◆~本と歩こう(34)~◆
こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。
今回は3月12日(土)に市役所本庁舎で行われた、宝石研磨体験&日本遺産学習のご報告です★
このイベントは令和2年度日本遺産に認定された『甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡~水晶の鼓動が導いた信仰と技、そして先進技術へ~』の魅力発信事業として行われました。
「小学生の部」「中学生の部」「一般の部」とあり、「一般の部」では約30名の市民が参加。
参加者は4グループに分かれ、5ヶ所のブースを見学・体験しました。
①「昇仙峡日本遺産のものがたり」
山梨県立大学の吉田ゼミによる発表を聞いて、御嶽(みたけ)昇仙峡への歴史的な理解を深めました。
古来より、水晶は「神様が水を固めたもの」と考えられ、水晶の産地である昇仙峡一帯での水信仰が始まりました。
何百年もの間、金峰山を神々が下りてくる山「霊山」として、金櫻神社を含めた巡礼の道「御嶽古道」が親しまれてきたそうです。それで金櫻神社のご神宝に水晶が!なるほど~
②アクセサリー作成(水晶のブレスレット)
③宝石研磨(水晶)
④ジオードクラッキング(原石割り)
⑤水晶加工の歴史(映像)を鑑賞して終了。盛りだくさんな内容で、さらに昇仙峡や水晶への興味がわいてきました。「御嶽昇仙峡」の歴史や魅力を、もっとたくさんの人々に知ってもらいたいと思います★★★
この春、甲府市で新しく作成された「こうふジュエリーマップ」には、甲府市内のステキなお店がたくさん紹介されています。(市役所商工課、JR甲府駅南口の市観光案内所などで配布)
昇仙峡エリアの水晶のお店も載っているので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
甲府市HP 「㊗令和2年度日本遺産認定!」
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kanko/nihon-isan.html
~本と歩こう(34)~
※出版社の許諾を得て書影を使用しています
『堀 秀道の水晶の本』 堀 秀道著 草思社 (2010年)
今回は「水晶」をテーマに本を選びました。
「水晶と人間の縁は、おそらく一万年をさかのぼるであろう」(本文より)
いにしえの頃より、世界中で人間の生活に影響を与えてきた水晶。
紀元前ローマでの水晶の名前はクリスタルスと呼ばれ、ギリシャ語の「氷」に由来しているそうです。
鉱物科学研究所を設立し、理学博士でもある著者が、水晶の歴史や構造、選び方や人口水晶の作り方まで、多角的に解説。山梨県の産地についても記述があります。
「水晶がきらいという人はいない」という著者の言葉どおり、水晶のことがもっと好きになる一冊です。
―取材へのご協力、ありがとうございました―