このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#976 ガラパゴスの怪(3)研究所三日目

2009年12月29日 | 夢日記
今朝方(12月29日)見た夢の内容「#975 ガラパゴスの怪(2)研究所二日目」の続きです…
     *
研究所に来て三日目の朝。
例の田中さんがいなくなりました。発病して隔離されたと、レイチェルからの説明。
「ああ言っていた本人が真っ先に居なくなってんだから世話ねぇな」
「しかし、またこの薬かね」
「飲まないと発病すると言うことですし仕方ないでしょう」
「いや、田中さんはこれを飲んでも発病したんだがね」
どうもこの薬は怪しいです。飲まない方が良さそうです。きちんと飲んだかレイチェルに確認されますが、なんとか口に含んだ振りをして袖口に隠し、ごまかしました。
錠剤を部屋のゴミ箱に捨てればすぐにばれるでしょうから、トイレに流しました。


そして今日も「猿」の観察。
行動範囲が限られていて、それ以外に敵情視察もできません。
わたしの姿を見て一頭の「猿」が棒状のもので叩く動作をしました。ガラス越しで音は良く聞こえません。しかし、はっきりとわたしに見せるための行動をしているようです。
等間隔で何度が叩き、叩くのをやめ、また等間隔で何度か叩く動作をします。
叩き方に規則性がありそうです。何か意味があるとすれば、叩く回数以外に無いでしょう。
筆記具でメモを取ることが出来ないので、本のページに折り目を付けて回数を記録しました。


部屋に戻って折り目を確認。
なんどか繰り返し観察しましたが、いつも間違いなく同じパターンです。
2-2=2-4=10-5=5-2=2-4=9-5
(「-」は短い休み、「=」は長い休み)
確実に何らかの意味を込めています。
ぱっと見てわかるのは、ほとんどの数は5以下、二つの例外は10と9。
短い休みを挟んで並んだ二つの数で一組と考えるのが妥当そう。
2-2、2-4、10-5、5-2、2-4、9-5
わたしにはこの数字から一つの可能性しか思い浮かびませんでした。


五十音表を数字に置き換えるのは、昔からよくある暗号遊びの一つです。
頭の中に変換表を思い浮かべました。
「キケヲニケロ」
あれ意味がわからない。違うかな? ああ、そうかこういう場合は正しい五十音表ではなく、世間一般に流布している誤った五十音表を使わないといけないのか!
ワ行の「ワヰウヱヲ」を誤った「ワ○ヲ○ン」にすると
「キケンニケロ」=「危険逃げろ」
意味が通りました!
しかし、たとえ、これが正しい解釈だとしても、「危険」が一体どういうもので、どうすれば「逃げられる」のかわかりません。
決してあわててはいけない。あくまで冷静に…。

そう言い聞かせて自分を落ち着かせるだけで、その日は精いっぱいでした。

次回につづく…

#975 ガラパゴスの怪(2)研究所二日目

2009年12月29日 | 夢日記
今朝方(12月29日)見た夢の内容「#974 ガラパゴスの怪(1)」の続きです…
     *

研究所に来て二日目の朝。
みな食堂に集まりましたが、ひとりの参加者の姿がありませんでした。
レイチェル「ミスター・キムラは体調を崩し、医療部門に隔離されました。伝染病の疑いがあるからです」
紅葉「……(昨日、いちばんはしゃいで、大騒ぎしていた人だ…)」
レイチェル「皆さんには念のために、薬を服用してもらいます。予防効果があります」
参加者「なに? 十錠も飲まなくちゃならんのか?」

昨日は明るかった参加者達の表情が今日は冴えない。
「見学可能なところは昨日のうちに全部見てしまって、ほかの場所は立ち入り禁止。一週間ここでどうやって過ごせば良いんだ?」
「遊び道具でも持ってくるんだったな」
「チェス盤はあるようだが…」
「いや、チェスは知りません。将棋ならできるんですが…」
参加者の一人・田中「それにしても、なんだか監禁状態のような感じがしませんか?」
「まあ、ぶっちゃけそんな感じだけどな。どこでもお役所仕事は融通が利かないものさ」
田中「それに参加者六人で一週間というのも引っかかってるんです」
「なにが?」
田中「アガサ・クリスティーのアレですよ」
「あれって、何? 『そして誰もいなくなった』くらいしか知らんが」
田中「それですよ」
「あれは死んだの六人だったか?」
田中「そこまでは憶えてませんが、今回のツアーの場合、一日で一人ずつ消えてゆけば最終日にはちょうど誰もいなくなる計算です」
「うむ、現に今朝一人いなくなってるしな」
「よせよ、縁起でもねえ」
「このはさん、でしたかな? あなたはどう思いますか?」
紅葉「さあ、頭の鈍いわたしには皆目見当はつきませんわ」
「こりゃ失礼、あなたにはふさわしくないお話でしたか(笑)」

