AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

徳島大学国際展開推進シンポジウム

2007年03月07日 | どーでもいいこと
昨日、第3回目を迎える徳島大学国際展開推進シンポジウムが開催されました。
「母国で振り返る私の徳島大学留学生時代」というテーマで、徳島大学を卒業・修了して、活躍している元留学生を招いての講演会です。
昨年度は調査のため出られませんでした。

留学生センターが設置されたのが2002年のことですから、今回お招きした方々は僕は直接教えたことがない方ばかりでした。

4名の方のお話しは全て日本語です。
そして、お二人の方から、日本語を学ぶ、日本人と交わる大切さについての話がありました。

同感です。

研究室で、指導教員と話すだけでしたら英語でも、双方に理解できる他の言語でもいいと思うのですが、一歩研究室を出たら日本語がなければ生活できなくなります。
携帯電話の請求書一つとっても、何が書いてあるのかさっぱり分からないというのはつらいですよね。

そういう話をすると、「聞いてくれればいいのに」という人が意外と多いんですよ。もちろん、たずねていくというのが手っ取り早いでしょう。でもねえ、相手も一人の大人ですから、何かあったらすぐ尋ねていくというのはいやなもんですよ。

ほら、駅なんかでね、エレベーターがないときなんか、「車いすの方はお気軽に駅員までお声をかけてください」と書いてあるんですけどね、なかなか声がかけにくいですよ。

ハンディキャップのある人と、日本語の分からない留学生とを同列に論じるわけには生きませんが、健常者や日本語の分かる人が思っているほど、誰かに頼る、というのは、楽なものじゃないということです。

元留学生の方の話を聞きながらも、頭の中では、どうすれば留学生が地域の方々や日本人学生と日常的な関わりを持って行けるのだろうと考え続けていました。

留学生が自立した一個人としての生活ができる環境を整えるのが、留学生センターの基本的な仕事だと思うんです。
その中で、日本語教育は、一つの手段を身につけさせる場です。
心機一転、がんばらなくちゃと思いました。
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