AWA@TELL まいにち

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誰が読むのか

2019年02月18日 | どーでもいいこと
FACEBOOKの方で愚痴ったこと。

5年間補助を受けてきたプロジェクトは、毎年度末に報告書を提出し、それも冊子になって発行されておりますが、毎年度、指定の学会で発表もし、補助金が終わったのに、今年度も指定の学会で発表するように言われて、なんとか日程をやりくりして発表したのですが、

今度は補助を受けた期間の総合的な成果報告書を出せ、という指示が来ました。

毎年書いた報告書を全て読んでいただければ、わかる話なんですが、なんでまた新しいものを作らせようとするのか、しかも、補助金が終わった翌年度末に。

そんなに暇だと思われているのでしょうか。

毎年の報告書も、数週間時間をかけて作っているのです。まとめて読む方がわかりやすいのかもしれませんが、それは、必要な方が自分で拾って読めばいいことじゃないのでしょうか。

オンラインのデータで作成して、必要なところをタグ付けして引っ張り出して読むというのが、そうは言っても可能になっている今、新しく冊子体を作成するための原稿を出せというのが、どうしても必要なことには思えないのです。

私に指示を下ろしていらっしゃった事務の方にとやかく言って解決する問題ではありませんので、ここで吐き出すだけですが、こうやって、年度末の学生に向き合う時間をどんどん削り取っていって、また、研究をまとめる時間がようやく作れる時期にさせているのですから、日本の研究が遅れるのは、自明のことです。

私は先週末からこの作業にかかっていますが、おそらく、今週いっぱい、掛り切りです。

研究成果を上げろという圧力は、そのまま、研究させろよ、という反発にしかなりません。

プロジェクトを引き受ければ引き受けるほど、研究ができなくなるというわけのわからない状況に追い込まれます。

研究したいという友人が、大学に就職しない、と言った気持ちがよくわかります。

この国は、研究させる気がないんだ、ということを最近如実に感じます。
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