連休の一日、快晴の天気予報で南房総海岸へでかけました。
今回はJR内房線の列車を利用して、南房総市館山駅で下車
駅前からバスで以前しばしば訪れた懐かしい海岸線へ向かい
久し振りにゆっくりと海岸風景の撮影を楽しみました。
*上下写真二枚のピンク色の花は 「ハマヒルガオ」(浜昼顔)
5~6月ごろ海辺の砂浜がピンク色に染まるほど群生する植物。
ヒルガオ 科 ヒルガオ属の多年草で典型的な海浜植物。
6月の炎天下でも砂浜に広く根を伸ばして繁殖する植物で
*「アサガオ」(朝顔)とはまったく生育環境が異なります。
日本では北海道から南西諸島まで、そして
アジア、ヨーロッパ、太平洋諸島、オーストラリア、アメリカ太平洋岸
まで広く分布しています。
この写真はとても慎重にシャッターを切った一枚です。
この「ハマヒルガオ」は群生することなくたった一輪だけでした!
とてもめずらしいので角度を変えて数枚撮影しておきました。
すぐそばに咲いていた小さな白い星のような五弁花は
帰宅後かなり調べてやっとわかったのですが
*「スナビキソウ」(砂引草)という名の植物でした。
葉は肉厚で茎も太く、暑い砂浜で水分を蓄えるためなのでしょうか・・・
めったに見かけない植物でした。
「ハマヒルガオ」群生地とは少し離れたそれほど水辺に近くない場所に
群生していた黄色い花と、ピンク色の可憐な花びら4枚の植物が
とても眼に鮮やかに映り何枚か撮影しておきました。
この二種も初めての撮影で花の名も帰宅後に調べました。
黄色の花と葉の形からなんとなく「マメ科」ではないかと想像して
調べてみると・・・「マメ科」 「ミヤコグサ属」の
「ミヤコグサ」(都草)別名「コガネバナ」という名で
「マメ科」は当ってもやはり一度も聞いたこともない名の植物でした。
花弁4枚の可憐な花は*「ハマダイコン」(浜大根)で
ピンク色の 花びら4枚がヒントでやっと見つかりました。
花の撮影はとても楽しいことですが、花の名は難しく
調べるのはいつもなかなか骨が折れます。
花の撮影後海辺に下りて久しぶりに岩場に座って景色を眺めました。
南房総海岸線の荒々しい変化に富んだ風景は
激しい太平洋の荒波の侵食によるもので見飽きることがありません。
この日は強風や荒波などの予報もなく、とても穏やかな日和でした。
以前は天気や風力・風向、加えて日の出や日没時刻、汐の干満等々
さまざまな撮影が楽しめるように情報を正確に集めて
写真の構図まで想定して撮影ポイントに向かったりしたものですが
近頃では比較的ゆっくり行動して目標は少なくしています。
特にこの日は汐の干満時刻なども考えず、以前撮影に夢中になった
風景を懐かしく眺めるのも楽しみと思いながら
かなりの距離を歩いたりバスを利用したりで動き回ったものでした。
また適当な時機に、他の地点なども巡ってみたいと思っています。