マツタケ――中国産なら1人前500円でマツタケ牛丼できます
青果の仲卸の店頭のあちこちでは、マツタケがどや顔の行列だ。
春の早(さ)マツタケは別として、シーズン幕開けを告げるのは中国雲南省や四川省、吉林省からのもので、6月には店頭にならぶ。価格は、小ぶりなもの3~4本で1000円前後とかわいい。
と書いてハッとする。しいたけやしめじに較べるとはるかに高いのに、マツタケだとどうも金銭感覚がバカになる。
あくまでかわいいお値段、としておこう。そんな中国産が夏の前哨戦を盛りあげているうち、ボツラボツラと国産登場。築地は、丹波や京都産は少なく、東日本が主産地。まずは、ちょいスマートな北海道産が顔を見せ、やがて岩手県産などの東北組や信州産などのズングリムックリ、イメージ通りの彼らが続き、9月のお彼岸前後から本格的に入荷。10月にピークを迎えることになる。
とはいえ、これもお天気しだい。9月に入って雨が降り、涼しくなれば、という条件つきだ。マツタケは赤松の根についた菌が、適度な温度と湿度に恵まれ、初めてマツタケになる。気象条件に左右される気むずかしいキノコなのだ。
だから、とんだ番狂わせだって。一昨年のことだ。あの年は、(続きはこちら↓)
○マツタケ――中国産なら1人前500円でマツタケ牛丼できます
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