年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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『藁焼き鰹たたき 明神丸』 藁焼きされたことでの芳ばしさと、天然塩が引き出す旨みがおいしい鰹のたたき

2019-06-06 23:27:05 | 関東
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夜、講演の仕事で来京したというお仲間からお誘いがあり茅場町
仕事が終わるのが21:00近くになるとのことで遅い夜ごはんとなりましたが、日中の暑さが嘘のように心地よい涼しさでありましたので隅田川テラスを散歩しながら待ち合わせへと向かいます



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向かったお店は、藁焼きで作る鰹のたたきを看板商品とする『明神丸』
鰹といえば高知
そんな高知に本店を構えるお店でありまして、岡山にある支店に伺った際にお気に入りとなったお店であります
かなり人気が高いお店ではあるのですが、伺った時間がちょうど良かったのでありましょう
1回転目に入店された先客がお帰りになられるタイミングと重なったようで、いくつかのテーブルが空いておりましたので厨房を臨むことができる角席をいただくことができました


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先ずいただくのは鰹の塩たたきなのであります
いろんな味を食べ比べるのも楽しいでしょうと、タレたたきとともにお刺身までもが一緒にいただける「鰹ざんまい」を注文しようとしたのですが、残念なことにすでにお刺身が売り切れてしまったとのことで…
「塩たたき」を8切でお願いします
稲刈り機の普及で藁焼きに使える藁が少なくなっているらしく、最近では藁を確保するために米作りまでを始めたというこだわり
その香りととともに、天然塩の旨みが鰹のおいしさを引き出していて…
しっとりと滑らかな舌ざわりなど、看板商品にふさわしい逸品であります


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そして土佐らしいものをいくつかいただきましょうと…
四万十の清流で育ったという「青さのりの天ぷら」はサクッとした歯ざわりと磯の香りが豊かなものでありますし、「じゃこ天」ではプリッとしたすり身の食感を楽しみます
更にいただいた「しらすの鉄板玉子焼」
土佐沖で獲れたものを釜揚げにして…
それを熱々な鉄板の上で手際よく玉子綴じにしてくれるのですが、客席で仕上げる演出もあってよりおいしさを感じます


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続いて「はちきん地鶏の唐揚げ」
地鶏と言うからギュッと締まった身なのかと思っていたのですが、意外にもふっくらとした柔らかさを感じるものでありまして…
ちょっと薄味でしたのでレモンを絞っていただきますと爽やかな酸味でおいしくいただくことができました


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〆に選んだのは「〆さばの藁炙り棒寿し」
期待ほど身の厚みはありませんでしたが、土佐清水で揚がったという〝清水さば〟は嫌な脂臭さもなく…
市場から直送されることでの新鮮さと藁で炙られた香りもあって満足であります



居酒屋ということもあって飲んで盛り上がったお客さまの大声に不快感を感じましたが、スタッフはとても感じが良い方で…
エレベーター前で見送ってくださる笑顔は、またお邪魔したいなぁと感じるものでありました



【藁焼き鰹たたき 明神丸】
東京都中央区新川1-1-7 GEMS茅場町4F
03-6262-8480



『西安麺荘 秦唐記』 注文が入ってから打たれる幅広麺のモチモチがおいしい油泼面

2019-06-06 19:18:05 | 関東
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ワタシの知る限り、3年ほどで撤退したお蕎麦屋さんの後に開店したおでん居酒屋も2年で幕を閉じてしまったところ
表通りではありませんが比較的わかりやすく入りやすい場所だと思えるのですが、なかなか永く続けることができない難しい場所であるようで…



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そんなところに1年ほど前にオープンしたのが『秦唐記』なるビャンビャン麺の専門店
あまり日本人に馴染みのない麺料理であることから、いつまで続くのだろうかと高を括っていたのでありますが…
撤退するどころかお昼どきにはいつも席待ちの列ができていますし、そこには麺ヲタと呼ばれるような人たちではなく、近隣にお勤めであろうビジネスパーソンでありますし女性の姿も少なくないのであります


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それで初めてお邪魔させていただき…
〝西安定番〟とある「油泼面(ヨウポー麺)」を全部乗せを熱盛りでお願いします
油泼麺とはネギや花椒などとともに熱した油を掛けた唐辛子を乗せた麺料理であることや、西安定番とあることからかなり辛いではと思っていたのですが…
トマトとともに炒められたふわふわな玉子である番茄や甜麺醤で味付けされたことでの甘みがおいしい炸酱肉が乗せられることで、恐れたような辛さを感じることはありません
注目すべきはビャンビャン麺でありまして…
注文が入ってからパシッパシッと音を立てながら打たれた麺は20mm弱の幅広でありまして、小麦粉の香りとともに感じるモチモチ感は癖になりそうであることから、刀削麺に次ぐ新たな麺として人気が出そうだと感じます



【西安麺荘 秦唐記】
東京都中央区新川1-13-6 中央精器ビル1F
03-6280-5899