八ッ場(やんば)ダム・八ッ場あがつま湖風景
長野県軽井沢「白糸の滝」撮影後、群馬県長野原町北軽井沢の
これまで何度か撮影した「浅間大滝」「魚止の滝」へ向かった。
入口駐車場へ着いて驚いたことに両方の滝道入り口には
「立ち入り禁止」の看板が出されてロープが張られ
「台風被害で倒木多数、滝道危険」と記されていた。
まだ早朝だったが、駐車場には工事用車両が数台並んでいた。
やむをえず北軽井沢を後にして沼田・渋川方面へ向かうことにした。
途中に群馬県吾妻郡長野原町「道の駅八ッ場ふるさと館」がある。
道の駅裏手の大橋歩道脇「八ッ場ダムと不動の滝」案内版
道の駅裏手の大橋から望む「八ッ場あがつま湖」上流風景
湖底には名湯「河原湯温泉」街と340世帯の民家が水没している。
1952年(昭和27年) 八ッ場ダム建設計画発表
1986年(昭和61年) ダム建設基本計画策定
2015年(平成27年) 八ッ場ダム建設工事開始
2020年春(令和 2年) 八ッ場ダム工事竣工
建設計画発表から工事完了までおよそ68年間もの長い年月
特に地元長野原町を中心に強い反対運動が続けられ
一時期政権交代などもありさまざまな紆余曲折を経て
2020年の竣工に至った経緯に関する掲示・資料は
湖畔の道の駅「八ッ場ふるさと館」内で見ることができる。
八ッ場あがつま湖畔 「不動の滝」 (落差90m)
ダム湖畔の橋のたもとには不動堂があり、その背後の急峻な
谷筋を落差90mもの「不動の滝」が流れ落ちていた。
美しい滝の流れを見つめながら
昭和27年から平成を経て令和2年春までの約68年間もの
人々の長い苦難の歴史に思いを馳せ立ちつくしていた。