「ハクチョウソウ (白蝶草)」:アカバナ科 ヤマモモソウ属 別名「山桃草」「ガウラ」。北アメリカ原産で日本には明治初期に
渡来した。草丈は80cm~100cm。5月から11月頃下から上へ次々に白い可憐な花を咲かせる。
純白の花びらが4枚で白い蝶の姿にそっくりなことからこの名がつけられた。
少し前に風に舞う白、ピンク、紫などの花びらをたくさん咲かせる「風蝶草」の写真をアップしたが、花の名も咲き方も、
さらに咲く季節までも共通するところがある。雄しべと雌しべは風蝶草のほうが圧倒的に長くて目立つが、
この白蝶草の雄しべと雌しべも蝶の姿を思わせるように適度に長く伸びている。
この写真一枚見た瞬間に撮影場所がわかる方が多いのではないかと思う。昨年10月11日公開の吉永小百合主演「ふしぎな岬の物語」のロケが行われた千葉県安房郡鋸南町の明鐘岬(みょうがねみさき)の断崖の上にぽつんと立つカフェ「岬」である。
昨日早朝から南房総方面へ撮影に出かけたのだが、朝一番にこの場所に立ち寄って撮影した。もちろん開店前で駐車スペースには釣り客の車が数台入っているだけだった。昨年以来特にこの場所は人気のスポットになっていて、開店時間になると混むことが多い。しばらくそのあたりを散策して車に戻る途中でふと足元に白い花が風に揺れているのが目にとまった。この日の小さな旅の思い出に、この花を前景にして「カフェ岬」を一枚撮影した。実はまだ一度も営業中にこのカフェに入ったことがない。
次回こそはジャズを聴きながら人気のおいしいコーヒーをいただきたいと思っている。
*[参考]:映画「ふしぎな岬の物語」オフィシャルサイト http://www.misaki-cafe.jp