たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

花木園の花

2018年03月28日 | 写真

「セイヨウスモモ」の花(千葉市都市緑化植物園にて)

 「セイヨウスモモ(西洋李)」:バラ科 サクラ属の落葉小高木。4月上旬頃白い花を枝いっぱいに咲かせる。花の形はサクラに似ている。コーカサス・カスピ海付近の原産。和名「すもも」英名「プラム(plum)」で果実は「プルーン」。

 

枝がからみあって咲き乱れる「ベニバスモモ」と「シデコブシ」の花

 「ベニバナスモモ」:バラ科の落葉高木。スモモの一種で葉が赤みを帯びていることからこの名がつけられた。芳香ある果実の果肉は黄色で酸味がある。

「シデコブシ」:モクレン科の落葉高木で白・淡紅色の花を咲かせるコブシ(辛夷)の仲間。シデコブシよりやや小さめの白い花をたくさん咲かせる普通のコブシと違い、写真のように花びらがちじれているので見分けができる。 

 

「ユスラウメ」の花

 「ユスラウメ」:バラ科 サクラ属の落葉低木。可憐な白い花は3月下旬~4月にかけて咲く。6月に紅熟する小さな果実は甘酸っぱく美味しい。ふるさと広島県の山あいの田舎で、庭のユスラウメの花が咲き実が熟すのが待ち遠しかった子どもの頃がなつかしい。

 

「アンズ」の花

 「アンズ」(杏・杏子):バラ科 サクラ属の落葉樹。3月下旬頃サクラよりすこし早めに花が咲き始める。ピンク色の花はサクラによく似ている。中国原産で奈良時代に日本に渡来した。実(=アプリコット)は食用になり甘酸っぱい。見た目は桃に似ているがかなり小さい。長野県千曲市に「あんずの里」があり残雪のアルプスを背景にした見渡す限りのあんずの果樹園が4月上旬ころから観光客でにぎわう。


「フサザクラ」開花

2018年03月26日 | 写真

2018.3.22  千葉市都市緑化植物園にて

 

 「フサザクラ」(房桜):フサザクラ科 フサザクラ属の一属一種の落葉高木で本州~九州に分布する。バラ科の桜の仲間ではない。山あいの谷筋に群生し、3月~4月にかけて「谷を赤く染める」と言われるように赤い花がいっせいに咲く。ただしとてもめずらしい花で、写真のように花弁がない。葉が開く前にその下に赤い雄しべが垂れ下がる。そしてすぐ上に黄色い雌しべが垂れ下がっている。これが「フサザクラの花」になる。つまり「フサザクラ」は「花弁のない雄しべと雌しべだけの花」で、マニアックなファンが多い。

 千葉県では、南部の山間部の谷間に自生している。君津市山あいの「清和県民の森」などで多く見られる。


「アズマイチゲ」開花

2018年03月19日 | 写真

2018.3.18 (千葉市泉自然公園にて)

 

 「アズマイチゲ」(東一華):キンポウゲ科 イチリンソウ属の山野草で北海道から九州にかけて分布し、山地の落葉樹林の林床や草地などに自生する。花期は4~5月。草丈15~20cmで茎の上に花径3cm前後の白い花を一個だけ咲かせる。花弁のように見えるのは8~13枚のガク片で、中央に多数のオシベとメシベがある。

   *花言葉: 「静かな瞳」

 

 

「春の妖精」カタクリに寄り添うように咲く一輪


小さな春

2018年03月18日 | 写真

2018.3.18 撮影

 

 カメラ散歩中に見つけた小さな春。

冬枯れのガクアジサイがその形をとどめたまま年を越し

また茎の節々から新しい芽が伸び始めていた。


「カタクリ」開花

2018年03月15日 | 写真

2018.3.14  DIC川村記念美術館にて

 

 千葉県佐倉市坂戸のDIC川村記念美術館のカタクリの花が咲き始めた。チケット売り場から木立の中のゆるやかな坂道を下りていくと、道脇の草地のあちこちに紫色の花がこもれびを浴びて輝いていた。数日来の暖かさで一気に花茎を伸ばし、花びらもいっぱいに反り返っている。この場所には色とりどりの可憐な雪割草の花もたくさん咲いている。また庭園へ向かう道の途中から林間の散策道を上がっていくとここでもカタクリが咲き始めている。

