カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

4年後も悲観的にならないように

2014-07-01 | 雑記

 ワールドカップではアジア勢がすべて予選で姿を消した。まあ、確かに結果的に力が足りなかったと見るのは自然なことかもしれないが、まだまだ世界との差が多きいと認めることは、またはそう思われてしまうことは、かなり危機的な状況をさらに悪化させそうだと思われる。事実だから仕方ないという考えもあるが、しかしそうなると今のアジアの4・5枠が削られる事態に陥りそうだということだ。少ない数だとさらに本戦で勝つ確率は下がるわけで、悪循環に陥る可能性がある。ただでえ4年に一度しかないチャンスが、もっと狭くなって、ワールドカップという祭典が、他の一部地域排除化へ流れてしまうのは惜しいのではないか。特に日本のワールドカップ出場の条件を考えても、アジア枠が2だった頃にはずっと本大会に出場することは叶わなかったのである。下駄を履かせないとダメだということも悲しいが、生きているうちの楽しみが減るのはもっと悲しい。要は、変わらないチャンスが今後も欲しいというところなのである。
 ところがこのアジアの4.5枠というのは、ワールドカップの収益と関係あってのことだという話もある。アジアの経済的な台頭をFIFAが無視できなくなっているということらしい。金持ちが多い地域から一定の数の出場があることは、FIFAの運営上美味しい話だというのだろう。ちょっと悲しい気分になるが、それはそうかもしれない。もっとも金持ちだからサッカーが強いのかというのは別問題だから、このあたりの陰謀めいた考え方は、ちょっとしたひがみのような感情もありそうにも感じる。
 さらにサッカーの競技人口との絡みがあるとも考えられる。アジアの人口が多いというのもあるが、サッカーが盛んかどうかをはかる競技人口というのがある。文句なしに日本を含めたサッカー競技人口は、他地域と遜色なく多い。特に日本の競技人口は抜きん出ていて、480万人もいると推定されているらしい(もっと多いというデータもある)。今大会でも活躍がめざましい中米のコスタリカの人口に匹敵する。日本の他国に比べて競技人口が多い割りに強くないスポーツは(たとえばテニスやゴルフなど)たくさんあるが、要するに日本人は肉体的にスポーツでは他国より力が弱いというのは事実として認める必要があるかもしれない。まあでも、盛んであることは間違いなくて、競技人口で見る限り、日本は野球よりサッカーの方が人気がある(もちろん少し野球の方が多いというデータもある。が、実数では女子も含むサッカーの方が延びていることは間違いなさそうだ)。そういう人気競技の枠がなくなることは、サッカーの発展には反することになるかもしれない。
 でもまあ、サッカーは小国であっても強い国は偉いなあ、と素直に思うわけで、比較すればするほど日本は悲しい感じがぬぐえない。掃除して帰る姿は偉いとは思うが、強いだけの価値観に対応する能力という意味では、なんとも苦しい。しかしながら体力差だけを見ると、今大会でも素晴らしい活躍を見せているチリ(残念だったが。ついでに同じく小さいメキシコも残念だった)なんかは、平均的にもずっと日本より小さかったりするようだ。体力や肉体差だけで無く、強くなる方法がある可能性があるということだ。そうであるなら、やはりアジア枠などにとらわれているようでは、そもそもおかしな発想であったということになろう(ごめん)。出場枠に関わらず強化していく方法を、やはり何とかして考えて実践していくより他に道は無いようだ。
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