たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

「朝 霧」

2014年11月30日 | 写真





 晩秋の早朝、山梨県清里高原で撮影。山道を歩いていてふと林の奥の朝霧にかすむ大木が目に入った。踏み跡もないやぶのなかに入り込んで三脚をセットし、ゆっくりと時間をかけて撮影した一枚。奥の大木も見事だがその手前にまた不自然な角度で高く伸びている樹木がありしばらくじっと眺めていた。

 その今にも倒れそうに傾いている木も根元を見るとしっかりと大地に根を張っていた。朝霧、たくましく生きる原始林の樹木、美しい紅葉、その傾いた木の角度・・・これを一枚できれいに撮影したいと思い、何度か慎重にシャッターを切った。

 この季節は山道を歩くだけでも楽しいが、カメラを持っているとまたその楽しみが何倍にもなるものだ。

川俣渓谷東沢の紅葉(山梨県)

2014年11月28日 | 写真



       川俣渓谷東沢「吐竜の滝」が奥に見える。手前の橋の上からの風景


        

            「吐竜の滝」周辺の林の中で撮影した秋景色(以下3枚)










 八ヶ岳山麓の川俣渓谷東沢のトレッキングは、八ヶ岳からの伏流水が崖のいたるところから湧き出し流れ落ちる「吐竜の滝」を中心に豊かな自然を楽しむことができるコースである。これまでに吐竜の滝撮影に何度となく訪れたことがある。

 いつも滝の撮影にばかり夢中になっていたが、今回は滝周辺の林の紅葉風景も時間をかけて撮影することができた。とてもたくさん撮影したのでまだ整理が終わっていない。4枚だけ記録写真としてアップしておきたいと思う。

       
  *山梨県清里高原東沢渓谷周辺:例年の紅葉見頃は11月上旬ごろです。


晩秋の「佐倉城址公園」(千葉県佐倉市)

2014年11月26日 | 写真



                歴史を感じさせる「山モミジ」の大木




                    「アオハダ」の黄葉




                    「カラスウリ」の実




                      「ブナ」の黄葉




                 公園内の植物苑で見つけた「クコ」の実




                 植物苑で開催中の「古典菊」特別展



 11/24(振替休日の月曜日)に千葉県佐倉市の佐倉城址公園を散策した。隣接する「国立歴史民俗博物館」とあわせて、佐倉市のこの一角は四季を通じて訪れる人が絶えない。

 明治維新後に建造物はすべて取り壊されたが、広大な城址公園内を歩くと、江戸幕府の「東の守り」としての役割を果たした佐倉城の威容を容易に想像することができる。園内の自然もまたすばらしい。晩秋のこの日には多くの古木、大木が燃えるように色づいていて目を楽しませてくれた。公園内の「くらしの植物苑」では、当苑で育てた300鉢のとても見ごたえのある種々の「古典菊」の特別展示を11月30日まで開催している。

 また散策後に国立歴史民俗博物館の常設・特別展を見て回り、館内のカフェレストランでゆっくり庭を眺めながら休憩するのも楽しみである。

「宮司の滝」(山梨県)

2014年11月25日 | 写真

            



 「宮司の滝(ぐうじのたき)」:前掲山梨県清里高原の「八ヶ岳高原大橋」から更に奥に入った山中のこの滝の撮影はこれで二度目になる。このブログのプロフィールに使用している写真は昨年6月の雨の日に撮影した。今回も雨上がりで滝への山道はぬかっていて苦労した。特に滝直前の岩場、くさり場はカメラ道具や三脚携帯ではとてもきびしい。気軽には近寄れない滝だ。これで新緑に包まれた姿と晩秋の滝の姿を撮影することができた。

 この滝は写真集で見ると下段の右側の流れはないものが多い。普段は左側しか流れ落ちていない。実はそういうわけで、昨年は前日からの雨の日に撮影にでかけた。プロフィール写真と比較すると今回のほうが前夜までに降った雨の量が多かったということがよくわかる。

 お気に入りの滝ではあるが、冬場はとてもあの山道は無理だと思う。     


霧の名所(山梨県清里高原)

2014年11月23日 | 写真








「八ヶ岳高原大橋」(山梨県清里高原):橋の上に立って下方の渓谷を見下ろすと目がくらむような高度感が楽しめるこの大橋は、高さ110m、長さが490mもある。建設はさぞたいへんだったろうと想像できる。八ヶ岳の麓の深い「川俣渓谷」を一気にまたいで渡る通称「黄色の大橋」で、特に早朝はこの橋が隠れてしまうほどの濃霧がたちこめることが多く、「霧の名所」として人気がある。

