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【重要文化財 高室家住宅見学会】に行ってきました♪

2022-07-22 13:33:55 | 紹介

〜本と歩こう(37)~


こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。

今回は、6月11日(土)に市内高室町で行われた高室家住宅見学会のご報告です★

当日現地集合の見学会(午前10~11時)には、事前予約30名の参加がありました。

はじめに、歴史文化財課の職員のみなさんが、この高室家の概要について説明。甲斐守護武田氏から当地を与えられたとされる家柄の高室家。江戸~明治時代までに整えられた家屋敷・庭園が良好な状態で残されていたため、平成22年12月に重要文化財に。当家隆盛期の明治41年の姿を再現しようと、平成26年から31年まで大規模な保存修理事業が実施されました。

主家の玄関から見学スタート

【主屋(おもや)】

天明8年(1788)建築の大型住居。接客部分の一室を薬の「調合所」とし、作り付けの薬箪笥や、薬草を乾燥・貯蔵するための階段箪笥や二階部分があります。

太鼓橋付きの離れ

【離れ(はなれ)】

寛保2年(1742)~明和6年(1769)の間の建築。安政2年(1855)に現状のように改修。紙張りの天井や花頭窓をあしらうなど、趣向を凝らした意匠になっています。

 

その他にも、文庫蔵や味噌蔵、水場、茅葺屋根の内側や土間の様子も見ることができました。そして敷地の一角には、戦争時の防空壕の跡もあり…。高室家のたどってきた歴史の一端を感じました。

高室家住宅は通常非公開となっています。見学ご希望の方は、公開日時について歴史文化財課にお問合わせください。なお、8月6日(土)午前中には、スプリンクラーの試運転を兼ねて、高室家が水の中に包まれる散水の様子も見られるそうですよ 

詳しいお問合せは 歴史文化財課(055-223-7324まで♬

 

~本と歩こう(37)~

『百年の家』 絵/ロベルト・インノチェンティ

作/J.パトリック・ルイス 訳/長田 弘

講談社 2011年 ※出版社の著作権に基づいて書影を使用しています

 

今回は高室家と同じように、「百年以上の歳月を生きる家」をテーマに選びました。

扉の上にある「1656」の数字。最初にこの家が建てられた年でしょうか。

ずっと廃屋だったこの古い家が、1900年に再び命を得て、人々と共に生きる日々を語ります。

収穫の喜び、戦争の苦しみ。幸せなときも悲しいときも、人々の営みや状況の変化を静かに見守る家。

一軒の家に流れる濃密な時間を感じながら、読んでほしい絵本です。

 

―取材へのご協力、ありがとうございました―

 

【関連リンク】

・高室家住宅 甲府市HP

 https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/bunkazai/032.html


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