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水酸化ナトリウムは水酸化カリウムの代わりにならないのか-3

2013年04月12日 | きのこ ゼミ
 さて,結果です.

 2時間放置は観察に要する時間を想定しています.実際には光が当たるので温度が上がるのですが,この実験では20℃くらいで放置していました.
 24時間放置は,「あ~片付けるの忘れてた~」,とよくやる場合を想定しています.
 その結果はどうなるのか.
 スペクトルの比較をしてみます.

 5%水酸化カリウムの場合
  放置前 → 2時間放置




  放置前 → 24時間放置




 350nm以下の波長域は,ガラスの吸収を示していますのであまり気にしなくて構いません.
 そうすると,変化はない.
 水酸化カリウムはガラスに何の影響もない,と言えるかもしれません.


 5%水酸化ナトリウムの場合
  放置前 → 2時間放置




  放置前 → 24時間放置




 変化がない・・・
 水酸化ナトリウムでもガラスに影響がない,ようです.

 今回の測定は,可視範囲のスペクトルをスライドガラスに対して垂直に測定していますので,散乱・回折・干渉といった変化は検出できていません.
 でも表面が溶けていれば散乱が増えるため,スペクトルに乱れが生じるはずです.
 一応顕微鏡で覗いてみましたが,特に変化はないようです.

(続く)