 ほかにもグラウンド脇のコブシの花が5分咲き、庭園奥に7本並んでいるハクモクレンも3分~5分咲きとなっている。今週末ごろにはもう見頃を迎えるだろう。

 

 

 


「瑠璃沼」の思い出

2018年03月10日 | 写真

2018.2.27 撮影

 この冬は福島県南会津から北塩原村あたりまで何度か雪景色撮影にでかけた。特に裏磐梯の五色沼探勝路や小野川不動滝では初めてスノーシューを履いて、これまで冬場にはとても近寄れなかった場所に向かうことができた。午前中、午後、吹雪の日、晴天の日など、行く度にまるでちがう雪景色に包まれて楽しい時間を過ごしたことが忘れられない。その中でも「青沼」と並んでいちばんたくさん写真が残っている「瑠璃沼」の景色は強く印象に残っている。雪景色の写真がずいぶん続いたので、一区切りとしてこの一枚を旅の思い出に残しておきたいと思う。

 瑠璃沼のいちばんの魅力は、彼方に会津の象徴である磐梯山が望めることで、この日は朝からよく晴れてその姿をはっきりと見ることができた。気温は低く沼の水面の半分以上が凍てついていた。そして目の前の水辺でなんともいえない見事な「自然の造形作品」が朝の日差しを浴びて輝いていた。来年また訪れてもこれと同じ景色を見ることはできないだろう。左手前にこの「作品」を配し、彼方に磐梯山を入れてシャッターを切った。


「毘沙門沼」の黒い鳥

2018年03月08日 | 写真

2018.2.27 撮影

 福島県裏磐梯の「五色沼探勝路」を東側入り口から入ると最初にいちばん大きな「毘沙門沼」がある。沼の畔の道は深い雪でおおわれていた。この日はスノーシューのおかげで東側入り口から西側入り口の柳沼まで全コースを写真を撮りながら歩くことができた。毘沙門沼は入り口に近い広いブルーの水面はほとんど氷結していたが、奥のコバルトグリーンの水面がすこしだけ顔をのぞかせていた。この部分は日当たりはよくないがすこし水温が高いのだろうか。 

 その水面に数羽の黒い鳥が浮かんで動き回っていた。カラスと比べると小さい。体型や泳ぎ方はカモと似ているが羽は黒色なのでまったく別の鳥だ。望遠レンズでのぞいていると右側の二羽がこちらに顔を向けた。その瞬間にこの鳥の名を思い出した。羽は黒いがクチバシと額の部分だけ白い。これは昨年の冬に千葉港の海辺で見かけて撮影したことがある「オオバン」というめずらしい名の野鳥だった。

 

[参考]:2017.2.23 撮影(千葉港の浜辺にて)「再掲:2017.2.24更新記事より」

 上下2枚の写真の鳥は「オオバン」で、クイナ科 オオバン属の野鳥。羽は真っ黒だがクチバシと額の部分が真っ白でよく目立つ。この鳥は渡り鳥ではなく「留鳥」で、日本中の海辺や池、湖沼などで見かける。主に水草類を食べる。この写真でオオバンたちは浜辺に打ち上げられた海草を食べている。

 

 

人影に気付いたのか多くの鳥はいっせいに海に戻ったが、左端や中央の鳥は慌てることなく

こちらの様子をうかがっていた。クチバシと額が白いのがよくわかる。


雪割草

2018年03月06日 | 写真

 

 

 

 

2018.3.4 撮影

 

「雪割草」:サクラソウ科に属する山野草で亜高山帯を中心に国内で広く自生している。草丈は10cmほどでその名のとおり春一番に雪の下から顔を出して可憐な花を咲かせる。新潟県の県花に指定されている。

 千葉県佐倉市坂戸のDIC川村記念美術館構内に自生している雪割草が咲き始めた。切符売り場から林間の坂道を下る途中の道脇の草地や林床のあちこちに色とりどりの花が顔をのぞかせている。この花は愛好家が多く、さまざまな園芸品種が花屋さんの店先に並んでいるのを見かけることもある。毎年この時期に特に手入れされることもなく自然に育っている雪割草を見ることができるのはとてもありがたい。もうしばらくすると同じ場所にはカタクリの花もたくさん咲き始める。毎年訪れて写真を撮るのを楽しみにしている。