 一枚目の写真は深秋の早朝 6:50に、二枚目の写真は7:10に撮影した。その時間にはもう橋のたもとの駐車場には多くの車が入り、カマラマンたちが撮影準備をしていた。写真は二枚ともその駐車場の隅から橋の構造が見えるように撮影したので、橋の鉄骨部が黄色に塗られていて「黄色の大橋」と呼ばれる理由もよくわかる。ぼんやりと人影の見える橋の上からも撮影しようとしたが、霧が濃すぎてほとんど何も見えない。しばらく待っていたがなかなか霧が晴れることはなく、あきらめて次の撮影場所へ向かった。

「浅間大滝」(群馬県)

2014年11月21日 | 写真

          



 「浅間大滝」(あさまおおたき):群馬県北軽井沢山中の滝。去る9月下旬にこの滝を初訪問して「一目ぼれ」してしまい11月に二度目の訪問となった。(9月22日の記事に紅葉前の滝の写真掲載)今回は紅葉に囲まれた姿を期待して出かけたのだが、予想より早く滝の周りの木々の葉はほとんど落葉していた。前夜からの雨が降り続き傘を差しての撮影となった。一見してもう初冬の雰囲気が漂っている。

 雨のおかげでほかに観光客やカメラマンの姿はなく一人でゆっくりと撮影を続けることができた。この滝はこれからも新緑、紅葉の時期にはぜひ撮影に通いたいと思っている。


深秋の「向島百花園」(東京都)

2014年11月16日 | 写真



                       「山茶花と竹林」




                       「橋の見える風景」




                       「大文字草」の花 
 



                        「ハゼ」の大木




                      「ハナミズキ」の紅葉と花芽



 
 東京都墨田区東向島の向島百花園は江戸町人文化が花開いた文化・文政年間(1804-1830年)に造られた名園で都民の憩いの場となっている。(東京スカイツリーライン「東向島駅」下車徒歩8分)その名のとおり季節毎に種々の花が咲き乱れているがこの時期は秋の七草もほとんど咲き終わり、静かな晩秋の雰囲気に包まれていた。園内の紅葉の色づきはまだこれからで、見頃は月末頃になるのではないかと思う。

 毎年真紅の紅葉で目を楽しませてくれる「ハゼ」の大木もまだ緑の葉が多い。「ハナミズキ」の紅葉は終わりに近づいていたがよく見ると・・・来春に備えての固い「花芽」がたくさんついていた。園内ではたくさんの植物に囲まれて自然界の営みが身近に感じ取れる。せせらぎの水際に「大文字草」の花がきれいに咲きそろっているのを見つけて撮影を楽しむこともできた。                                     
                                         (2014/11/12 撮影)
      

「竜返しの滝」(長野県)

2014年11月15日 | 写真

          



 「竜返しの滝」(別名「すずが滝」):長野県北佐久郡軽井沢町「白糸ハイランドウェイ」沿いに、前掲「白糸の滝」とこの「竜返しの滝」があることはわかっていたのだが、これまでこの滝は一度も見たことはなかった。白糸の滝入り口と反対側の山道の入り口に「竜返しの滝」の案内板があり、滝はかなりの山奥で往復には相当時間がかかり熊の出没にも注意ということなのでいつもあきらめていた。

 実はいろいろ調べてみると、旧軽井沢から「白糸ハイランドウェイ」の料金所を通過してすぐ左側の脇道に入り、小瀬温泉までは上がらずすぐ右折すると未舗装の駐車場らしきスペース(数台分無料)があり、そこから比較的平坦な沢沿いの道を歩いて20分くらいで「竜返しの滝」まで行けることがつい最近わかった。この入り口はなかなかわかりにくいせいか、または雨模様の天候のせいか、駐車場にも車は見当たらず上部の白糸の滝前から下りてくる滝見の観光客の姿も一人も見当たらなかった。
 軽井沢周辺は熊の出没が多いということで、ここでも入り口には注意を促す看板が出ていて熊よけ鈴を鳴らしながら歩いたが、幸いこの日も熊の姿を見かけることはなかった。

 「竜返しの滝」の名の由来は、竜のような大蛇がこの滝を上ろうとしたが水の勢いが強くてだめだったという伝説によるといわれる。落差はそれほどなくこじんまりとはしているが、たしかに水量が豊かで勢いがあり、狭い谷間に轟音が響いてとても迫力がある。水がきれいで滝水の白さが目に鮮やかに映った。紅葉は終わりに近くちょっと寂しい雰囲気だった。今回場所を確認したので、今後信州へ向かうときには欠かさず立ち寄ってみたいと思う。
                                            
