たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

龍王峡を歩く-II

2017年04月30日 | 写真

 「むささび橋」を渡るとコース中一ヶ所だけの休憩所「むささび茶屋」がある。朝早いため茶屋はまだ閉まっていたが、ここからは対岸断崖上の道を「虹見の滝」「虹見橋」まで戻ることになる。その茶屋付近に水芭蕉の群生地がある。

近づいてみるとまだ花は見当たらず、やはり咲くのは連休明け頃だろうと思った。

 

 朝日を浴びて光る水芭蕉の葉がきれいでしばらくながめていると、葉陰に隠れていたほんの数輪の花が見えてきて感激した。花の姿がきれいに見えた一輪をしゃがみこんで何枚も撮影した。このコースは茶屋での休息時間を入れても普通に歩けば2時間もかかることはないが、あちこちでゆっくり撮影したためずいぶん時間がかかった。

 

断崖で危険な場所には手すりがあり足元が不安定な場所には木道が設置されている。

 

 「虹見橋」に戻り朝日を浴びて輝く「虹見の滝」を橋の上から撮影した。右上に見える「龍王神社」には鬼怒川・川治の二つの温泉の守護神「龍神像」が祀られている。朝日は右上方向まで上っていた。この方角からの光線では滝に虹はかからない。虹を見るには日差しを背にして滝に向き合うことが第一条件だが、時間帯、水しぶきの程度、日差しの角度や強さなどの関係で虹がかかるかどうかはとても微妙でなかなか思い通りにはいかない。特にこの「虹見の滝」の場合は、これまで数回訪れたがまだ一度も「虹を見た」ことがなかった。

 その経験から今回はこの日差しなら右上の「龍王神社」の向こう側の位置へ行けば虹が見えるかもしれないと思い急いでその位置まで移動した。


9:52 撮影

 初めて「虹見の滝」に虹がかかるのを見た。滝の下半分が神社のある断崖の陰になってはいるが、どうにか虹色が浮かび上がっていた。「龍王峡を歩く-I」の一枚目の写真(午前6:09撮影)を撮影した位置からほんの5mほど神社から離れたごく狭い位置からだけ虹を見ることができた。ためしにその位置からわずかに左右に動いただけでも虹は消えてしまった。こちらは計算づくで動き回ったのだが、偶然この虹を見た人はほんとうに幸運だったと思う。この滝は流れのすぐ前に高い断崖がそびえているため、虹を見るのはきわめて難しい。

 撮影を終えて時計を見ると、驚いたことにこの日は午前6時ごろから10時ごろまで歩き回り、水芭蕉群生地や滝の前で粘ったりして4時間も過ごしたことになる。


龍王峡を歩く -I

2017年04月29日 | 写真

「虹見の滝」6:09 撮影

   2017/4/24:野岩(やがん)鉄道株式会社が運営する第三セクター鉄道「会津鬼怒川線」の「龍王峡駅」駅前無料駐車場に入り、朝一番に「龍王峡自然研究路」(通称「龍王峡ハイキングコース」)を歩くことにした。前日の23日は日光の「霧降の滝」「寂光の滝」「白糸の滝」「裏見の滝」を回ったが、まだどこも滝周辺では木々の芽吹きも花も見られなかった。日光街道杉並木あたりでは桜も終わり日光市内中心部は満開だったが、同じ日光でもすこし山中へと坂を上がるだけでまったく冬枯れの景色になってしまう。旅先での撮影はなかなか思うようにはいかない。

 駐車場から断崖の道を降りると真っ先に「虹見の滝」が見えてくる。朝日が対岸の上のほうを照らし始めたがまだ手前は日陰で薄暗いので、コースを一周して戻ったときに再度撮影することにした。奥に見える「虹見橋」を渡りすこしアップダウンもある対岸の崖上の道を歩く。

 「虹見橋」の上からコバルトブルーの鬼怒川 の流れを見下ろす。龍王峡両岸の断崖は大昔の海底火山の噴火による火山岩が鬼怒川の流れにより侵食されてできた地形で、はるか先の川治温泉方向へと延々と続いている。奥に小さく見える橋が「むささび橋」で、今回はそこから先へは行かずその橋を渡ってまたこのスタート地点へ戻ることになる。このコースの道のりは約3kmほどある。

 

朝日を浴びた芽吹きから間もない新緑やミツバツツジ(イワツツジ)が美しい。(上下3枚) 

 

 

 

断崖からは幾筋も名もない滝が流れ落ちている。


「輪王寺三仏堂」平成大修理

2017年04月28日 | 写真

 

  日光山輪王寺「三仏堂」では昭和大修理に続きおよそ半世紀ぶりの平成大修理が行われている。薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来を本尊として祀る「三仏堂」は、平成25年6月1日より平成31年3月31日までの予定で写真のようにすっぽりと「素屋根(すやね)」(高さ37m・幅66m・奥行40m)で覆われていて、その前面壁には巨大な三仏堂の絵が浮かび上がっている。長い期間の修理中でも内部回廊沿いでは本尊をはじめ多くの仏像をすぐ目の前で見学し、また7階まで続く金属製の階段を上がりながらガラス窓越しに工事進行中の様子も見ることができる。この写真で「素屋根」上部の小さなガラス窓が並んでいる部分が最上階7階の「天空回廊」で、地上27mの高さから内外の眺めを楽しむことができる日光の新しい名所となっている。

 写真左端には鐘楼脇の満開の桜が見えるが、階段右端上の樹齢500年の名木「金剛桜」は遅咲きでまだ一輪も咲いていなかった。受付で聞いてみると5月連休ごろには咲き始めるという。

 

 昨年4月20日に訪れて内部見学した時にはまだ屋根までは工事が進んでいなかった。2016年4月29日の更新記事にはその時に撮影した写真を掲載している。今回は日曜日なので工事関係者の姿は見えなかった。(天空回廊の一階下の6階ガラス窓から撮影)

 

最上階7階天空回廊の内側のガラス窓から撮影した工事現場の様子。

 

天空回廊のガラス窓越しに撮影。真下の階段下に団体見学者が集まって説明を聞いている。

 

天空回廊からの日光門前町からはるか彼方までの展望。

 

素屋根の裏側へ下りて輪王寺本堂から東照宮へと向かう。

三仏堂裏手の池には昨年と同様に水芭蕉が咲いていた。 

昨年は気付かなかったが同じ池の畔にわさびの花も咲いていた。

                   (2017/4/23 撮影)         


日光の春 4/23

2017年04月27日 | 写真

 

 2017/4/23(日):日光憾満ヶ淵「慈雲寺」参道のソメイヨシノは満開になっていた。奥日光男体山の残雪も少なくなってきている。朝夕の気温はまだ低いが昼間には上着を脱いで軽装で歩いている観光客が多い。日光街道杉並木周辺の桜はほとんど咲き終わっていたが、すこし坂を上がり日光東照宮周辺でも桜が見頃になっていた。 

   

 慈雲寺参道入り口駐車場脇のソメイヨシノも満開になっていた。

 

 「憾満ヶ淵」沿いや「並び地蔵」周辺には花も新緑も見られず冬枯れの寂しさが漂っていた。

 

 

 

 

 

  東照宮周辺は桜の季節の日曜日で渋滞が続き駐車場にもなかなか入ることができない。霧降高原方面へ向かう坂道を上がって日光霧降アイスアリーナの脇から少し上の山道へさしかかってピンクのヤマザクラと黄色の花が咲いている高木を見つけて車を停めた。木々の芽吹きはまだまったく見られなくて寂しいが、早春の山あいの景色が目に映りカメラを持って散策した。日光連山の残雪はもうかなり少ない。

 ぼんやりと黄色に見えた高木に近づいて見上げると・・・驚いたことにこの木はこれまで一度も見たことがないほどの高さの「サンシュユ」だった。樹高は10m~15mはあったかもしれない。毎春このブログにも自宅近くの植物園などで撮った写真を載せているが、ミズキ科ミズキ属の「サンシュユ」は早春の黄色の花が美しく「ハルコガネバナ(春黄金花)」の別名がある。花後に芽吹く葉は同属の「ハナミズキ」の葉とそっくりに見える。秋にはたくさんの赤い実をつけて目を楽しませてくれる。また秋に日光へ出かけるときにはこの場所に立ち寄り、鈴なりの真っ赤な実を見上げて写真を撮りたいと思う。


芭蕉の館 (栃木県)

2017年04月26日 | 写真

 

 松尾芭蕉と河合曽良主従は「奥の細道」道中で最も長い14日間にわたり黒羽に滞在した。1989年(平成元年)には黒羽城址公園南隣に貴重な資料を集めた記念館「芭蕉の館」が建てられた。入り口前には馬に乗った芭蕉と旅に同行した高弟曽良の立派なブロンズ像がある。前庭や周辺の「芭蕉の道」には所々に句碑が見られる。春の日差しがまぶしい早朝7時ごろに館を訪れた。開館時間が午前9時からで内部を見ることはできなかったが、この地はちょうど春の盛りの季節で新緑が美しく、桜やハナモモ、菜の花などが咲き乱れていた。「芭蕉の館」の展示物などについてはウェブサイトで検索して詳しく調べることができる。

