カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

復讐するは我にあり   ザ・フォーリナー 復讐者

2021-12-19 | 映画

ザ・フォーリナー 復讐者/マーティン・キャンベル監督

 ロンドンで生活している中国人の男だったが、一人だけの肉親である娘をテロで失ってしまう。声明はIRAであったので、元IRAの活動家で政治家になっているリアムという男にテロリストの名前を教えろと折衝に行く。政治家は知らないと相手にしないが、中国人の男は、以前はベトナム戦争の特殊部隊にいたことのある戦闘員で、あらゆる手段を使って政治家を追い込んで名前を聞きだそうとするのだったが……。
 原作小説があるらしい。主演がジャッキー・チェンで、まるでシルベスター・スタローンのランボーをジャッキーが演じているような内容になっている。一人で巨大組織と戦い、その渦中で傷ついてしまうが、自分で治療しながら、戦闘員としてのあらゆる知識を動員して、武装する集団と対峙して戦っていく。もうこの際内容なんてどうだっていい気もする映画だ。
 とはいえストーリーはあって、悪の政治がピアーズ・ブロスナンである。こちらも元アクションスターなので戦いを期待したが、ジャッキーのように日ごろ鍛えてはいなかったのだろう。残念である。
 荒唐無稽なお話には違い無いが、こういう一見圧倒的に力の差があって不利な場合にもかかわらず、一人で戦っている男というのはたいへんに絵になる。これが敵ならターミネーターになるわけだが、ともかく一人でも強いんだから仕方ない。漫画的なところももちろんあるけれど、この人がものすごく強いことくらいは、見ている人はみんな知っている。やれるだけ暴れてくれればいいのである。やられる方もどんどん本気度が上がっていって、それこそ容赦がなくなっていってからが、本当の勝負である。ということなんであるが、怒りに燃える可哀そうな人が頑張ってるんだから、応援するのは当たり前である。
 しかしまあ、なんとなくこれで終わってよかったのかな、という感じではある。これだけひとを殺すと、落としどころなんて作っても仕方ない気がするんだけど、どうなんでしょう。こういうのは、外国人の考え方なんでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする