成田山新勝寺「納め札お焚き上げ」(柴灯大護摩供)
山伏姿の僧侶約20人の読経の中で伝統作法により本堂脇広場に設けられた「護摩壇」に着火。
はじめに「東日本大震災復興祈願」と書かれた「護摩木」が「御本尊の智慧の炎」に投じられる。
続いて参拝者から納められた無数のお札が次々と燃え盛る炎の中へ
信者・参拝者の願い事が書き込まれた「護摩木」の投入
最後には参拝者の持ち物(バッグなど)が持ち主の安全を祈願して炎にかざされた。
毎年12月28日に千葉県成田市成田山新勝寺で行われる「納め札お焚き上げ」(柴灯大護摩供)の撮影にでかけた。多数の「護摩木」や「納め札」が山伏姿の僧侶によって「護摩壇」の炉に投じられ、「御本尊不動明王の智慧の炎」により清浄な願い事として所願成就を祈念する年末恒例の行事となっている。東日本大震災により大きな被害を受けた土地の「被災松」で作られた犠牲者を追悼し復興を祈願する祈りが込められた「護摩木」も毎年炎の中に投じられる。
燃え盛る炎を見つめながら一年を静かに振り返り、大震災・大洪水等被災地の復興、新しい年の世界の平安を祈るひと時を過ごすことができた。 (2015/12/29 記 たびびと)