 

 

 

行春や鳥啼魚の目は泪      (芭蕉の道句碑)

 田や麦や中にも夏のほととぎす (黒羽城黒門跡句碑)

芭蕉と曽良が那須野が原に滞在した二週間は

  春から初夏への季節の移ろいを感じる日々であったのだろう。  

                                                       (2017.4.25 撮影) 

                                                                                                                   


鋸南町勝山海岸夕景 -I (千葉県)

2017年04月21日 | 写真

18:01 

みささぎ島のほぼ頂上部に夕日が落ちる地点を予想して動き

「みささぎ島ダイヤモンド」を撮影。背景の富士は春がすみの中。

 

18:03  

みささぎ島の魅力は頂上部と右急斜面にまるで人影のような侵食岩があること。

この部分に夕日が沈むようにねらって撮影位置を決めた。

 

 18:06 

18:35 

4枚目は撮影を終えて帰る直前の最後の一枚。

鳴き声でわかったのだがトンビ(鳶)がゆっくりとみささぎ島の上を舞ってくれた。

(この一枚は堤防の上からの撮影で富士が大きく見える。)

 

 2017/4/19: 千葉県安房郡鋸南町勝山海岸の「みささぎ島」はよく晴れた日には富士山が背景にくっきりと浮かぶことから毎年何度か撮影に通っている。特に空気が澄んだ冬場がねらい時になるが、房総半島の空は晴れていても遠く神奈川県西部、静岡県、山梨県の空もすっきりしていなければどうにもならない。天気予報を何度もチェックして出かけても10回のうち9回はあてが外れるのが自然相手の撮影ではごくあたりまえのことでがっかりして帰ることが多い。

 19日は日本海に強力な低気圧があって朝から一日中南からの強風が吹き荒れていた。房総半島南部内陸部の梅ヶ瀬渓谷の撮影を済ませてから房総最南端の勝浦、鴨川方面へ下るか、それとも東京湾岸の鋸南町海岸で夕日の撮影をするか空模様を見ながらきままに判断して車を走らせることにしていた。強い南風のおかげか午後3時を過ぎても上空にも西空にも雲はまったく現れずきれいな夕日撮影の期待が持てた。実は翌日の20日が鋸南町の鋸山からダイヤモンド富士が望める日になってはいたが、20日の夕刻から週末にかけてもあまり天気予報はよくなかった。落日は富士の頂上でなくてもじゃまな雲がなければ十分で、前景に勝山海岸のみささぎ島を入れて夕景撮影をすることに決めたというわけである。


新緑の梅ヶ瀬渓谷を歩く(千葉県)

2017年04月20日 | 写真

「梅ヶ瀬渓谷」渓流沿いは高さ30~50mの迫力ある断崖が連なっている。

 

新緑のグラデーション、満開の白いヤマザクラ、紫色のイワツツジ(ミツバツツジ)が美しい。 

 

強風で木々が揺れる中、風が止む瞬間をじっと待ってシャッターを切った。

 

 

 

 

 2017/4/19:18日は大型台風並みの低気圧が日本海を進んで嵐のような一日となったが、昨日19日は千葉県では朝から快晴となった。しかし強い低気圧の影響で一日中強い南風が吹き荒れた。ここ数日間たまっていた雑用を済ませて久しぶりに南房総方面へ車を走らせた。もうあちこちで田植えが始まっている。ソメイヨシノは数日来の悪天候で完全に散ってしまったが、芽吹いて間もない木々のやわらかな緑が美しく、房総の山あいで多く見られるきれいな紫色のイワツツジ(ミツバツツジ)が鮮やかに目に映る。サトザクラもあちこちで彩りを添えている。