雪上の動物の足跡

2018年03月04日 | 写真

福島県裏磐梯「五色沼探勝路」の弁天沼の畔でみつけた足跡

 

新雪の上に一列に狭い歩幅の足跡をみつけた。沼にせりだした不安定な地形のため

おそらく一歩一歩ゆっくり慎重に進んだのだろう。その様子が目に浮かぶ。

人間の足跡ならもっと大きく深くなるし、大きな動物でももっと深くなるはずだ。

ウェブサイトの「動物の足跡図鑑」などでいろいろ調べてみたが特定するのは難しい。

一列の足跡はキツネ、タヌキ、リスなどが該当するがリスだとすれば足跡が大きすぎる。

ひょっとするとキツネか、またはタヌキの足跡かもしれない。

 

裏磐梯「小野川不動滝」下の渓流沿いでみつけた足跡。

 

この足跡も一列になっているが歩幅がやや広い。日当たりがよく雪が硬くなって

新雪よりも歩きやすかったのだろうか・・・。これもやはりキツネかタヌキ?

沢に下りて水を飲みたかったのかもしれない。

ほかの小動物、たとえばウサギなどの場合は、足跡の形ははっきりと異なる。

あれこれと想像を巡らすのもまたとても楽しい。


厳冬の小野川不動滝

2018年03月03日 | 写真

2018.2.27 撮影

 福島県裏磐梯「小野川湖」奥の「日本名水百選・小野川湧水」が、高さ25mの断崖上から豪快に流れ落ちている。夏から秋にかけては駐車場からは片道20分程度の人気のハイキングコースだが、冬場は「スノーシュートレッキングコース」になる。グランデコスキーリゾートへ向かう山道の途中の分岐点から左手にしばらく坂道を上がった位置によく整備された駐車場があるが、冬場は積雪が深く駐車場は完全に雪に埋もれていて入ることができない。道脇でスノーシューを着用して駐車場まで約20分、そこから急な石段の急坂を含む約30~40分の雪道トレッキングになる。滝周辺での休憩・撮影などの時間を含むと往復3時間くらいの余裕があったほうがよい。この日は天気もよく幸いなことにわずかに踏み跡がついていたのでそれをたどって山道に入った。気温が低く雪は粉雪で、つい先日五色沼コースをスノーシューで歩いた経験を活かして順調に滝の水音が聞こえる位置まで進むことができた。

 滝の脇にある小さな不動堂は屋根まで雪に埋もれていた。この滝は水量が多く真冬でも完全氷結することはない。冬場は「ブルーフォール」と呼ばれているが、それは滝つぼ付近の雪がしぶきを浴びて凍りつき、神秘的な淡いブルーになっているからだということがわかった。透き通ったブルーがとても美しい。

 

 

 滝の左脇は急斜面になっていたが、ブルーの雪氷に近づいてみたくて慎重にその上まで上がってみた。立ち止まって滝を見ると、滝つぼのすこし上に虹がかかっていた。感激して夢中でシャッターを切った。

 

 

 しばらく撮影を楽しんでいると、若者たち十数人が滝下に到着して歓声をあげた。どこか近隣の高校の運動部の皆さんらしい。全員スノーシューはもちろん装備もきちんとしていた。引率の方が滝の前で集合写真を撮って危険のないよう指導されていた。これだけにぎやかだと熊よけ鈴も要らない。数年前の夏に訪れて滝つぼにかかった「ダブルレインボー」を撮影することができた思い出の滝の前で楽しい時間を過ごし、貴重な雪景色の記録写真も残すことができた。


大内宿雪景色 - II

2018年03月02日 | 写真

 

  白川郷や五箇山のような急勾配の合掌造り屋根ではないため、家屋にかかる雪の重みは

 相当なものだと推測できる。これから雪解けまでにどれほどの苦労が続くことだろう。

 

 

 

観光客はみんなここで立ち止まり記念撮影を楽しんでいた。(2018.2.26 撮影)


大内宿雪景色 - I

2018年03月01日 | 写真

2018.2.26 撮影

 「大内宿」:福島県南会津郡下郷町字大内の地に江戸時代初期(1640年ごろ)に整備された宿場町で、昭和56年に重要伝統的建造物群保存地区に指定された。会津と日光を結ぶ街道の重要な宿場町としてその役目を果たし、今では連日多くの観光客が訪れる名所となっている。