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*一枚目「ギンバイカ(銀梅花)」(別名「マートル」):樹高3-5mの常緑低木。地中海沿岸から南西ヨーロッパ原産。花・葉ともにフルーティーな芳香があり料理の香づけに利用される。秋には濃紫色の実をつける。丸い花つぼみや実を乾燥させて砕きスパイスとしても利用される。
古代エジプトでは「愛と歓喜、繁栄の象徴」として、ギリシャ神話では「愛と美の女神アフロディーテに捧げる花」とされた。またキリスト教では、アダムの楽園追放の際、小麦、ナツメヤシと一緒に香りの良いギンバイカの枝を持っていたという伝説がある。更に古代イギリスでは、花嫁のブーケにギンバイカの枝を入れ、嫁ぎ先で挿し木をして幸福を願う慣習があったという。
*二枚目「ノリウツギ」:ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で樹高は2-5m。国内では北海道から四国、九州に分布する。アジサイの仲間で花はたしかに似ているが樹高が高く、葉の形も異なる。開花期はアジサイより遅く7月~8月盛夏に涼しげに咲く。花の少ない盛夏にはありがたい花となっている。 (2014/6/25: 千葉市都市緑化植物園にて)