こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

懺悔を「さんげ」と入力しても出てきません、残念。

2010年06月27日 | 仏教
ある刑事モノのテレビドラマをポンヤリ見ていたら、
犯人の女性が刑事に対して
「あなただって警察という組織に裏切られた人間でしょ?!
その怨みや怒りはどこに行ったの?」
みたいなセリフに対してその刑事は、
「怨みや怒りがなんの解決にもつながらないことを、
私はよくわかってる。」
って答えるシーンが、妙に感動してしまいました。

ま、それはさておきまして、

「むさぼり」と「いかり」と「知らない」っていう
基本的な煩悩があるから、
私たちは様々な悪業を生産してしまいます。
その自覚が芽生えると同時にたいせつなことが、
「懺悔(さんげ)」すること。
犯した罪をくやみ、あらため、
仏さまにその罪を許してもらうための告白です。
これはとても大切な習慣だと思います。

「慚愧(ざんき)」ということばもありますね。
「慚」は自己に対して恥じいり、
「愧」は外部に対してその気持ちを示す。
こういう言葉があやしい世界で連発され、各マスコミが一斉にまき散らせば、
違ったニュアンスに変化した言葉になったりするんで、
原稿書く役人さんは謹んで欲しいと強く思います。
・・・懺悔してください。(笑

えっと、余計なことを言いました。(慚愧)

先日もやっちゃいましたあ、私。
今思い起こすだけでも恥ずかしくなります。
時間が過去に戻ってくれないかと本気で願うような気持ちです。
もう取り返すことはできません。
それは「慢心」という心が原因の事件でした。
もう、ご本尊様へ懺悔申し上げましたので、
ブログへの告白はしませんが、
懺悔はおそらく毎日必要なことなのだと思います。

失敗すればするだけ、
仏さまへ近づいていける。
それが「懺悔」することの肝要だと思います。


コメント (2)
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