                                   2014/11/1(土)早朝撮影


「白糸の滝」(長野県)

2014年11月13日 | 写真









「白糸の滝」(長野県軽井沢町):これまで何度となく訪れたことのある滝だが、いつ見てもその繊細な美しい流れにみとれてしまう。浅間山からの伏流水が幅広い崖の上から湧き出し文字通り白い糸を引くように流れ落ちる滝で、富士山西麓の「白糸の滝」と同じく、よく知られた国内では比較的数が少ない「潜流瀑」である。スローシャッターで撮影するとまるで白い透き通ったカーテンのような姿になる。いつまでもきれいに流れ続けてほしいと願わずにはいられない。
                                        2014/11/1 撮影

晩秋の軽井沢

2014年11月11日 | 写真



























   *撮影場所:① 1枚目~4枚目 雲場池畔にて ② 5枚目~7枚目 塩沢湖畔にて



 晩秋の軽井沢は燃えるような紅葉に包まれてたくさんの観光客でにぎわっていた。朝一番に滝の撮影を済ませた後、軽井沢中心部に近い紅葉名所「雲場池」や「塩沢湖」などでゆっくりと盛りの紅葉を撮影することができた。

 この日は一日中雨が降り続いていて傘とカメラを持っての撮影となったが、雨に濡れた美しい紅葉が今でも目に浮かんでくる。
                                      
                                          2014/11/1 撮影

晩秋の植物園

2014年11月09日 | 写真



                      「ナデシコ(撫子)」の花




                       秋バラ「アンジェラ」




                      「ヒヨドリジョウゴ」の実


  

                       「サンシュユ」の実 




                    チェリーセージ「ホットリップス」 


 2014/11/9(日):気候温暖で例年紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬と関東でもいちばん遅くなっている房総半島でも、あちこちで桜やイチョウの葉がきれいに色づいているのを見かけます。今年もまた11月中旬を過ぎると、千葉県内の紅葉の名所には県外からの観光客もたくさん訪れるようになることでしょう。

 台風20号も去ってこのところ朝夕めっきり冷え込んできました。晩秋の植物園では、秋バラやきれいな真っ赤な実、冬が近づくのを察してか一心に花の蜜を集める小さな昆虫たちの姿など、散歩中にもふと足が止まりカメラを構えて撮影練習を楽しむことができます。

*「クロウリハムシ」:一枚目のナデシコの花びらにとまっているのはハムシ科の昆虫で、夏の終わりに特にキキョウ(桔梗)の花の食害でよく知られている。ナデシコの花も好んで食べるといわれる。

                                    (千葉市都市緑化植物園にて)

秋の「番所大滝」(長野県乗鞍高原)

2014年11月06日 | 写真

          







         



 「番所(ばんどころ)大滝」(長野県乗鞍高原):10月6日更新記事には去る9月17日に撮影した「番所大滝」「番所小滝」の紅葉前の写真を掲載しましたが、今日は10月20日に撮影した紅葉も盛りの時期の番所大滝の写真をアップしました。

1枚目:前掲(10/6)の番所大滝の写真とまったく同じアングルで撮影した秋の番所大滝。

2枚目:番所大滝の中央部をアップして左側の断崖を入れて撮影した一枚。

3枚目:番所大滝展望台からその向かって右側に広がるほぼ垂直の圧倒的な目もくらむ
    ような大絶壁と、はるか下方の大滝から流れる渓流を見下ろして撮影した一枚。
                                       (2014/10/20 撮影)


「ヤドリギ」(宿り木)

2014年11月04日 | 写真





「ヤドリギ」(宿り木):別名「寄生(ほや・ほゆ)」ヤドリギ科 世界の温帯、亜熱帯、熱帯に広く分布する。落葉樹に寄生してその幹から養分などを吸い取って生息する。また自らも光合成を行う「半寄生植物」である。冬になって落葉した後のヤドリギの丸っこい茂みがよく目立つ。桜、ブナ、ケヤキ、ミズナラ、エノキなど多くの種類の樹木に寄生する。

 ヨーロッパでは「生命力のシンボル」としてクリスマスの飾りに用いられる。アメリカではオクラホマ州の州花となっている。
 花言葉:「困難に打ち勝つ」「忍耐強い」「征服」 
                        [写真] 2014/10/19 長野県乗鞍高原にて撮影