ダンギク(段菊)は、日本の九州(長崎、鹿児島)と対馬に分布する多年草。海外では中国、朝鮮半島、台湾で自生して
いる。自生地は日当たりの良い岩場や斜面で、群落を形成する。現在では環境の変化に伴って自生地が減少し、環境省
レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類に登録されてる。花期は9月~10月。葉の付け根に小さな紫の花が集まって花穂を
作り、上へ上へとと咲き上がっていく。葉は菊の葉に似て縁に荒いギザギザがあり、段々と咲いていく花の様子と共に
「ダンギク」の名前の由来になった。葉や茎には細い毛が密生していて、やや白味を帯びた緑葉。花色は紫が基本だが、
ピンク、白花の品種も流通している。やや寒さに弱い性質だが、関東以南の地域では戸外で冬越し可能。暑さには強く、
冬の心配がなければ育てやすい植物。冬には地上部を枯らせて宿根し、春に再び芽吹く。
Pentax K-3Ⅱ”雅”+Pentax DA16-85mmF3.5-5.6 ED DC WRで撮影した。