 「梅ヶ瀬渓谷」:房総で「養老渓谷」と並ぶ紅葉の名所で、小湊鉄道「養老渓谷駅」すぐ先で線路を渡り西側へ約2.5km進むと入り口の駐車場がある。トンネルの手前に民間の駐車場があるが更に300m狭い道を行くと広い無料駐車場もある。あるいはトンネルを抜けてすぐ右手に舗装された山道を3km登っていくと「大福山展望台」直下の広々としたきれいに整備された無料駐車場がある。小湊鉄道「上総大久保駅」と房総南部の展望スポット「大福山」そして「養老渓谷駅」を結ぶ人気のハイキングコース(11.2km)もある(*[注]ただし昨日4/19は上総大久保駅へ通じる山道の入り口に「土砂崩れのため通行止め」の表示が出ていたので、出かける前に忘れず小湊鉄道運輸課[電]0436-21-6771に問い合わせてください)。また展望台脇から急な坂道を下ると梅ヶ瀬渓谷最深部の「旧日高邸」跡地に道がつながっている。

 「旧日高邸跡」:下の渓谷入り口駐車場から約3kmの渓流沿いを何度も沢を渡りながら終点の「旧日高邸跡」まで向かう。橋は一ヵ所もなく特に雨の後などは水量が増えて流れの中の飛び石伝いに沢を渡ることができないので注意を要する。「旧日高邸」跡地には今は建物はなく秋には見事に紅葉するカエデの大木と石碑(顕彰碑)が残っているだけである。九州高鍋藩(宮崎県)出身の教育者日高誠實が明治19年50歳にしてこの地に隠棲し、理想郷を目指して「梅ヶ瀬書堂」を建て、近隣(市原・君津・長生・山武・夷隅)から集まった数百人もの生徒たちに国漢・英数・書道・剣道などを指導したと伝えられる。また大正4年80歳にしてその生涯を閉じるまで深山幽谷地区住民の暮らしのためにもさまざまな尽力を惜しまず、400株の梅林を育てたりしたことがこの渓谷の名の由来となっている。平成11年にその遺徳をしのび有志を募って「梅ヶ瀬書堂跡」「大福山展望台」「養老渓谷駅」の三ヵ所に「顕彰碑」が建立された。

 「柴田美術館」:大福山展望台直下駐車場のすぐ脇に、山桜とイワツツジ(ミツバツツジ)に囲まれたきれいなこじんまりとした美術館と古民家が見える。古民家は美術館の主人である柴田博子さんの生家で第二の展示場になっている。小学校の美術の先生の頃から描き続けたやさしさに満ちた「児童日本画」ジャンルの絵が数多く展示されていて心が安らぐ。ここまでは車で行けて大福山展望台までも10分ほどで上がれるので、この方面へ出かける際には欠かさず立ち寄ってみたいと思っている。


DIC川村記念美術館庭園散歩 4/14

2017年04月15日 | 写真

 

   陽春の日差しがまぶしい一日、12日に続いて再び川村記念美術館庭園へカメラ散歩にでかけた。園内はまさに春爛漫の華やかさで、紅しだれ桜、オオシマザクラ、ソメイヨシノが一面に咲き乱れていた。この春はソメイヨシノが例年よりも10日くらい遅れて開花となったおかげで、これらの桜を一度に楽しむことができる。ひょっとするとこんなことはもう二度とないかもしれない。以下すぐ前の更新記事には載せていない花などの写真を集めてこの春の記録として残しておきたいと思う。

 

何度でもしゃがみこんでカメラを向けたくなるタチツボスミレがいたるところに咲いている。

散り始めたソメイヨシノの花びらに囲まれた可憐な姿は見飽きることがない。

 

庭園奥のテラス周辺にはおどろいたことにジュウガツザクラ(10月桜)がきれいに咲いている。

背景に紅しだれ桜並木のピンクと木々の新緑のボケを入れて撮影した。

 

濃いピンクのジュウガツザクラのつぼみが可憐 

 

紫陽花の散歩道脇に一ヶ所だけニリンソウ(二輪草)が咲いている。

しだれ桜に見とれていると見逃してしまう。

 

林の中の散歩道脇にゼンマイ(シダ類)の新芽を見つけた。紫色のボケはカタクリ。

 

石楠花の濃いピンクの花が咲き始めている。日差しを浴びた花びらがまぶしい。


DIC川村記念美術館庭園 4/12

2017年04月12日 | 写真

庭園奥に七本並ぶ枝垂れ桜並木が美しい。まだしばらくは楽しめるだろう。(4/12 撮影)

 

ソメイヨシノは満開でオオシマザクラも見頃が近づいている。

 

スイレン池畔の庭園には純白や薄紫色のイカリソウの花がたくさん咲いている。

 

 レストラン・ギフトショップ前の紅枝垂桜と大島桜は週末ごろには見頃になるだろう。

 

  美術館では4月1日から新しい展覧会「ヴォルスーー路上から宇宙へ」が始まっている。


雨の千葉公園(千葉市)

