図書館が休館ということで、部屋で資料を整理していましたが、観光パンフを見ていて、駒ヶ根シルクミュージアムという施設があるのに気がつきました。
土曜親子日本語教室の見学旅行にどうかなとか、製糸工業が盛んであったのなら戦前の朝鮮人女工の記録があるのではないかなとか、そんなことを考え始めたもので、出かけてきました。
公共交通機関を利用するとですね、「こまちゃんバス」という市内循環バスを利用するのがいいみたいなのですが、これが一日4便。8時30,11時5分、次はもう午後3時台と午後6時台です。タクシーで移動しました。2100円です。初乗りが700円というのもちょっと高いですね。バスなら200円です。
さてシルクミュージアム、山の上のほうにあります。問題は道が狭いということ。バスで通るとひやひやしました。リンゴ畑、アスパラガスの畑が目の前に広がってきます。観光バスが乗り付けることもあると聞きましたが、道がわからないだろうなあ。
入館料が300円です。館内に入ると、絹を使った工芸品が出迎えてくれます。
展示は大きく3つに分けられます。
一つは、養蚕業発展の歴史
一つは、養蚕で使用された機器類の展示、
一つは、蚕という生物の説明
です。
製糸工場の女工さんのことについては、展示のどこにも触れられておらず、明日図書館での調査の合間に、少し郷土史を調べてみようかなという気持ちになっています。八王子経由で横浜に運ばれて行ったんですね、生糸。
養蚕業の個所では、普段、見たことのない機械や、写真に挙げましたが、まゆ玉から糸を取り出す機械などがあって、初めて見たものですから面白くて。
明治期に日本からなぜあんなに生糸が輸出されたのか、疑問に思ってはいなかったのですが、展示を見ていると、ちょうどその時期、ヨーロッパの蚕が疫病で激減しているんですね。そういう説明を聞いて、疑問に思わなかったのが不思議にも思えてきました。いい勉強になりました。
蚕の生態も、普段、気にしないからだと思いますが、初めて聞くこともありました。無知なもので。たとえば、成虫は口はあっても何も食べないとか、産卵した卵は、同時に産んだ卵でも2種類あって、あずき色になる越冬卵と薄緑色の10日くらいでふ化する卵とがあるとか、そんなことです。
蚕が糸を吐く前に「まぶし」に移す作業というのも映像で見ましたが、思ったよりもはるかに「雑」に移しているのを見て、驚きました。
皇室で行われている養蚕技術のことも触れてあるパネルがありました。伝統の保持というのは、効率を考えていく部分から切り離さないとどうしようもないものかもしれないなあと感じたり。
さて、ここが土曜親子日本語教室の見学旅行にいいかなと思ったのは、体験工房があるからです。機織り、まゆ玉工作、藍染めなどができるそうです。
はた織りと藍染めにチャレンジ。
機織りは、マフラーなんかもあるのですが、時間的に、小さなコースターつくり。
縦糸はすでにセッティングしてあります。僕は横糸代わりの紫色の切れ布をカタンカタンと織り込んでいく作業をしました。
できあがり。
藍染は、徳島にいたときにもやったことがありますが、染色しないところに糊をつける作業だけで、あとは出来上がりを手渡されただけでしたので、今日は何ができるのかとドキドキ。
糊づけと、染色後の新井の作業をやりました。桜の花弁と犬の足跡、四隅に名前をあしらってみました。
薄茶色の染め上がりを、水洗いし続けているうちに、酸素に反応して薄緑、そして藍色へと色が変化していきます。水が冷たくて、感覚がなくなりましたが、色の変化はとても面白かったです。
どちらも有料ですが、面白いのではないかと。
近くの「ふるさとの家」ではそば打ちもできると聞いたのですが、こちらまでは見てこられませんでした。
高速道路の料金が下がりますから、金銭的に土曜親子日本語の皆さんとくることが難しいというわけではないのですが、時間かなあ。往復のバスが片道3時間というのはしんどいだろうねえ。
シルクミュージアムの中のレストランでは、自然食ビュッフェが食べられます。1260円で食べ放題。おいしかったのですが、選択できないんですよね、周りには何にもないから。行列ができるほどの人気でした。
このレストランで、待ち順名簿に名前を書こうとしたところ、お店の方から「まあ、ひさしぶりっ」と親しげに声をかけられました。
いったい誰と間違えられたのやら…
ま、そんなこんなで。
ホテルに戻ってからは、また資料の整理です。
明日も図書館での作業、がんばります。
出張などしたときには、地元の民俗資料館とか、郷土館とか、神社、仏閣、博物館というものはこまめにみるようにしています。月曜日は郷土館や民俗資料館が休館日なんですよ、図書館同様。それで今日はシルクミュージアム。
広大時代の指導教官だった崔吉城先生の影響かもしれません。文科系の人間は、人の営みから離れてはいけないという気持ちがどこかにあるんですよ。でもおかげさまで、いろんな視点で展示物が見られるようになりました。子供たちにも、人の営みについて考え、感じてもらえるようになってほしいと思っています。
あ、書き忘れましたが、イチゴやリンゴの観光農園も多いそうです。
