こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

国歌斉唱と斎戒沐浴 斉藤様と斎藤様。

2008年06月29日 | つれづれ
きのうの日記を書くときに、
おときの斎という字を字引で調べていて気が付いたんですが、
よく類似した字に「斉」(せい)という漢字がありますね。
これ全く意味の違う漢字なんですね。
斉には、そろう、とか、ひとしいとかいう意味があって、
「国歌斉唱コッカセイショウ」とかいう言葉に使いますね。
 一方、おときの斎は、ものいみ、とか、つつしむ、って意味の漢字で、
「斎日(精進日)」「斎場」など。
 似たような字ですけど、字義が違ってる。
え?そんなの常識?
いやはや、わたくしお恥ずかしいことに、
この斎と斉をごっちゃごちゃにしておりました。
日記のおかげで、ひとつ賢くなれました。合掌。

 ちなみに、SAITOUという名字を変換すると、斉藤、斎藤、・・・。
はてさて、困った。住所録帳を再確認しなくては。。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「へ?お斎(とき)ってなんですか??」

2008年06月29日 | 仏教
一連の仏事の中には、必ずお食事を頂くというひとときがある。
ま、これが時間的に占める割合としては大きなもの。
このお食事のことを、「斎(とき)」と言う。
「お斎(とき)の会場はどちらで?」と。
このお斎(とき)という言葉がぼちぼちやばいかな~って感じだ。
やばいって言うのは、ぼちぼち通じなくなりつつあるな~っていうね。
もう何度もそんな思いをしてるんだけれど、
今日なんかもろに直球。
「へ?お斎(とき)ってなんですか??」
・・・
仏道に生きる人たちの食事のことをそうよんだことに由来している。
斎戒沐浴なんて言葉があるように、
この字には、神仏につかえるために心身を清潔に清めるという意味がある。
だからお精進のお料理を食すってのが本義。
本義なんだけど、実状は全く違うね。
商業ベースが宗教性よりも優先してしまってる。

う~ん。。。。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする