年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
たくさんのコメントを待ってます

豊橋鉄道東田本線駅前駅:『ナツメロ』   名物と謳われる、海鮮の漬けがおいしい「壺漬け」

2017-12-04 22:59:58 | 東海
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福島屋で楽しい時間を過ごした後、ひと月ほど前に開店したばかりだという居酒屋にお邪魔してみましょうと、若いオーナーの居酒屋がオープンが続くことで賑やかさを取り戻しつつあるときわ通りへと向かいます
1軒目の福島屋が早い時間のスタートでありましたので、2軒目と言えども19:00前でありまして…
思う存分に、豊橋の夜を楽しむことができそうであります



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打ちっ放しのコンクリートや一面がガラス張りとなったファサードはカフェのようにも思えますが、こちらは大衆酒場と銘打った『ナツメロ』なるお店でありまして…
〝懐メロ〟と同音であることから覚えやすくもありますし、レトロ感あるお店であろうことを連想させてくれるステキな店名ですね
入ってすぐのところには6人ほどが座れるテーブル席が置かれ、厨房の目の前にあるカウンター席は立ち飲みスタイル、そしてその奥にはまたテーブル席と30人ほどが入れるようですね


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メニューには名物と謳った商品がいくつかありましたので、まずはそれをいただいてみようと「煮込みミートボール」
手作りだというミートボールはゴルフボールよりも少し小さめなものですがふっくらとしていて柔らかく、グツグツと湧いたデミグラスソースにはクミンが使われているのでありましょう
ほんのりと香るカレー風味が食欲をそそってくれますし、5つのミートボールの真ん中に置かれた温泉たまごを崩していただきますと、また一味変わって楽しむことができますね


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続いては壺漬け
マグロだけが入った「マグロ壺漬け」やいろんな海鮮ものが入っているという「バクダン壺漬け」などいくつかの種類が用意されていますので、そに日の気分で選ぶことができたりと楽しくもあり…
今日は「バクダン壺漬け」をチョイス
甘めのタレで漬け込まれているのですが、バクダンには生姜でのアクセントが付けられるなどの工夫もある面白い商品であります
マグロ壺漬けには〝なみだ〟と称されるわさびを効かせたものもあるようですので次回はそれをいただいてみましょうかね


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そして季のお勧めとして「おでん」の用意もありまして…
一番の食べごろになってます という店主の一言に惹かれて、その盛り合わせをいただくことにいたします
琥珀に輝く透明なおだしの香りで、これが丁寧に作られたものであることが伝わってきますし…
キレイに面取りされた大根にはそんなおだしがたっぷりと染みていて、大根の甘みと共におだしのおいしさをいただくことができました


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大衆酒場らしい一品として選んだのが「赤ウインナー」でありまして、もちろん特筆するほどのおいしさがあるわけではないのですが、火が通りやすようにと包丁が入れられている姿などに子供時代のお弁当を思い出させてくれますね



照明も明るく清潔感がありますので女性にとっては入りやすさがあるのでしょう
センスの良さが目を惹くステキな女性の二人組が先客として楽しんでおられました



【大衆酒場 ナツメロ】
愛知県豊橋市松葉町1-11 1F
0532-53-8767

JR飯田線船町駅:『福島屋』   こだわりのお豆腐と注文が入ってから摩り下ろすとろろが決め手の湯豆腐

2017-12-04 22:40:10 | 東海
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寒い季節になると食べたくなるお料理がありまして…
明日の仕事を前に、それをいただくために前泊することといたします
しかしそれを提供してくれるお店は開店時間である16:00を並んで待つお客さまがいるほどの人気であることから、同席していただける社長さまにわがままを言わせていただいたところ、その時間を前に並んでいただけることとなったのであります



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豊橋駅からタクシーに乗って10分弱
住宅街の中で創業されて約100年 豊橋三大居酒屋のひとつと称されるほどの名店『福島屋』が目的のお店でありまして…
かつては先代から引き継いだ年配のオヤジが多かったのですが、数年前に改装されてからは新しいお客さまも増えて来たようですね


