おいしい和食が食べたいと銀座
雪になるかもしれないとの予報が出ていたためか、今日の銀座は人通りが少なく歩行者天国となる中央通りはいつもに無く広々とした感じがいたします
お邪魔したのは島根県松江市で130年近い歴史を持つ老舗旅館が展開する和食料理店『銀座皆美』
中央通りに面するビルにありながらも、その入り口が裏通りにあるためにそれほど目立つことが無いため、知る人ぞ知るって感じがするお店でありまして…
エレベーターを降りたところから落ち着いた上品な佇まいを感じることができますし、着物を着た仲居さんの巧みなサービスを受けることができます
こちらの名物である「鯛めし」をいただこうと思っていたのですが、それはいつでもいただくことが出来るってことで季節のお勧めとして提供される「かに釜飯」をメインとした御膳料理をいただくことにいたします
先付には筋子が乗せられたごま豆腐が提供され、前菜では島根県の郷土料理でもある「赤貝のにつけ」を含む3種が、そして焼物はぶりの照り焼きと続くのですが…
ココまでは事前調理されて温蔵庫や冷蔵庫に置かれていたものばかりでありまして、それほどおっと思うほどのことは無く過ぎていたのですが…
そんなタイミングで、テーブルの脇で直焚きされていた釜飯がゴトゴトと音を立て始め…
そこから吹き出る蒸気からのほんのりとしたカニの香りに気持ちも高まります
シズル感ある料理の演出って、それだけでもおいしさを感じてしまいますね
続いて提供された揚げ物に盛られていたカニ爪の天ぷらをいただきますと、サクッとした衣の食感のあとにお口の中にカニの甘みが拡がりまして…
思わず笑みがこぼれそうになり、最近おいしいカニに出会っていなかったため、先の釜めしへの期待もますます高まって来ました
炊きあがった釜飯をお茶碗に装い、先ずはそのまま
親指よりもずっと大きなカニ足が乗せられた商品画像であったのですが、提供されるモノはそれが解されたものでありまして…
期待していたビジュアルとは異なりますが、ちゃんとお店で解したカニ身なのでしょう
缶詰などで良くある蟹身とは全く異なる甘みや旨みがあって、これはおいしいの一言に尽きますね
そして、カニ出汁にトロミを付けたと言う餡を掛けていただいてみますと…
確かにカニの風味は増すのですが、ワタシとしてはそのままでいただく方が好きですね
デザートはいちごのムース
甘すぎることなく、自然ないちごの香りがあって…
キチンとお店で作られているのだと感じる一品でありますね
ワタシを担当してくださったのはこちらの女将であったようで…
物腰柔らかい巧みな話術で対応していただき、1時間ちょっとではありましたが、とてもステキな時間を過ごすことが出来ました
次回は「鯛めし」ですね
【銀座 皆美】
東京都中央区銀座7-9-15 ギンザジーキューブ10F
03-3289-3751