やっぱり往復の時間がネックではありますが。
土曜親子日本語教室の見学旅行にどうかなとか、製糸工業が盛んであったのなら戦前の朝鮮人女工の記録があるのではないかなとか、そんなことを考え始めたもので、出かけてきました。
公共交通機関を利用するとですね、「こまちゃんバス」という市内循環バスを利用するのがいいみたいなのですが、これが一日4便。8時30,11時5分、次はもう午後3時台と午後6時台です。タクシーで移動しました。2100円です。初乗りが700円というのもちょっと高いですね。バスなら200円です。
さてシルクミュージアム、山の上のほうにあります。問題は道が狭いということ。バスで通るとひやひやしました。リンゴ畑、アスパラガスの畑が目の前に広がってきます。観光バスが乗り付けることもあると聞きましたが、道がわからないだろうなあ。
入館料が300円です。館内に入ると、絹を使った工芸品が出迎えてくれます。
展示は大きく3つに分けられます。
一つは、養蚕業発展の歴史
一つは、養蚕で使用された機器類の展示、
一つは、蚕という生物の説明
です。
製糸工場の女工さんのことについては、展示のどこにも触れられておらず、明日図書館での調査の合間に、少し郷土史を調べてみようかなという気持ちになっています。八王子経由で横浜に運ばれて行ったんですね、生糸。
養蚕業の個所では、普段、見たことのない機械や、写真に挙げましたが、まゆ玉から糸を取り出す機械などがあって、初めて見たものですから面白くて。
明治期に日本からなぜあんなに生糸が輸出されたのか、疑問に思ってはいなかったのですが、展示を見ていると、ちょうどその時期、ヨーロッパの蚕が疫病で激減しているんですね。そういう説明を聞いて、疑問に思わなかったのが不思議にも思えてきました。いい勉強になりました。
蚕の生態も、普段、気にしないからだと思いますが、初めて聞くこともありました。無知なもので。たとえば、成虫は口はあっても何も食べないとか、産卵した卵は、同時に産んだ卵でも2種類あって、あずき色になる越冬卵と薄緑色の10日くらいでふ化する卵とがあるとか、そんなことです。
蚕が糸を吐く前に「まぶし」に移す作業というのも映像で見ましたが、思ったよりもはるかに「雑」に移しているのを見て、驚きました。
皇室で行われている養蚕技術のことも触れてあるパネルがありました。伝統の保持というのは、効率を考えていく部分から切り離さないとどうしようもないものかもしれないなあと感じたり。
さて、ここが土曜親子日本語教室の見学旅行にいいかなと思ったのは、体験工房があるからです。機織り、まゆ玉工作、藍染めなどができるそうです。
はた織りと藍染めにチャレンジ。
機織りは、マフラーなんかもあるのですが、時間的に、小さなコースターつくり。
縦糸はすでにセッティングしてあります。僕は横糸代わりの紫色の切れ布をカタンカタンと織り込んでいく作業をしました。
できあがり。
藍染は、徳島にいたときにもやったことがありますが、染色しないところに糊をつける作業だけで、あとは出来上がりを手渡されただけでしたので、今日は何ができるのかとドキドキ。
糊づけと、染色後の新井の作業をやりました。桜の花弁と犬の足跡、四隅に名前をあしらってみました。
薄茶色の染め上がりを、水洗いし続けているうちに、酸素に反応して薄緑、そして藍色へと色が変化していきます。水が冷たくて、感覚がなくなりましたが、色の変化はとても面白かったです。
どちらも有料ですが、面白いのではないかと。
近くの「ふるさとの家」ではそば打ちもできると聞いたのですが、こちらまでは見てこられませんでした。
高速道路の料金が下がりますから、金銭的に土曜親子日本語の皆さんとくることが難しいというわけではないのですが、時間かなあ。往復のバスが片道3時間というのはしんどいだろうねえ。
シルクミュージアムの中のレストランでは、自然食ビュッフェが食べられます。1260円で食べ放題。おいしかったのですが、選択できないんですよね、周りには何にもないから。行列ができるほどの人気でした。
このレストランで、待ち順名簿に名前を書こうとしたところ、お店の方から「まあ、ひさしぶりっ」と親しげに声をかけられました。
いったい誰と間違えられたのやら…
ま、そんなこんなで。
ホテルに戻ってからは、また資料の整理です。
明日も図書館での作業、がんばります。
出張などしたときには、地元の民俗資料館とか、郷土館とか、神社、仏閣、博物館というものはこまめにみるようにしています。月曜日は郷土館や民俗資料館が休館日なんですよ、図書館同様。それで今日はシルクミュージアム。
広大時代の指導教官だった崔吉城先生の影響かもしれません。文科系の人間は、人の営みから離れてはいけないという気持ちがどこかにあるんですよ。でもおかげさまで、いろんな視点で展示物が見られるようになりました。子供たちにも、人の営みについて考え、感じてもらえるようになってほしいと思っています。
あ、書き忘れましたが、イチゴやリンゴの観光農園も多いそうです。
やっぱり往復の時間がネックではありますが。