カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

まあ、ガッキーだからいいのである   ミックス。

2018-11-20 | 映画

ミックス。/石川淳一監督

 ガッキー主演。テレビドラマみたいな映画である。まあ、最近の邦画はそんな感じばかりだけど。
 子供のころから母親の影響で卓球の英才教育を受けていた主人公は、母の死後あっさり卓球は引退する。普通のOLとして働いていたが、会社が支援する卓球界のエースとの恋に落ちる。が、結局寝取られてしまう。退職し田舎に帰ると、母が経営していた卓球クラブは廃れてロクな選手がいない状態だった。再起をかけて、男女混合ダブルス(ミックス)に絞って全日本大会へ出場することになるのだが…。
 卓球というスポーツは、いわゆる特撮に向くのだろうと思われる。実際に球をコントロールするのは大変に難しいはずだが、それらしい動きに小さいボールをはめ込んでいけるものと思われる。だから素人ばかりの俳優であっても、見た目はものすごいプレーを見せることが出来る。まあ、それが楽しいという事でもあるのだけど。
 お話は、コメディなので、スポ根では無い。またそうでないと成り立たないストーリーだろう。テレビドラマの人たちが多く出演していて、そういう人達を観たい人を映画館に運ぶ効果は十分にあったと考えられる。いわゆる映画的な文法とは違う要素が多くて、観ながらなるほど、と何度も思った。僕はあまりテレビドラマは観ない方だが、こういう要素が映画に入るのは、日本映画にとってはいいことなのかもしれない。まあ、実際はそんなことどうでもいいけど。
 スポーツは勝てばいいというものでは無い。しかしながら、やはりある程度は勝たなければ面白くは無いだろう。そのレベルをどこに持って行くかで、そのドラマは大きく変わると思う。しかしその程度を無視しても世界を構築することはできる。関係者がどう思うのかはよく分からないが、そういう部分で共感が分かれる可能性はあるのではないか。まあ、繰り返すがスポ根では無い。しかしこの設定で恋愛に絡めるのは、やっぱりちょっと無理があるのではないだろうか。面白くはあったんだけどね。
コメント
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