陰謀の臭いはツアーの最初からありました。
そもそも政府が何か強制するというのは、悪いことに決まっています。
もし本当に正しいことなら、強制せずに丁寧に説明すれば相手が納得するはずなのです。

そして、陰謀のただ中に居るときは、冷静沈着に行動し、決してうかつなことを口にしてはいけません。
もし次に消えるとしたら、「監禁状態」とか「アガサ・クリスティー」を引き合いに出したあの人であると、だいたい相場が決まっているのです。


ツアーの規制で、筆記具や写真機も持って来られませんでした。絵描きの道具があれば退屈しないのですが、それもダメでした。
本を少し持ってきたので開いてみましたが、どうも気になって集中できません。
これからどうなるか不安なのに加え、あの奇妙な「猿」のことです。
あの「猿」はどこか違和感がありました。

どんな奇妙な動物でも、生活環境に適合した姿をしているはずです。
動物を観察するには始めに糞と足跡を見つけることだ、という話をどこかで聞いたことがあります。
糞から食性がわかりますし、足跡つまり足の形状がわかれば生息域の環境もある程度わかります。
とくに霊長目はものをつかむ手に大きな特徴が表れているはずです。
わたしは「猿」を見に行きました。


飼育室の前に来ましたが、「猿」は昨日のようには飛びかかってきません。
わたしの顔を覚えて「猿」の方が驚かなくなったからだろうか?
それともわたしを驚かせないように気を利かせているつもりなのだろうか?
とりあえず「猿」をじっと見る。
「猿」はわたしが見ているのを気にしているようだが、敢えて平静を装っているようにも見える。

やはり、違和感があったのは当たっていました。
手の形がほとんど人間そっくりです。五本の指がそれぞれ独立して動かせるようです。そんな動物が人間以外にいたのかな?
足の形もほとんど人間と変わりません。ただ、足の力が弱く立ち続けるのが大変なようです。
この「猿」が、四つんばいで歩くのも、二足歩行も、木に登るのも、いずれも得意でないとすれば、果たして野生の世界で生き残れるだろうか?

レイチェル「ミス・コノハ、熱心に観察しているようですが、なにか面白い発見でもありましたか?」
紅葉「いいえ、何も。退屈なのでなんとなく見ていただけです」
レイ「動物を見るのが好きですか?」
紅葉「とくに好きでもありません」
レイ「あなたはたしか、絵描きさんでしたね」
紅葉「ただのしがない素人絵描きです」
レイ「絵描き道具が持ち込めなくて残念でしたね」
紅葉「はい。でも、規則ですから仕方ありません」
このやたらと親しげに話してくるレイチェルというのも、かなり「食えない人」のよう。
さりげない会話で探りを入れてくるようです。とにかく当たり障りのない会話で済ませた方が無難でしょう。


あとは自室でおとなしく過ごすが、何やら全身がかゆい。
服を脱いでみると皮膚のあちこちにぶつぶつや湿疹やら、かさぶた状になったのやら、ひどいことになっていました。
いつも持ち歩いている軟膏「雪の元」を塗ってみたら、少し症状が和らいだよう。
しかし、これはどうしたことか。

これがレイチェルの言う「伝染病」の症状なのか?
それとも、あの飲まされた薬の影響か?
あるいは、基地に入るときに打たれた注射のせいか?
このことは黙っていて、もう少し様子を見た方が良いのか?

