こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

時折まんだら振り返り

2008年06月10日 | 仏教
まんだらからは、
人間の心や、社会システムの理想的な有り様を読みとることができます。
人間生活の基本的な原理とでもいいますか。

①家庭や学校、職場や地域といった、そんな場所、空間の大切さ。
②ともかく多種多様な色んなものが存在します。
③それらの存在は、それぞれの存在意義を持ちながら、
 たいへん調和のとれた、見事なバランスで保たれています。
④そこには、必ず中心があって、
 その中心があることで全体が支えられています。
⑤よどんだりすることなく、川の流れのように常に動きがあります。
⑥同じ場所に同じものがずっと居座ることなく、時として入れ替わり。
⑦そして、大事な一部分さえあればそれで良いというのでなく、
 全体として初めて成り立っている。

こんな7つの特色を見いだすことができます。 
ね、私たちの日常生活と照らし合わせながら、
よくよく観察してみると、結構見直してみた方がいいなあってところ、
あるんじゃないですか?どうお?

それから、まんだらには、大きく二つの世界が表されていて、
それが、「胎蔵法」と、「金剛界」。
いろんな捉え方ができるんですけど、
取っ付きやすい見方のひとつが、
母性的行動(考え方)と父性的行動(考え方)。
この見方は、私たちの生活に密接に関係してくる
とても大切な視点だと思うので、
心と頭と体調の鮮明なときにでも。
コメント
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