こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

思ったようにいかない、これぞ人生

2010年06月23日 | 仏教
今日は久しぶりになんの予定もない自由な一日。
さて、静かな環境は整ったぞ。
ゆったりと読経三昧にしようか。
それとも、日頃こなせない雑用を片付けようか。
・・・いろんな計画を企てているうちに、
次から次へ電話が入り、今日一日の企ては雲散霧散。

これが檀家寺の宿命。
もう、慣れました。(;_;)

お寺さんと一言に言っても、
様々な形態があります。
・多数の檀家さんがいて、檀家さんを対象にした勤めをする檀家寺。
・不特定多数の信者さんがいて、三々五々の参詣者を対象にする祈願寺院。
・学校法人や福祉施設などの事業に重きを置いたお寺さん。
・観光客を対象にしたお寺さん。
・宗派の修行道場としてあるお寺さん。
・平日は公務員の仕事をしたり農業をやったりで、
 日曜祝祭日だけお寺のお勤めをするお寺さん。
・巡拝者を対象にお勤めをするお寺さん。
・講演会や布教説法活動でいつも留守にしているお寺さん。
・以上の要素のいくつかを兼ねた勤め、をしているお寺さん。

今思いつくだけでも、これだけ形態の違いがあります。
お寺という空間を維持運営していくために、
他人様にはわかってもらえない苦労を重ねている方も多くあります。
お坊さんの理想の姿と、現実のお寺(宗教法人)運営は、
まったく矛盾する関係です。
でも、この明らかな矛盾をどう受けとめて、
どう料理していくか?
これこそ、「僧侶」と「代表役員」という二つの肩書きを持ったお坊さんの
力量に関わってくる問題でしょう。




っかあ~、えらいことゆっちゃった~~イ (>_<)

 
コメント (3)
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