このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#979 ガラパゴスの怪(6)昏睡

2009年12月30日 | 夢日記
昨日(12月29日)に見た夢の内容の続きです…
これまでの内容はこちら…[][][][][]
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意識がもどりました。どれほど眠っていたのかわかりません。
そして自分が今どういう状態であるのかわかりません。
全身が麻痺しているようで、感覚もないし当然動かせません。
目もほとんど見えません。ただ、耳だけが聞こえる状態です。

「脳波レベル上昇、覚醒したようです」
「ずいぶんと早い目覚めだな」
「瞳孔が開ききったままだ。目はまだ使える状態ではない」
「神経ネットワークが完成するまでは、しばらく時間がかかる」

言葉ははっきり聞こえます。聞き覚えのある声です。わたしはまだあの研究所内にいるのでしょう。
しかし、話している内容はあまり理解できません。意識はまだ完全には戻っていないようです。

「各数値はすべて安定している。現在までの状態は良好。あとは動けるようになるまでしばらく放置だ。栄養剤の量に注意しろ。ほかの個体より小さいから、少なめにしておけ。やりすぎはむしろ危険だ」

次第に意識が薄れてきて、ふたたび深い眠りに入りました。

次回につづく…

#978 ガラパゴスの怪(5)研究所五日目

2009年12月30日 | 夢日記
昨日(12月29日)見た夢の内容「#977 ガラパゴスの怪(4)研究所四日目」の続きです…
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研究所五日目の朝。
この日は、わたしは体調が悪く、起床時間になっても寝床から起きられませんでした。
レイチェルが来て、わたしは医務室に連れて行かれました。
「今度はわたしが隔離される番か」
そう思いましたが抵抗する気力はありませんでした。
医者に言われるままに服を脱ぎ「診察」を受けました。

医師「変だな、皮膚の変異が少ない。ウイルスの働きが悪いみたいだ。ほかの者と体質が大きく違うのだろうか。報告では薬はすべて飲んでいると書いてあるが…」

この医者は何を言っているの? 変異? ウイルス?
何か言わなくては…。しかし、声が出ない。


わたしの体は寝台の上に載せられ、点滴注射のチューブをつながれた。
医師「ウイルスと活性剤を注入して様子を見よう。この検体は今の状態では使い物にならない」
わたしは意識がもうろうとしてしまい、何も出来ない。後のことはすべて神様にゆだねるしかありません。


レイチェル「所長、CIAからコノハに関する情報が届きました」
所長「たしか、日本当局の資料では『何の役にも立たない、ぐずでのろまな素人絵描き』ということだったが、何か異なる点でもあったかね」
レイ「日本の報告も誤りではありませんが、重大な事実が抜けています。性格は内気で、無口。何を考えているか誰にも理解できない。もとは科学者で専門は○○○学。移り気な性格で、あらゆる事に中途半端な興味を持ち、知識は無駄に広く、きわめて浅い。そのため専門研究者としての資質は皆無。病弱で体力が著しく劣るため、研究職を続けられなかった。病院の入退院を繰り返すとともに職を転々として現在に至る」
所長「科学者だと!? そういう類の者は外すように条件を付けていたはずだ。日本の情報能力は酷いな。それにやはりこの女は最悪だ。この世に必要なのは知識の深い専門家か、さもなくば無知で命知らずの兵隊だ。広く浅い知識など何の役にも立たない。むしろ邪魔だ、とくに我々にとってはな…。彼女を泳がせておくのはそろそろやめた方が良さそうだ。この手の人間は扱いが難しい。これ以上は危険すぎる」
レイ「彼女は遺伝子の変異が予定より遅いので、今は眠らせて投薬しています」
所長「そうか、なら面倒が無くていい。もう最終段階まで眠らせておけ」

所長「それで、コノハと猿のコミュニケーション映像の解析は進んでいるのかね?」
レイ「残念ながら進んでおりません。ここには暗号に詳しい者はいないので、やはり本国の専門家に分析してもらうしかなさそうです」
所長「ああ、そうしてくれ。あの女に解けて、我々に解けないというのは癪に障るが、それよりも結果が重要だからな」
レイ「それともう一つ報告します。さほど重要なことではないのですが。コノハが猿に物を与えました。すぐに取り上げて回収したので何の問題も発生していません」
所長「ほう、与えた物とは何かね?」
レイ「落語の本です」
所長「ラクゴ? なんだそれは?」
レイ「日本の古典的な大衆芸能です。その本は今解析中ですが、後でご覧になりますか?」
所長「くだらん!」

