「ヤブツバキ」(藪椿):ツバキ科ツバキ属の常緑高木で樹高は10m~15mになる。北海道を除き東北地方から沖縄まで分布する。照葉樹の代表種。花は紅色が基本で花びらは5枚。花びらは散らず一花全体が落下する。古くから茶花として愛用され日本最古の鑑賞用花木となってきた。花期は11月から4月で俳句の季語では春となっている。一般的に「ツバキ」といえばこの「ヤブツバキ」のことをいう。江戸時代から多くの園芸品種が作り出され花の色も形も多様でその数はとても多い。
*11月11日の誕生花 *花言葉 「謙虚な美徳」「控えめな優美さ」など。
「サムライの古径」:写真は千葉県佐倉市佐倉城址公園に近い旧佐倉藩武家屋敷群が並ぶ「武家屋敷通り」へ上がる坂道「サムライの古径(こみち)」(別称「ひよどり坂」)で撮影した。約100mほどの坂道で、竹林に囲まれ昼なお薄暗い独特の雰囲気があり、JR佐倉駅からスタートする「駅から散歩コース」の最初の人気スポットになっている。空がほとんど隠れるほどの竹林の中の坂道で両脇の竹垣は江戸時代と同じ組み方になっている。その昔佐倉城への往復で上り下りする武士たちの姿を想像しながら散歩するのも楽しい。この辺りはカメラ散歩でよく歩く場所で、この時期に竹林の中にヤブツバキが咲いていることは記憶していた。数日来の春の嵐でツバキの花の多くが落下し、この日は一輪だけ残った赤い花が目立っていた。