徘徊の昼
2013-03-13 | 食
出張で移動中に飯を食うのがめんどくさい事がある。慌てているのでは無くて、ちゃんと時間はあったりする。しかしながら知らない土地である。店を選ぶ基準をどうするか、ということかもしれない。手早く麺類、ということであっても、日本ではそれなりにいろんな麺屋さんがある。
以前は関東に関西だと歴然とした店の違いのようなものがあったが、今はあんまり変わらない気がする。アメリカのことは知らないが、アメリカ的な画一さということか。
蕎麦屋は気をつけなければ、それなりに高価な店であることもある。そんなにいきなり気どった気分になりたくない。しかし夏だと汁ものはしんどくて、ざるにしようと思って入ってしまったりする。そうしてそのように敷居の高い感じだと、なんだか緊張して高い金払って食った気がしなくて嫌な思いをする。そんなに旨くなくていいから、普通にズルズルしたいものである。
ラーメン屋というのも若い頃にはそれなりに燃えたものだけど、やはり暑いと食いたくないし、さらに背広だとまた食いたくない。いや好きで食ってしまうことが分かっているから、うかつに選べない。寒くても暑くなるのは分かっているので、やはり背広での選択からは外れやすくなる。ご当地だと悩むかもしれないが、出来るだけ名物で無い店の方がありがたい。それに並んで食うつもりもない。のびていなければ不味くてもかまわないが、やはり不味いのはそれなりに残念だ。ということで店先でウロウロするのも何となく恥ずかしい。
近年はうどん屋が増えたが、増えたといってもチェーンというのは芸は無い。芸は無いが手軽なのはそれなりにありがたくはある。うどんは体調が悪くても食えるということもあるかもしれない。二日酔いだと寄りたくなるようだ。これも特に不味くてもかまわないけれど、関東の黒いスープはやはり少し引く。しかし関西でも黒かったりするので、それなりに注意は必要かもしれない。そういう意味ではあんがい選びにくい分野かもしれない。
ということで他の分野もそうなんだけど、普通に大衆食堂のようなところがいい感じもする。妙に最近は減っている感じもするし、しかし作業服や背広組が消えていく店(通りから中に入るという意味で)というのがあって、ふらりとついて入っていく場合がある。そういうカンが働かなければ、なかなかウロウロを止めることが出来ずにさまよってしまうようだ。(たぶん、つづく)