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さてそんなお店で提供されるのは、大将の目利きで仕入れるお魚の数々でありまして…
その日お眼鏡に適ったものが札に書かれているのですが、新鮮なお魚を提供するために、その日に売り切る分しか仕入れないことから遅い時間に行くとほとんどの札が裏返っているのであります
お値段は時価とのことでありますが、お財布に優しいお店でありますので心配することなく注文することができます


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ということで…
取り急ぎ、ピリッと辛みがある生姜が乗せられた「ゆでダコ」と、程よい酸味の酢味噌がおいしさの決め手である「ぬた」をいただきながら、酔いが回らないうちにとビジネスの話を進めます


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細かなパン粉をまとった「キスのフライ」はキレイな油で揚げられていることでサクッとした食感を楽しむことができますし、ビックリするほどにふっくらと揚げられていますし…
「アナゴの煮付け」に至っては、柔らかく煮付けられていることは元より、飲みたくなるほどにおいしい煮汁には大将の腕の良さを感じますね


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そして今日の目的でもある「湯豆腐」
古くからのお付き合いがあるお豆腐屋さんのものでは無いとこのおいしさが出せないとこだわっているために限定数での提供となっているらしく、早い時間に品切れしてしまうことから、これを目的に早い時間を狙ってやって来るお客さまも多いのだとか
それほどに人気となっている湯豆腐は、多くのお店が提供するような昆布出汁にお豆腐と白菜を入れただけのものとは全く異なり、タレの上に乗せられたお豆腐に注文が入ってから摩り下ろす山芋がたっぷりとかけられていまして…
タレが全体に行き渡るようにそこから混ぜていただくのですが、トゥルンとしたお豆腐と粘りある山芋の舌ざわりが魅力的なのであります



【福島屋】
愛知県豊橋市北島町北島44
0532-52-7439

東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅:『APPARTEMENT 301』   F1層で賑わうお洒落カフェでいただく「焦がしモッツァレラとフレッシュトマトの特製ハンバーグステーキ」

2017-12-03 23:09:59 | 関東
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お昼をいただこうと目的にしたお店がお休みで…
ブラブラと銀座を歩いていたら『銀座水野』の前に辿り着いていまして、久しぶりにお邪魔しなきゃなぁっとビルを見上げていますと、その3階にちょっと面白そうなカフェを見つけます



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エレベーターも無いビルの狭い階段を上った301号室でありまして、檻のような扉に驚きましたが、きっと戦後間もないことに建ったアパートメントはこのような玄関だったことでありましょう
忙しそうに両方を往き来するスタッフから向かいの302号室も同じお店の客席であることを察することができますが、そに何れもが満席ということで…
30分ほど待って席をいただくことができました


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赤い壁紙が印象的ではありますが…
F1層を中心に埋められた店内には心地よいリズムの音楽と彼女たちの楽しそうな話し声がBGMのように流れますし、上手く間仕切りされていることでの落ち着き感や居心地感でついつい長居してしまいそうなお店でありますね


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ウィークエンドスペシャルとして提供されるランチから「焦がしモッツァレラとフレッシュトマトの特製ハンバーグステーキ」をチョイス
商品というものはネーミング次第で売れ行きに違いが出るものでありまして…
この〝焦がし〟とのひと言があるか無いかでは随分とおいしさの感じ方が違いますよね

子供の握り拳くらいにまん丸としたハンバーグはギュッと締まった肉々しさが感じられますし香辛料の香りも良く、ソースに頼ることなくおいしくいただけるものであります



【APPARTEMENT 301(アパルトマン301)】
東京都中央区銀座3-4-5 銀三ビル3F
03-3561-0620

東京メトロ日比谷線人形町駅:『そよいち』   洋食キラク創業の父の想いを受け継いだビーフかつれつでランチ

2017-12-02 23:45:25 | 関東
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13:00を前に予定を終えて…
どこかでお昼をいただくことにしようと思うのだけど、オフィス街であるこの辺りのお店はお休みを取られているようですから人形町へと移動することといたします
あまり来ることのない人形町でありますが、お邪魔してみたいと思うお店はいくつかあるのです



