アルストロメリアは、チリを中心にブラジル、ペルー、アルゼンチンなど南米に60~100の野生種が分布する。
砂漠や砂丘に自生するものもあれば、森林に育つものもあり、種によって生育地はまちまちで性質も異なる。
原産地とその花姿から「ペルーのユリ」「インカ帝国のユリ」などの異名がある。和名は「ユリズイセン※1」。
以前はヒガンバナ科に分類されていたが、現在では新たに設けられたユリズイセン科に属す。
日本にお目見えしたのは1920年代(大正時代末)、あまり親しまれなかったのか当時は広く普及せず、本格的
に栽培されるようになったのは1980年代以降。アルストロメリアはオランダで品種改良が盛んに行われ、近年
は国内でも改良が進み、暑さに強い園芸品種など日本の気候にあったものも作られるようになった。アルスト
ロメリアの名前はスウェーデンの植物学者アルストロメール(1794年没)に由来する。
PENTAX K-3 ”雅” + Pentax DA18-270mm F3.5-6.3 ED SDM で撮影した。