
今年度、南山大学さんから「日本語教育史」の講義をさせていただく機会をいただき、クォーター制の中での授業ということで、今週月曜日まで、8週間行ってきました。
2時間続けての授業というのは、集中講義とも違い、慣れないことも多くて、難しかったです。正直なところ。
そして、大学院生さんへの集中講義では、以前、姫路獨協大学大学院で「日本語教育史」の集中講義を担当させていただいていたこともあって、ある程度専門的な話に特化していけたのですが、今回は、学部生さんということで、試行錯誤でした。
いい勉強になりました。
受講していた学生さんは、日本語教育が専攻という学生さんばかりではなく、日本文化学科ということもあって、日本政治や日本史、日本語学が専攻の学生さんも混じっていたようです。
初回、歴史を勉強するのは年代を覚えることが目的ではない、という話をして、
今生じている現象がどこに原因があったのか、また、否生じている現象と類似の減少が過去になかったか、あった場合、その後、どのような対策が取られどのような結果になったのか、ということを、「外国人児童生徒」の課題を取り上げて説明しました。
併せて、在留外国人の半数以上が永住や定住という在留資格であることを示し、すでに「移民国家」化しつつあるということも紹介しました。
日本語学習者の増減が、日本という国の経済力、政治力、文化力、軍事力といった国力に影響されること、国の政策の影響をもろに受けるということも時代の流れと日本語学習者数の変化などから説明していきました。
そういった背景を踏まえたうえで、何本かのドキュメンタリーや戦前の映画を見て、戦前の日本語教育のイメージと、その結果今どういったことが生じているのかをドキュメンタリーで確認しました。
この過程で、現在生じている外国人児童生徒に対する日本語指導などが、今後、数十年後にどのような影響を残すのかを考えるきっかけとしました。
基本的には、植民地支配されていた台湾や朝鮮と現在とを行き来する授業でしたが、江戸時代以降の宣教師、漂流民、通訳官といった限定的な範囲で行われていた言語教育が、より広範に行われるようになった今に引き付けてお話したり、
オグデンのBASIC ENGLISH,土居光知の「基礎日本語」、国立国語研究所長だった野元先生の「簡約日本語」、今の「やさしい日本語」につなぐ線も、対象者、視点、そういった観点でお話ししました。
過去と今、今と未来とを行ったり来たりする話で、聞いている学生さんはしんどかったのではないかと心配しています。
授業評価を行っていただいたので、それを見て、反省したいと思います。

いい勉強になりました。ありがとうございました。
2時間続けての授業というのは、集中講義とも違い、慣れないことも多くて、難しかったです。正直なところ。
そして、大学院生さんへの集中講義では、以前、姫路獨協大学大学院で「日本語教育史」の集中講義を担当させていただいていたこともあって、ある程度専門的な話に特化していけたのですが、今回は、学部生さんということで、試行錯誤でした。
いい勉強になりました。
受講していた学生さんは、日本語教育が専攻という学生さんばかりではなく、日本文化学科ということもあって、日本政治や日本史、日本語学が専攻の学生さんも混じっていたようです。
初回、歴史を勉強するのは年代を覚えることが目的ではない、という話をして、
今生じている現象がどこに原因があったのか、また、否生じている現象と類似の減少が過去になかったか、あった場合、その後、どのような対策が取られどのような結果になったのか、ということを、「外国人児童生徒」の課題を取り上げて説明しました。
併せて、在留外国人の半数以上が永住や定住という在留資格であることを示し、すでに「移民国家」化しつつあるということも紹介しました。
日本語学習者の増減が、日本という国の経済力、政治力、文化力、軍事力といった国力に影響されること、国の政策の影響をもろに受けるということも時代の流れと日本語学習者数の変化などから説明していきました。
そういった背景を踏まえたうえで、何本かのドキュメンタリーや戦前の映画を見て、戦前の日本語教育のイメージと、その結果今どういったことが生じているのかをドキュメンタリーで確認しました。
この過程で、現在生じている外国人児童生徒に対する日本語指導などが、今後、数十年後にどのような影響を残すのかを考えるきっかけとしました。
基本的には、植民地支配されていた台湾や朝鮮と現在とを行き来する授業でしたが、江戸時代以降の宣教師、漂流民、通訳官といった限定的な範囲で行われていた言語教育が、より広範に行われるようになった今に引き付けてお話したり、
オグデンのBASIC ENGLISH,土居光知の「基礎日本語」、国立国語研究所長だった野元先生の「簡約日本語」、今の「やさしい日本語」につなぐ線も、対象者、視点、そういった観点でお話ししました。
過去と今、今と未来とを行ったり来たりする話で、聞いている学生さんはしんどかったのではないかと心配しています。
授業評価を行っていただいたので、それを見て、反省したいと思います。

いい勉強になりました。ありがとうございました。