AWA@TELL まいにち

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記事を読んで思ったこと

2019年02月07日 | 日本語教育
今回、読売新聞さんの「教育ルネサンス」にコメントを掲載していただいたのですが、

記事全体を読んで思ったことを一つだけ。

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 ◆横浜市教育委員会の非常勤講師の主な応募資格

〈1〉日本語教師の資格がある(日本語教育能力検定試験に合格、大学で日本語教育に関する科目を26単位以上取得し卒業――など)

〈2〉日本語以外の1言語(英語を除く)の日常会話に対応可能

〈3〉日本語を教えた経験がある

〈4〉国籍不問
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2、の資格が納得できないんですよ。

日本語教員は、日本語を教えるプロであって、外国語に秀でている必要はないわけで、どうしてこれが条件に入ったのか。。。

語学教育にかかわっている人であれば、これがあることに違和感を持つ人も多いんじゃないかな。

通訳や翻訳を担当する方と、日本語教員とを二人雇用する経費的な問題がある、としても、やはりおかしい。


例えば、タガログ語ができるという方を採用した場合、タガログ語でコミュニケーションできる子供や保護者はいいけど、そのほかの言語の子どもや保護者はどうするんだろう?

すべての言語の通訳者、翻訳者を抱えられない以上、日本語だけで日本語を教え、やさしい日本語で情報提供をする努力と工夫をしなければ、改善はしないと思うんだよな。

横浜ですらこうだ。

先が思いやられる。




英語の先生って、英語以外の言語を求められないじゃないですか。

日本語の先生って、なんで日本語以外の言語を求められるのか。




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