「ヒツジグサ(未草)」(以下千葉市都市緑化植物園にて撮影)
ヒツジグサは日本原産で6~9月にかけて花を咲かせる。
スイレン科スイレン属の水生植物
沖縄県以外の全国に分布し小さな池や沼に自生する。
その名は未の刻(午後2時頃)に花が咲くことからつけられた。
スイレン(睡蓮)との違いでいちばんわかりやすいのは
ヒツジグサは花弁の色は白一色で花径は3~7㎝と小さい。
スイレンの花は白、赤、ピンク、青紫、黄色などと多彩で
花径は10㎝を超えるものが多く、また園芸品種が多い。
ヒツジグサは白い小さな花も葉も水面に浮かんでいるが
スイレンは成長すると茎が水面上に立ち上がり
葉もヒツジグサの葉と見比べると分厚く大きい。
「ビヨウヤナギ(美容柳)」
中国原産で「オトギリソウ科オトギリソウ属」の落葉低木。
初夏になると多くの長い雄しべが目立つ黄色の花を咲かせる。
「美容柳」はその花の美しさを讃えてつけられたものといわれる。
「キンシバイ(金糸梅)」
「ビヨウヤナギ」と同じ季節(6~7月)に咲く黄色の花。
どちらもやや垂れ下がった長い枝にたくさん花をつける。
離れた位置から見るとどちらの花かよくわからない。
同じく「オトギリソウ科オトギリソウ属」の低木だが
ビヨウヤナギと比べて花の形が「梅」の花に似ていてる。
近づいて見ると雄しべもごく普通の長さになっている。
「ビヨウヤナギ」の長い雄しべが「金色の糸」にも見えることから
同じ庭園で両方を見かけると二種を見分けるのに迷うこともある。
「テッセン(鉄線)」
別名の「クレマチス」のほうがなじみやすいかもしれない花で
北半球に分布する「キンポウゲ科センニンソウ属」のつる性植物。
とりわけイギリスではつる性植物の女王と呼ばれ
バラと並んで夏を代表する花の一種となっている。
春から秋に「鉄線・はりがね」のような細く長いつるを伸ばし
支柱や金網に巻き付いてとてもよく目立つ花を咲かせる。
つるの形状から花の名がつけられた植物はとてもめずらしい。
花の色も形もいろいろで八重咲もあり、変化に富んでいる。