次回につづく…

#977 ガラパゴスの怪(4)研究所四日目

2009年12月30日 | 夢日記
昨日(12月29日)見た夢の内容「#976 ガラパゴスの怪(3)研究所三日目」の続きです…
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研究所四日目の朝。
また一人、「発病して隔離」という理由でいなくなり、一緒に朝食を摂ったのは三人だけ。
参加者「いったいどういうことなんだ。ツアーを中止して日本に帰してくれないか」
レイチェル「病気の感染者を外に出すわけにはいきません。あなたたちもすでに感染している可能性があります。あなたたちの安全を守るためにもここに留まっていただきます」

落ち着いて慎重に事を運ばなければなりませんが、もう時間がありません。
わたしは「猿」の飼育室前に行きました。
「猿」は棒で叩く動作をします。しかし、ただでたらめに叩く「猿」もいれば、興奮して暴れ回る「猿」もいます。
叩くのを邪魔をしようとする「猿」を制止する「猿」もいます。行動様式や知能の程度は個体差が大きいようです。


以前見た、規則正しく叩く「猿」がわたしの近くに来て、例の「暗号」を始めました。
わたしからは叩いて返信は出来ません。すぐに係員が来てしまうでしょう。
わたしは声に出さずに口を大きく動かして答えました。
「わ・か・る」
すると「猿」の叩く信号が変わりました。わたしが何か言おうとしているのに気がついたのでしょう。
「1-1、1-1、1-3」(ア・ア・ウ)
わたしは首を横に振って、「わ」と口を開けた。
「1-1」首を横に振る「2-1」…「10-1」頷く
時間はかなりかかりましたが、最終的には言葉が通じました。
「10-1、2-1、9-3」(ワ・カ・ル)
そうその通り。


続けて「猿」が信号を送ってきます。
「4-5、1-3、2-3、6-5、3-2、1-2」(トウクホシイ=道具欲しい)
「どんな?」(口の動きで)
「5-1、10-5、4-4、7-5」(ナンテモ=何でも)
「7-2、2-2、5-2、6-5、3-3、4-5、1-1、9-2」(ミキニホストアリ=右にポスト有り)
なるほど、通路の先に郵便物を入れるような投入口らしきものがある。


レイチェル「ミス・コノハ、猿たちに無用な刺激を与えないで下さい。今後あなたがここに近づくのを禁止します」

一体どうしたら良いのか?
どんな道具が有れば良いのか?

自分の荷物を調べても使えそうな物はみつかりません。


持ち物の中で一番マシなのは、携帯用の簡易裁縫セットかな。なぜかこれは持ち込みを規制されませんでした。大した役に立ちそうもないからかな。
昔、お母さんからもらった物で、二つに折りたためば薄っぺらの手帳の様になってかさばらないのが便利です。いつも鞄に入れて持ち歩いているけれど、あまり使ったことはありません。(写真はその実物)
これが「猿」の求めている「道具」として役に立つかどうかわかりませんが、これしかないのですから考える余地はありません。


就寝時間中にトイレに行くついでに飼育室の方へ行ってみました。監視員はあくびをしていてわたしに気づくのが遅れ、通りがかりに「お裁縫セット」を投入することに成功しました。
監視員「おい、おまえ何をしている? ここには来るなと言ったはずだ」
紅葉「ちょっとおトイレに」
監視員「トイレットはあっちの反対側だ」
紅葉「ごめんなさい、寝ぼけていて…」
これでうまくいったのだろうか?

自室に戻り、現在わかっていることを整理してみる。
「猿」たちは顔つきや体毛を覗けばほとんど人間そっくりであること。さらにそのうちの何頭かは、日本語を解する。
「猿」が棒を叩いて合図を送っていることは研究員もわかっているはず。あちこちに監視カメラもついているのですから、知らないわけはありません。
ただ、研究員らは暗号の意味を理解できていないかも知れません。日本語にも暗号にも詳しくなければ、わからない方が自然です。
わたしが暗号を理解したことを、研究員に知られただろうか?
「お裁縫セット」が渡ったことが知られただろうか?
そして、わたしの体に異変が起こっていること。基地到着時に注射を打たれ、食事時に薬を飲まされ、あるいは食べ物や飲料水にも何か入っているかも知れない。

…整理しようと思っても、わからないことが多すぎます。そして疲労感がわたしの思考を停止させ眠りの世界へと導いてゆきました。

次回につづく…