出雲市斐川町(ひかわちょう)、荒神谷遺跡(こうじんだにいせき)の古代ハスは見ごろを過ぎていたが、まだ十分に花を
愉しむことができた。2016.07.17に撮影した。
以下は、荒神谷博物館の資料を参照した。
※出雲市斐川町神庭西谷、このあたりの広域農道の建設にともなう遺跡分布調査を行ったところ、調査員の一人が田んぼの畦で古墳時代の須恵器の破片を拾った。
この谷の南側に「三宝荒神」が祀られていることから、遺跡名を「荒神谷遺跡(こうじんだにいせき)」と命名し、本格的な発掘調査が行われた。
そして発掘調査が始まった1984年に銅剣358本、翌年の1985年にはそこから7mほど離れた地点で銅鐸6個、銅矛16本という大量の青銅器が出土し、これらは全て1998年に「島根県荒神谷遺跡出土品」として国宝に指定された。
それまでの銅剣の出土総数は全国において約300本、それを一ヶ所で上回った荒神谷遺跡は当時の日本古代史学・考古学界を大きく揺るがす大発見だった。
荒神谷史跡公園は荒神谷遺跡を中心とする「出雲の原郷」の歴史景観を守り、未来へと伝えるため整備され、平成7年(1995)5月にオープンした。
公園全体の広さは約27.5haにおよび、公園中央にある西谷池を隔て、北側に遺跡や博物館、南側にはアスレチックや古代復元住居などがあり、誰もが楽しめる複合施設になっている。
北と南それぞれに駐車場があり、遺跡や博物館へは北駐車場が便利。ここから公園に入るとまず右手に荒神谷博物館。その向こうには5000㎡の水田がひろがっている。
6月中旬になるとこの水田一面に約5千株、5万本のハスの花が咲き始め、公園全体に神秘的な景色が広がる。
PENTAX K-3 ”雅” + Pentax smc-DA 18-270mm F3.5-6.3 ED SDM で撮影した。