワカサギ釣りのテントや犬と遊ぶ人の姿が見える。対岸には「赤城神社」へ渡る朱色の橋と社殿が見える。 

 

上下二枚は「白樺牧場」付近の雪景色 


「吹割の滝」 (群馬県)

2017年02月11日 | 写真

 

 関越自動車道沼田ICから国道120号線を片貝・尾瀬方面へ直進して約20分ほどで沼田市利根追貝地区「吹割の滝」入り口駐車場に着く。以前夏や秋に何度かでかけたことがあったためついうっかりしたが、2/18~3/31までの冬季期間は片品川沿いへ下りる遊歩道が完全閉鎖になっていた。一枚も写真を撮らず引き上げるのも残念なのであちこち滝が見える場所を探して歩いた。やむなく今回は遊歩道立ち入り禁止看板の手前や崖上の滝見場所から木々の合間に見える滝を撮影した。葉が茂っている季節なら滝の流れの多くが隠れてしまって写真にもならないが、すべて落葉樹だったのでなんとか滝の姿を記録することができた。また吹割の滝は遊歩道からだと滝つぼの部分は川沿いの岩盤で隠れて見えないが、滝の真上の位置から見下ろすアングルなので初めて滝つぼも撮影することができた。

 「吹割の滝」:「ふきわり」ではなく「ふきわれ」の滝と読むのが正式といわれる。水量豊かな片品川の水が幅30mにわたって川底の岩盤の巨大な裂け目に流れ落ちる姿が「ナイアガラ瀑布」を思わせることから「東洋のナイアガラ」と呼ばれている。昭和11年に国の天然記念物・名勝に指定された。

 この写真を一枚目の滝写真の右側につなげるとほぼ滝全体の姿になる。足場も悪くて木々の枝が多く風で揺れているため滝つぼの様子がわかる程度にすばやく手持ちで撮影した。

 

 三枚目は初めて撮影した「鱒飛の滝」で上の「吹割の滝」の約100m下流にある。遊歩道立ち入り禁止看板手前のこの位置も木々の枝が多く、このアングルで撮影するのが精一杯であった。激しい流れの滝つぼは残念ながら隠れていて見ることができない。 


吹雪のゲレンデ

2017年02月10日 | 写真

 

  川場スキー場の最高地点眼前にそびえる「無名峰」は猛吹雪と地吹雪で姿を現さず、大迫力の岩峰は撮影することができなかった。「無名峰ダウンヒルコース」リフトに何度も乗り視界が開けるのを待っていたがなかなか岩峰は見えてこない。午後になってやや強風が収まりぼんやりとその姿が見えた瞬間にシャッターを切りなんとか記録写真を残すことができた。手前の斜面を歩いた足跡が見えるが、これは状況に詳しいスキーヤーがスノーシューを用意していて一段高い地点まで上がり絶景を楽しんだのだろう。雪が深くてスキー靴では歩けず、スキーを履いたままでもとても上がることができなかった。

 

下界は快晴なのだろう。吹雪でかすむ太陽がおぼろ月のように見えた。

 

 

 

 

 

 

 川場スキー場はリフトを乗り継いで一気に滑る複数の3000mを超えるダウンヒルコースが人気で、急斜面や谷間の変化に富んだ長いコースが楽しい。雪質もさらさらの粉雪で申し分なかったが、滑走中しばしば視界がゼロになったり、突風をまともに受けてスキーが止まってしまったり倒れそうになることもあった。天気のよい日に出かけていればもっときれいな雪景色の写真をたくさん撮ることができたのだが、なにせカメラを構えてもすぐレンズが雪まみれになってそれどころではなかった。写真はともかく久しぶりに大好きな雪景色に包まれて過ごすことができて最高の一日だったと思う。


大雪の朝

2017年02月09日 | 写真

 

 

 

 2017/2/7:関越自動車道沼田ICから群馬県利根郡川場村の奥深い山あいにある川場スキー場へ向かって車を走らせた。天気予報では強い冬型の気圧配置で北風が強く一日雪となっていた。民家もまばらになり山道に近くなると道路の雪もだんだんと深くなってきた。道脇で小型除雪車で作業している人が見えてきた。近づいていくとちょうどその場所の道端には一軒の茅葺きの古民家が見えた。雪景色の中のその立派な建物が美しくてどうしても旅の記録写真を撮りたくなり、道脇の駐車スペースに車を停めてカメラを取り出した。

 除雪作業が一段落したようなので、近づいて挨拶しその古民家のことやこれから先のスキー場までの雪の山道のことなど話をうかがった。よくあることだが、旅先で地元の方と交わす立ち話はとても楽しくためになる。スキー場までの道幅の広い山道は結構長くて雪も多いが、川場スキー場では大型の除雪車四台がフル稼働で、冬場の道路整備も一日中行われていることもわかった。「川場CITY」と呼ばれる大型スキーハウスは1階から6階までが立体駐車場になっていて(屋外駐車場も第1~第5駐車場まである)その上の7・8階にスキーセンターや売店・食堂など諸施設がすべて揃っている。ゲレンデ内の食堂は別としてこの建物以外にはホテルや民宿などは一切ないのがこのスキー場の特色である。なるべく早い時間にスキー場に向かい立体駐車場に入れば車に雪が積もることもなく安心して過ごすことができるのがありがたい。 


江川海岸再訪

2017年02月05日 | 写真

 

  昨年末大晦日の更新記事で江川海岸の写真を三枚アップしているが、今回はその時の経験を参考にして二度目の訪問となった。まず何よりも好天気であること、そして気圧配置などから判断して風が吹かない日にでかけることを最優先にした。幸い今回は夕暮れ時の西空に黒い雲も現れず、強い風が吹いて波が立ち水面への茜色や電柱の映りこみが乱れることもなかった。

 ゆとりをもってでかけて好位置に三脚をセットして待ち続けた。いよいよ撮影チャンスの時間帯が近づいてきた。その時沖合いの漁場からのボートが江川漁港の船着場へと戻ってきた。これはまったく予期せぬ光景だったがチャンスは逃さず高速シャッターを切り続けた。

   

 

絶好の撮影日和。夕日が沈む。富士山はこれよりかなり右方向に離れた位置にある。

 

風が時々わずかに吹いて工場の煙突からの煙がたなびくが、水面が荒れるほどではなかった。

辺りがだんだんと暗くなり新日鉄住金君津製鉄所の灯りが見えはじめた。 

 

右方向に富士山の姿がくっきりと浮かんできた。陽春の頃には夕日はこの峰に沈む。 

 

穏やかな入り江の沖合いへまっすぐに伸びる電柱の列は江川海岸の大人気の一因となっている。

 

   「江川海岸」(千葉県東京湾岸)についての詳しい説明は今回は省きました。

2016.12.31 更新記事の記述をごらんください。

 


浜辺の黒い鳥

2017年02月04日 | 写真

 

 あっという間に一月が終わり今日は暦の上では「立春」。昨日も今日も快晴だが空気は冷たい。夕日が富士山にどのくらい近づいたか見るために千葉港の浜辺を散歩した。この場所からの「ダイヤモンド富士」は例年2月25日あたりということは記憶している。まだ夕日が沈む位置は富士山とはかなり離れているが、毎日少しずつ接近していることは確かだ。

 浜辺に黒い鳥の群れが見えた。一瞬カラスかと思ったが、にぎやかな泣き声もなく体がすこし小さい。そっと近づいて望遠レンズでのぞくと・・・中央あたりの三羽の顔が見えた。クチバシと額の部分が白い。水辺から高波ですこし上がった浜辺に打ち上げられた海草をしきりについばんで食べているように見えた。 

 

  後で調べるため連写するとシャッター音で驚いたのかいっせいに海に向かって飛び立った。群れの中には手前や左端に映っている首から上の部分が赤い「ヒドリガモ(マガモ属)」のオスも混じっていた。

 大部分がすばやく海の中へ逃げ込んだがまったく慌てず動じず振り向いてこちらの様子を見ている鳥もいるのがおもしろい。左端の鳥をよく見ると、この鳥の特徴がよくわかる。

「オオバン」:クイナ科オオバン属で浜辺や湖沼で見かける野鳥。この鳥は留鳥で渡り鳥ではない。水草類を食べる。体長は39cm。羽が黒いが、クチバシと額の部分が真っ白なのが特徴で一度覚えればわかりやすい。 (2017/2/3 撮影)


並び地蔵

2017年02月02日 | 写真

 日光を流れる大谷川沿いの「慈雲寺」境内「並び地蔵」

 昨年3月16日更新記事には同じ場所の早春の雪景色写真を載せている。毎年数回日光を訪れる時には必ずここに立ち寄っているので、他の季節の記事もこれまでに何度か書いたことがある。今回は厳冬期で雪深い景色を期待していたが・・・残念ながら昨年の春の雪よりも積雪は少なく驚いた。前回とあまり変わらない写真だが、これもまた今回の旅の記録として残しておくことにした。

 

 

 

 「並び地蔵」とは、徳川家康の側近で秀忠、家光までの三代にわたり仕え、徳川幕府の堅固な礎を築くのに大きな役割を果たした慈眼大師天海大僧正の没後に、100人の弟子たちが一体ずつ献納したものであった。その後大洪水による流失や損壊などがあり現在は84体が残っているといわれるが、実際に数えてみるとなかなか数が一致しないことから「化け地蔵」の別名があることもよく知られている。特に「慈雲寺」門前の桜並木が美しい頃や雪景色の頃には多くの写真愛好家もここに集まる。かつては日光の「隠れた名所」とも言われていたが、今では訪れるたびにガイドブック片手の外国人観光客の姿も見かけられるほどである。(2017/1/26 撮影)