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人形町と言えば洋食御三家とも呼ばれる『小春軒』『芳味亭』『洋食キラク』が有名どころではあるのですが…
今日はそんな『キラク』創業者のお嬢さまが開業されたという『そよいち』へお邪魔してみることといたします
場所はちょっと分かりづらいのですが、要所要所に幟旗が立てられていましたので助かりました


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厨房を囲む15席ほどのカウンター席だけという小さなお店ではありますが、お昼どきを過ぎた時間であるにもかかわらず、席待ちのお客さまがいらっしゃるほどに混み合っていまして…
10分ほどで席をいただくことができたのですが、そこから見渡します厨房やカウンターの木部がピカピカに磨き上げられていることから老朽していながらも清潔感を失うことの無い『キラク』同様に、お父さまである先代の商売に対する姿勢をきっちりと受け継いでおられることも窺えます


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提供される商品は『キラク』よりも少なめでありますが、名物とも呼べる「ビーフかつれつ」は健在でありまして…
洋食の王道であるハンバーグや旬のカキフライなどにも惹かれますが、ここへ来たなら先ずは「ビーフかつれつ」をいただかないと語れませんよね
フライヤーを使うことなく、ストーブの上に置かれた大きなフライパンで揚げられるビーフかつ
経験に裏付けされた勘で油の温度を操りながら調理するプロの技を目前にしながら、揚げたてのかつをいただくことができるなんてそれだけでもご馳走ですよね



いまではビーフかつをウリとするお店も増えていますが、キラクではそのずっとずっと前から販売されていて…
そのおいしさからキラクの名を有名にしたと言っても過言ではないのだけど、そのおいしさを見事に継承しているのがこちらであると思うのであります
そして、お隣の方が召し上がっておられた分厚いポークソテーもおいしそうでありましたので、次回お邪魔するときにはそれをいただいてみようと思います



【そよいち】
東京都中央区日本橋人形町1-9-6
03-3666-9993

東京メトロ半蔵門線三越前駅:『豊年萬福』   牛肉や野菜の旨味がおいしい牛すき鍋で身体を温めます

2017-12-01 21:52:26 | 関東
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早いもので今年も残すところ1ヶ月
冷たい風が吹くなか、お約束している時間よりも早く三越前へと移動してお昼をいただくことにいたします
お気に入りであるお店でお蕎麦を啜ろうかと思っていたのですが、時間に余裕もあることですし、ゆっくりとお昼を楽しむのも良いかと…



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日本橋から江戸橋へと首都高が上を走る川沿いを歩いていますと一際目立つ白壁のお店が現れまして…
全国から集めた旬の食材を提供していただけるという『豊年萬福』へお邪魔することにいたします


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天井も高く広々とした店内には行燈を模した大きな照明があったりと、ゆったりとした空間や風情をも楽しむことができるお店でありまして…
来店されるお客さまは、そこで過ごす時間を楽しむようなご婦人が中心となっているようですね


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お昼の時間には天ぷらやお刺身などいくつかの御膳メニューが用意されているのですが、一番食べたかった松花堂は予約での対応だそうで…
ならば… とお願いしたのは「牛すき鍋膳」
柔らかく甘みがある牛肉やお豆腐はもちろんのこと、360年以上の歴史を持つはんぺんなどの練り物を扱う老舗店『神茂』から取り寄せられた〝魚すじ〟が加えられれたこだわりの逸品であります
卵を潜らせていただくのも良いのですが、旨みが滲み出た出汁を存分に味わうためにそのままいただくこともおすすめでできるおいしさでありました



【日本橋室町 豊年萬福】
東京都中央区日本橋室町1-8-6
03-3277-3330