秋雨に打たれるピンクの百日紅
純白のサルスベリの花。 まだ蕾が残っている。
「サルスベリ」(百日紅)(猿滑): ミソハギ科の落葉樹で夏の代表的な花木。「サルスベリ」の漢字名は二通りあるが、普通に使われる「百日紅」は、開花時期が7月から10月ごろまでと長いことからその漢字があてられた。梅雨の季節から秋雨の季節まで咲き続ける。また二つ目の「猿滑」は、木肌がつるつるしていて文字通り猿が滑りそうだということに由来することはよく知られている。
濃淡ピンクや純白の花をよく見かける。上の写真の花はどれもほぼ満開の状態で、花房の重みで下垂している。三枚目の写真はアップで撮影したので、6枚の縮れた花びらがシベを囲む一つの花の姿がはっきりとわかる。古来比較的花の少ない夏の庭園には欠かせない花木として愛されてきた。
炎天の 地上花あり 百日紅 高浜虚子