ともかく今日はもう寝て、明日に備えなければ体力がもちません。

次回につづく…

#974 ガラパゴスの怪(1)

2009年12月29日 | 夢日記
今朝方(12月29日)見た夢の内容です…

家に電話がかかっていて、突然「おめでとうございます!」と言われたので驚きました。
よくある「当選電話詐欺」かと思ったら、内閣府からの電話でした。
何がめでたいのか、抽選でガラパゴス諸島への旅が当たったというのです。

紅葉「わたし、そんなものに応募したことありませんから」
役人「住基ネットをご利用なさっている方なら自動的に応募されることになっておりますので」
紅葉「いいえ、『住基ネット』などといううさんくさいものは使ったことがありませんが」
役人「日本国民なら全ての方が利用者です。それともあなたは非国民ですか!」
要するに日本政府が参加者を勝手に選んで強制的に参加させられるものらしい…。

ガラパゴス諸島は赤道直下、南米大陸の国エクアドルの西沖にあり、ダーウィンの『進化論』のヒントにもなった奇蹟の楽園として有名です。


しかし、この「国策ツアー」の真の行き先は、そのガラパゴス諸島からさらに沖合にあるアメリカ合衆国の誇る最新鋭の研究所でした。


レイチェル(研究所員)「ここに来られた皆様はとても幸運の持ち主です。世界に類を見ない最先端技術を見学ができるのですから」


参加者「ガラパゴス諸島に来るまでが遠かったですが、これからさらに遠くへ行くのですか?」
レイチェル「もう間もなくです」
参加者たち「一体どんなところでしょうね」「いやあ、楽しみです」

参加者たちは一様に興奮している様子。日本を出発するときから、タダで海外旅行が出来ると喜んでいる人たちでした。
その中で、わたしだけが浮かぬ顔をしていました。ツアーに参加すること自体がイヤだったのです。


レイチェル「これが研究所です」
参加者たち「海上施設ですか」「ずいぶん小さいところですね」
レイチェル「研究所は海底基地にあります。海上に出ている部分は出入り口に過ぎません」
参加者たち「へー、そいつはすごいな」


レイチェル「基地に入る前にワクチン注射を行います」
注射はイヤですが、強制なので仕方ありません。
研究所内には病原菌を扱っている部門もあるため、その感染予防のためだそうです。


レイチェル「研究所は推進100mの海底基地にあり、出入り口はこの水中エレベーターだけです。エレベータが使えない非常時は潜水艦に救助に来てもらうほかありません」
参加者「なんだって、そんな面倒なところに研究所を?」
レイチェル「最高レベルの国家機密ですから、情報漏洩を防止するには当然の処置でしょう」
参加者「しかし、なぜわれわれは、そんな機密を見学できるのですか?」
レイチェル「この研究所には日本政府から多額の『思いやり資金』が寄付されています。そのお礼のために、日本国民の代表者に見学していただくことになっているのです」
参加者「なるほど、当然の権利ですな」
エレベーターの窓から海の中が見える。
紅葉「……」


海底に到着。
レイチェル「荷物は皆さんの部屋に運ばせますので、ここからは手ぶらでどうぞ。
海底にはいくつかの研究施設があり、このようなトンネルでつながっています」
参加者「へ~」「海の底は暗いんだね」
紅葉「……」


所長「ようこそ、日本のみなさん。わたしが所長のデービットソンです。1週間ほどの滞在ですから、のんびり見学していってください」


レイチェル「日本政府からの資金援助で優秀な人材と機材を惜しみなく集めることが出来ます。ここでは主に細菌の研究を行っています」


バン! バン!
紅葉「うわっ!」
突然、窓を叩く音! そして見たことのないケモノ!
レイチェル「ここでは人類の進化を解明するために
、類人猿の研究を行っています。この猿たちは実験動物です」
紅葉「猿?(こんなお猿さん知らないわ…珍しい種類なのかな?)」
しかし、この「猿」に関する質問は「機密である」として出来ませんでした。


レイチェル「ミス・コノハ、ここがあなたの部屋です。この部屋にあるものは全て自由に使って良いです」
…とは言われたものの、こんなところで1週間も過ごさなければならないのですから、気が重いです…。
ともかく、今日は長旅で疲れたので早く寝ることにしましょう。

次回につづく…


今朝見た夢が強烈だったので急遽描くことにしました。
「古本屋騒動記」は来年描きます。