たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

森の羅漢像

2016年07月06日 | 写真

 

 

 

 

 

 

 

 久しぶりに神奈川県足柄下郡箱根町を訪れた。一時期火山性地震が頻発し噴火の恐れもあって観光客も激減したが、今はまた以前の賑わいがよみがえってきている。いたるところに観光名所があり時間はいくらあっても足りない。思い出をたどりながらいくつかの名所を巡った。

 広大なススキの草原で知られる仙石原の近くに「曹洞宗龍琥山長安寺」という名の寺院がある。1356年創建の古刹で、五百羅漢や紅葉の名所としても知られている。もうかなり前のことだが、ススキの草原を撮影後この寺院に立ち寄り五百羅漢の石仏を見て回った記憶がよみがえった。

 「羅漢」とは「阿羅漢」の略称で、釈迦の直弟子で施しや尊敬を受けるにふさわしい聖人の姿を表している。境内いたるところに親しみやすい喜怒哀楽様々な表情の五百羅漢像が見られて楽しい。深い緑の森に包まれた境内の羅漢像を撮影しながらゆっくりと時間を過ごした。  (2016/6/26 撮影)


「音止の滝」(富士宮市)

2016年07月05日 | 写真

 

 

 「音止(おとどめ)の滝」:静岡県富士宮市富士山西麓の「白糸の滝」のすぐ隣の谷に轟音を響かせて流れ落ちる滝。白糸の滝との距離はみやげ物店を挟んですぐ近くの谷で推測ではほんの150m程度しか離れていない。芝川本流の豊かな水が25mの断崖を一気に落下する豪快な雄々しい姿で、女性的な繊細な美しさを誇る白糸の滝とは対照的である。付近には曽我兄弟の隠れ岩、工藤祐経の墓、源頼朝がその水で乱れた髪を直したと伝わる泉がある。

 頼朝の富士山巻狩の際、曽我兄弟が父の仇である工藤祐経を討とうとする密議をしていたが、滝の轟音で話が聞き取れない。そこで神に念じたところたちどころに滝の音が静まり、見事に仇討ちの本懐を遂げたという伝説がこの滝の名「音止の滝」の由来となっている。

 「白糸の滝」とならび「音止の滝」も「日本の滝百選」に選定されている。国内の無数の滝の中で百選に入るということはよほどの滝でないと無理である。しかもこれほどすぐ隣に「百選」の名瀑が並んでいるといった例は他にはない。しかし、「白糸の滝」は富士山世界文化遺産指定の枠内対象となったが「音止の滝」は残念ながら枠内には入っていない。その理由は、「白糸の滝」は霊峰富士山の信仰登山者が登山前に白糸の滝に向かい、富士山からの霊水で身を清めていたことによるものである。

 これまで白糸の滝を訪れるときは必ず音止の滝にも足を運んできたが、白糸の滝周辺は足場も広く団体客が一斉に滝前に集まっても困ることはないほど広々としているのに対して、音止の滝のほうは滝の周りがぐるりと深い断崖となっていてみやげ物店もその断崖に沿って並んでいて滝を見るスペースが極めて狭く、これまで三脚をセットして撮影できたことはない。数人で並んで写真を撮って楽しめるような「滝見台」もない(⇒整備が困難)のが残念だといつも感じる。そのため団体客は危険で案内できないためかほとんど素通りして多くの人が写真も撮らないで帰ることになってしまう。仕方がないことだが同じ「日本の滝百選」の名瀑なのに「もったいない」気がしてならない。      (2016/6/27 撮影)

 

 

 

 


「白糸の滝」(富士宮市)

2016年07月03日 | 写真

 

 

                 「白糸の滝」(静岡県富士宮市)   (2016/6/27 撮影)

   1936年 「国名勝・天然記念物」 指定 

   1950年 「日本観光百選(滝の部)第一位」 選定

   1990年 「日本の滝百選」 選定                   

   2013年 「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として「世界文化遺産」 登録 

 国内でこれだけの評価を受けている滝は他にはない。高さ20-25m 幅約200mにも及ぶ断崖を無数の糸を引くように流れ落ちるその美しい姿はまさに筆舌に尽くしがたい。霊峰富士山に降る雨と雪解け水が伏流水となって長い年月をかけて下降し、やがてこの崖のいたるところから湧水となって繊細な女性的な姿で流れ落ちる。その湧水の量は実に毎秒1.5トン以上といわれている。

 同名の「白糸の滝」は日本各地に数多く存在している。たとえば長野県軽井沢の著名な「白糸の滝」をはじめ、多くが「湧水」が崖から流れ落ちる美しい姿の滝である。滝の分類からしてすべて同じ仲間の滝だが、なんといってもそのスケールにおいてこの富士山西麓の「白糸の滝」が代表格であろう。何度訪れてもその魅力に吸い込まれて立ち尽くしてしまうほどである。

 その昔、源頼朝がこの地を巻狩りで訪れた時にこの滝に立ち寄り残した歌がよく知られている。

     「この上に いかなる姫のおはすらん おだまき流す 白糸の滝」

    *「おだまき」とは、紡いだ細い麻糸を中空の玉の形に巻きあげたもの。

 [参考] 三枚目の写真で左端の水量の多い流れだけは芝川の流水で、その部分以外の湧水の流れとは性格上異なっている。この写真の右方向にもまだこの画面の倍以上もずっと湧水の流れ落ちる崖が続く壮大なスケールとなっている。

                 

 


DIC川村記念美術館庭園 7/2

2016年07月02日 | 写真

 2016/7/2(土) 今朝早い時間に千葉県佐倉市坂戸のDIC川村記念美術館庭園を散策し撮影した写真を何枚か掲載します。大賀ハスは見頃でまだつぼみもかなり見られもうしばらくの間は楽しめるでしょう。

ハス池のほとりに青とピンクの竜胆の花が咲いていたので大賀ハスと一緒に一枚。

    今桔梗の花が盛りで、大賀ハス池脇やギフトショップ横の道脇にもたくさん咲いています。

 庭園散策道脇の林床や斜面には山百合が咲き始めています。まだつぼみがいっぱいついています。

     スイレン池のヒツジグサはどんどん育って水面から立ち上がったものも見られます。

            桔梗の花にとまり夢中で蜜を吸う小さな「チャバネセセリ」(蝶)

  スイレン池にはヒツジグサと同じ仲間の小さな「アサザ」の黄色い花があちこちに見られます。

 アジサイの散歩道は盛りはやや過ぎてはいるもののまだまだ新しい花もたくさん残っていてもうしばらくの間はじゅうぶんに楽しめます。

  山アジサイは多くは咲き終わり真ん中の小さなたくさんの花の周りで花を引き立て虫を呼ぶ役割を担う「装飾花」は裏返しになってもう垂れ下がっている中で、この育ちの遅かった一輪は真ん中の無数の花も今が盛りで周りの装飾花もピンとして上を向き、虫たちを呼んでいるようです。このヤマアジサイの最初のうちは純白の装飾花もだんだんとピンクに染まり、やがて真ん中の小花が咲き終わると役目を終えて左奥のボケた花で見られるように裏返しになり下垂することになります。(*このことは直前の記事にももっとわかりやすい写真つきで詳しく記しています。)