2017年04月09日 | 写真

毎年楽しみにしている千葉公園体育館前の草地に群生する「ムスカリ」の花 

 

 

 千葉市では例年ならソメイヨシノは3月末ごろが見頃になるが、今年は10日くらいは遅れてちょうどこの雨の週末がいちばんの見頃になっている。昨日も今日も朝からあいにくの雨が降り続き例年のような賑わいは見られない。花びらもまだほんのわずかしか散っていないので、ひょっとすると今週いっぱいは花見が楽しめるような気がする。

 

千葉公園内では池の周りなどできれいな紅枝垂れが見られる。まだ五分咲き程度の株もある。 

 

千葉公園隣接の公園体育館前から護国神社にかけてソメイヨシノが満開になっている。

写真のような古木の苔むした枝と桜のコントラストも美しい。

 

 

河津桜の新緑と満開の紅しだれが鮮やかに目に映る。

 

池の周りにはソメイヨシノ、紅、赤、白のしだれ桜が咲きそろっている。


「カタクリ」の花

2017年04月05日 | 写真

2017.4.3 千葉市泉自然公園にて

 

 「カタクリ」(片栗):ユリ科 カタクリ属の山野草。北海道から九州に分布し山地の林の中、草地に群生する。草丈は10~20cm。花期は3~4月。茎先に一つ下向きに薄紫色の花をつける。花弁が大きく反り返る。昔はその根茎が「片栗粉」の原料になっていたが、今ではジャガイモがとって代わり本物の「片栗粉」は薬局でしか手に入らなくなっているという。

 千葉市緑区にある泉自然公園内には広いカタクリの群生地があり、毎年四月初旬頃になると多くの人でにぎわう。これまでこのブログにも毎春カタクリの写真を掲載してきた。また昨年まで非常に希少で一株しか見たことがない白花のカタクリを探して撮影していたが、この日は残念ながらどうしても見つけることができなかった。週末にもう一度探しに行きたいと思っている。 

 

[参考] :2016.4.1 泉自然公園で撮影した白花のカタクリ

    

              山ふかく咲くかたくりの息きこゆ  能村登四郎

            かたくりの花咲く雪のきのふ消え    山口青邨


「アズマイチゲ」の花

2017年04月04日 | 写真

 

2017.4.3 千葉市泉自然公園にて

 

 「アズマイチゲ」(東一華):キンポウゲ科 イチリンソウ属の山野草。北海道から九州、サハリン、朝鮮半島に分布する。山地の林、草地などに自生し草丈は15~20cm。「一華」は茎先に花一つ咲かせるイチリンソウの仲間であることを表す。花の色は白一色で、花径は3~4cm。花期は3~5月。千葉市緑区の泉自然公園散策中にカタクリの群生地内に咲いているのを見つけて撮影した。

            *花言葉 「静かな瞳」「温和」など。


「ショウジョウバカマ」の花

2017年04月03日 | 写真

2017.4.2 千葉市都市緑化植物園にて

 

 「ショウジョウバカマ」:ユリ科ショウジョウバカマ属。日本、南千島、サハリン南部原産の山野草。草丈は10cm前後で開花期は2月~4月。ピンク、白、紫色の花を咲かせる。別名「カンザシバナ」。国内では北海道から九州までの山地の湿った谷沿い斜面や森林、亜高山帯の万年雪付近の湿地などに自生する。千葉市中心部の千葉市都市緑化植物園で毎年この時期にピンクと白の花を見つけるのを楽しみにしている。白花はまだ小さく写真にはならなかった。これまでに尾瀬や千畳敷カールの湿地などで撮影したことはあるが、千葉市内の散歩コースで毎春見ることができるのはありがたいと思う。

    *花言葉 「希望」「忘れられない人」   *3月6日・3月27日の誕生花


「シデコブシ」の花

2017年04月02日 | 写真

2017.4.2 千葉市都市緑化植物園にて 

 

 「シデコブシ」:モクレン科モクレン属の落葉小高木。別名「ヒメコブシ」。日本固有種で愛知県、岐阜県、三重県にのみ分布する。湿原の周辺や渓流沿いに自生する。現在「準絶滅危惧種」に指定されているが、園芸種は販売もされていて庭園や公園、植物園でも見かけることがある。開花期は3~4月。白、ピンク、淡い紅色の花を咲かせる。花弁が普通のコブシより多くて12~18枚あり細長くリボン状になっている。

       *花言葉 「歓迎」「友情」   *3月19日の誕生花