カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

安さがリッチさを実感させる訳で

2013-03-28 | 散歩

 出張中でも昼は何となく街をぶらつくことにしている。早飯食った後だけど、飲食街ではさまざま呼び込みの声を聞く。都市部というのはどこも競争が大変だ。
 近年とみに目につくようになったのは弁当かもしれない。500円というのもあるけど、大抵400円350円とか。中には200何十円というのもあるようだ。さすがに安いなあと思いながらやり過ごす訳だ。
 場所によって微妙に違うものの、ランチの食材と別に弁当を作る店が増えているのかもしれない。さらにオフィスが近いという環境もあろうが、店だとせまいという事情でもあるんだろうか。
 何かの番組でやってたけど、サラリーマンのランチ代というのは二十年前は740円くらいだったものの、現在は510円を切っているということだった。二十年前はたぶんピークということだろうし、バブルというのを差し引いてもその差230円というのはさすがに大きいとは思う。皆さん大変なんですね。という訳だ。
 しかしながら考えてみると、だいたい昔は昼飯代というのは、やはり高かったんじゃないかという気もする。いわゆる円高にともなうデフレの影響で、お金の価値があがった所為で、500円程度で昼ご飯を食べることが可能になっているということだろう。その間実際に所得が減っているということなら深刻には違いないが、いわゆるエンゲル係数として食費が減っているのであれば、リッチになっていることと同じである。店側としては苦しさに変わりないという主張もあるかもしれないが、消費者としてはその分所得が増えたことと同じである。
 僕自体の実感としても、ランチの金額がさがったおかげで、若いころに比べると大抵リッチになったという実感がある。若い頃はきびしかったよね。今は都会でも二三百円あれば弁当が食える訳で、なかなか食いっぱぐれるのも厳しくなっているということだ。
 あとは精神的余裕が付いてこないことには楽しくない訳で、こういう国だからこそ、文化的にもっと金をつかって欲しいものだ。もっとも不遇だったからこそサブカルが栄えるという話もあるから、またややこしくなるのだけれど…。
コメント
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