たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

素簾の滝 - I

2018年07月02日 | 写真

2018.6.26 撮影

 

 栃木県那須塩原市と矢板市にまたがる深い山間のスッカン沢訪問はこれで6度目になる。いつも駐車場のある「雄飛の橋」のたもとから沢沿いの道を「雄飛の滝」目指して進む。最初に現れる道沿いの看板には、「素簾の滝⇒」と書かれていて、矢印が沢の対岸の森方向を指している。いつも立ち止まって対岸の深い森の奥を眺めると、たしかに幾筋か木々の合い間にわずかに水の流れが見える。望遠レンズでねらってもとても写真にはなりそうにない。沢の流れは勢いがあり、橋はどこにもない。沢歩きの装備を整えてこなければ対岸へは渡れそうもない。これまではそれであきらめて先へ進んでいた。

 今回は初めて深めの長靴を履いて歩いた。看板の位置から沢沿いへ下りて辺りの流れの様子を慎重に調べた。一ヶ所だけなんとか注意深く歩けば渡れそうな場所をみつけて倒木の助けも借りながら無事に渡ることができた。ただし無謀ではなく、もしも上流で雷雨でもあれば鉄砲水に襲われて戻れなくなるのであらかじめ天気予報は下調べしておいた。

 初めて対岸へ渡り、道はまったくない斜面を用心深く上がっていった。最初に目に入ったのがこの滝と滝下の渓流で、その美しさに目を奪われてしばし立ち尽くしていた。これは幾筋も「すだれ(簾)」のように流れ落ちているはずの「素簾(それん)の滝」のほんの一部分なのだろう。その左右の断崖や森林の中にもまだ見えない流れがあるにちがいない。

 初訪問なので、まずはここだけでも時間をかけて撮影を楽しむことにした。

  


「スッカンブルー」の流れ

2018年07月01日 | 写真

 「仁三郎の滝」(2018.6.26 撮影)

 「スッカン沢」:栃木県那須塩原市と矢板市を結ぶ県道56号沿いの深い山間を流れる沢で、次々と現れる滝や「スッカンブルー」と呼ばれるエメラルドブルーの流れが美しく、多くのハイカーや写真愛好家が訪れる。

 この日はいつものように一眼レフカメラで時間をかけて撮影した後、試しに先月ガラケーから換えたばかりのスマホを使って撮影をしてみた。まだスマホの操作がよくわからず初めてのことで手振れ写真が多かったが、それさえなければ旅の思い出写真としてはじゅうぶん使えることがわかった。このブログに携帯カメラの写真を載せるのはこれが初めてになる。

 

  スッカン沢対岸の深い森林の中を幾筋も流れ落ちる「素簾の滝」は樹林の合い間にわずかに見えるだけだが、その滝水がスッカン沢に流れ込む地点の「スッカンブルー」は格別に美しく、いつも歩みを止めて眺めている。 

 

 スッカン沢の主瀑「雄飛の滝」

 

「雄飛の滝」下流100mの「スッカン橋」の上から青い流れを撮影した。


 [追記]:2018.7.28 comyta さんからメッセージをいただきました。前日の27日にNHKの「那須塩原市で涼を求める」(正確な番組名ではないかもしれません)という番組で、地元のボランティアガイドさんがタレントのリポーターにスッカン沢の案内をする番組でした。特にこの記事の4枚目の写真(=スッカン橋の上から見たスッカンブルーの流れ)と3枚目の写真の「雄飛の滝」前で感激するタレントの映像が流れて、私の記事を思い出していただき、たびびとがスッカン沢に通っている訳をわかっていただけたということです。ご訪問とメッセージをありがとうございました。