(2014/2/9 朝:千葉市中央区千葉公園で撮影 )
2015/2/8(日):暦の上での「立春」も過ぎて2月も第二週に入った。千葉市ではこの冬まだ初雪が降っていないが、昨年の2月の大雪はとても忘れられない。2月7日から9日にかけて強い寒気団が列島を覆い、同時に南岸低気圧も列島南岸を通過して関東平野部では積雪30-80cmの大雪となった。特に千葉では積雪33cmという観測史上最深の記録となった。県内北西部や山あいでは40ー60cmの積雪となったところもあった。
写真は千葉市中心部JR千葉駅に近い千葉公園で早朝に撮影した。この公園内で雪がとても少ない千葉県内ではおそらく他では見られない「雪吊り」が毎年見られる。積雪は年に一度か二度程度の千葉市で公園の松の木が雪で傷つく恐れはほとんどないのだが、雪国の風物詩を千葉でも楽しんでもらいたいということで、もう23年前から毎年11月中に雪吊りとりつけ作業が行われている。その雪景色はきわめて珍しいのでぜひ撮影したいと思い、早朝出かけることにした。自宅からは車で10分程度の場所だが、大雪はまれな千葉市内の道路はマヒ状態で、自転車でもとても走れないため雪道を40分くらい歩いてやっとたどりついた。千葉市のシンボル的存在になっているモノレールは「懸架式」のため雪の影響は少なく、大雪でも早朝から運行されていて貴重な記録写真となった。
この大雪だけでも全国と関東甲信ではかなりの被害があったのだが、翌週の2月14日から16日にかけてまたしても同じような気象条件となり、特に関東甲信では「観測史上記録的な大雪」となり各地でたいへんな被害をもたらした。とりわけ大きなニュースとなった山梨県の被害は甚大だったことが忘れられない。甲府市では積雪が実に114cmにも達した。
被害が出るほどの大雪は望まないが、雪の少ない地域でも四季の変化をはっきりと感じとることができる「雪化粧」は一冬に一度でもいいから楽しみたいものだ。子どもたちも雪を楽しみに待っているようだ。ところが今朝の週間天気予報でも千葉ではまだまだ雪が降りそうにない。千葉市内の公園などでは日本水仙の花は咲き終わり、もう紅白の梅の花が咲き始めている。