たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

日光植物園散策

2017年09月01日 | 写真

「キレンゲショウマ」

 「キレンゲショウマ」(黄蓮華升麻):ユキノシタ科の高山植物で日本固有種の希少植物。日光植物園に8月ごろに行くと群生が見られる。「レンゲショウマ」と花の姿が似ていることから似た名がついているが種はまったく異なる。山地の湿気のある石灰岩質地帯に群生する(7月~8月)。草丈は100cmほどで筒状の黄色の花をつける。剣山(徳島県・日本百名山・1955m)に群生するキレンゲショウマは、作家宮尾登美子原作の小説「天涯の花」のTVドラマ化で一躍有名になり、剣山上でこの花を見たいと訪れる人が激増したという。

         *花言葉 「幸せを得る」「秘めた思い出」     

 

タマ(球)のようなつぼみがはじけて花が開いたばかりの「球紫陽花」

 「日光植物園」(東京大学大学院理学系研究科附属植物園・小石川植物園分園):歴史は古く明治時代に開設された植物園で、東京都内小石川植物園分園となっている。面積は106900㎡(32361坪)と広大で、国道120号沿いの東照宮駐車場入り口前からすこし坂を上がっていくと左手に門が見えてくる。入園料大人400円を支払って園内に入ると右手の林の中に駐車場がある。開園期間は4/15~11/30 (月曜日休園)。高山植物や寒冷地の植物などの研究目的で開設された。広々とした園内には林やせせらぎ、池沼等があり、散策しながらさまざまな種類の植物を観察することができる。

 

 「タマアジサイ」のつぼみに赤とんぼがとまっていた。「アキアカネ」かな?

「アキアカネ」と「ナツアカネ」の見分けはなかなかむずかしい。

 

 「フシグロセンノウ」(節黒仙翁):ナデシコ科 センノウ属。日本固有種の多年性山野草。草丈は40~80cmで、林の中でもオレンジ色の五弁花がよく目立つ。 写真をよく見ると、細長い茎の節の部分が黒褐色になっているのがわかる。これがこの名「節黒仙翁」の由来になっている。「仙翁」は京都嵯峨野の「仙翁寺」との関わりから名の一部となっているという。「センノウ」はこのお寺で作出されたらしい。関東地方から九州にかけて分布する。

        *花言葉 「転機」   *8月3日の誕生花

  

 園内奥まで歩いていくと激しい水音が響いてくる。実はこの植物園は日光を流れる「大谷川(だいやがわ)」がいちばんの激流となる「憾満ヶ淵」の北側の崖上に広がっている。写真のように崖上から川に下るような急な石段があり、その先端に憾満ヶ淵の展望スペースがある。ここから上流と下流の激しい流れを展望することができる。そして対岸にも屋根のついたお堂のように見える展望台が見える。

 実は、以前にも何度か記事・写真を投稿しているが、対岸には「慈雲寺」境内の「並び地蔵(化け地蔵)」が連なる淵沿いの散策道がある。 

 

植物園のいちばん奥の道からは憾満ヶ淵の向こう岸に並び地蔵が見える。