カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

合衆国でいいじゃん

2014-07-22 | ことば
 国の名前をどういうのかはあんがい難しくて、日本なんか時々ニッポンなのかニホンなのか論争などが起こる。古いからそうなるのだが、僕はほんとはジッポンだったと思うけどね。
 さて、日本がUSAとしてのアメリカ国名を、アメリカ合衆国と習慣的に言ったり書いたりする。これは日本の問題なのだが、時々これを合州国と書いたりする人がいる。アメリカの州は日本の県などとは違って独自の法律があったりして、極めてネイションに近いものだという見方があり、国が寄り集まっているのだから合州国なのだ、という意味らしい。またステイツというのは、カザフスタンとかアフガニスタンなどのスタンとほぼ一緒の語源なんだそうだ。なるほどそれはもっともらしい。
 しかしながらこれは合衆国というのは明治初期に共和制であるという意味でつけたらしい。確かに米国には王様はいない。天皇もいない。大統領の親は八百屋かもしれない。
 また民主議会をさすという話もある。なんでも話し合いで決めることを衆議という。だから大勢で話し合って決めるから衆議院といっているのだ。語源としてはこれですね。
 しかしUSAという国名にはレパブリックという言葉が無い。だから誤解で合州国になっている可能性が高いが、困ったことだ。
 だから米国と書いた方がいいように思うが、まあ、日本人同士意味が通じたらいいのだから、放っとかれているのかもしれない。米国人もアメリカという場合があるようだが(だがこれはもっと国限定でなく広い地域をさしている可能性がある)、やはり普通はUSAの方なのだろう。
 しかし日本語文にUSAと書くと、やはり考えすぎというか収まりが悪い。会話で「USAがね」などとやられると、うヘ~、っとくるに違いない。「米国」は書くにはいいけど会話だと「アメリカ」というのがやっぱり普通だわな。
 合州国と書いている人には、どういうわけか少しインテリ風の人が多い感じもある。ひょっとすると一番気に食わないのは、そういう付随した背景の方かもしれない。
コメント
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