研究室の整理を続けています。
韓国にいたときに書いた論文が出てきました。
テーマは、「ひらがなの学習」です。
学生の書くひらがなの形が変で、それを見ているうちに、同じような特徴をもつグループを見つけ、どうやらそれが、平仮名学習のための教科書にあるらしいということを推測したものでした。
わかりやすく言うとですね、明朝体活字をなぞって平仮名を覚えると、手書き文字とは違う字形になるということです。
たとえば、ひらがなの「ふ」。ここではゴシック体ですから、左の点と右の点は離れていますが、明朝体だと、つながっていることがあるでしょ?それを熱心になぞると、つながる時を身につけてしまうというわけです。「さ」や「き」の最後の一画は、つながっていますか?
そんなことを、市販されているかな練習教材を買い集めて調べていったというわけです。
熱心な学生ほど、間違った形の字を何度もなぞって覚えてくるという厄介な結果になっていました。
日本では、昭和初期から教科書体が採用されていますから、そんなことは起こらなくなっていましたが、戦後すぐの時期、教科書がなくて新聞を代用していたという時代には、やはり同じように字の形が変だという問題が生じていたようです。
そんなこんなで、私は自分の作る教材は基本的に教科書体で作成しています。その辺りを気にして教科書を見てみると、面白いですよ。
韓国にいたときに書いた論文が出てきました。
テーマは、「ひらがなの学習」です。
学生の書くひらがなの形が変で、それを見ているうちに、同じような特徴をもつグループを見つけ、どうやらそれが、平仮名学習のための教科書にあるらしいということを推測したものでした。
わかりやすく言うとですね、明朝体活字をなぞって平仮名を覚えると、手書き文字とは違う字形になるということです。
たとえば、ひらがなの「ふ」。ここではゴシック体ですから、左の点と右の点は離れていますが、明朝体だと、つながっていることがあるでしょ?それを熱心になぞると、つながる時を身につけてしまうというわけです。「さ」や「き」の最後の一画は、つながっていますか?
そんなことを、市販されているかな練習教材を買い集めて調べていったというわけです。
熱心な学生ほど、間違った形の字を何度もなぞって覚えてくるという厄介な結果になっていました。
日本では、昭和初期から教科書体が採用されていますから、そんなことは起こらなくなっていましたが、戦後すぐの時期、教科書がなくて新聞を代用していたという時代には、やはり同じように字の形が変だという問題が生じていたようです。
そんなこんなで、私は自分の作る教材は基本的に教科書体で作成しています。その辺りを気にして教科書を見てみると、面白いですよ。