「留春の滝」:栃木県那須塩原市塩原町にはたくさんの滝がある。この滝も前掲の「竜化の滝」と同じく、東北自動車道西那須野塩原ICから塩原温泉郷へ向かう国道400号線沿いに大きく滝の名を記したわかりやすい看板と駐車場がある。そこから山側ではなく「箒川(ほうきがわ)」の流れる深い渓谷の一番下まで約10分ほど急傾斜の道を下りると「留春の吊橋」が見える。橋を渡るとすぐ左手に滝の案内板があり、木製のベンチもいくつかあって休憩所になっている。
滝の直下への道はないが、細い木の根などにつかまりながら慎重に下りて見上げると、写真のような黒々としたそそりたつ岩盤の上からわずかに水が流れ落ちていた。雨の後でないとこの滝は水量は少ないらしい。かつては冬の間は水が枯れていたという。あまりに水が少ないのでシャッタースピードは超スローで撮影した。落差は15mほどだが、岩盤に写真のような変化があり、もう少し水量が多ければきれいな滝の姿になるのではないかと感じる。 (2015/6/4 撮影)