はるどんは恩知らず。振り回されたプク、そして父。

はるどん、

絵の塾でのモチーフ、持参しろと言われて、

　「青梗菜と、くるみを準備したい」

と、前日に言いやがって、神頼みのアマゾンさんは手遅れ。

プクは、自転車で、スーパーやら走り回ってくれました。扱いがありそうなお店に電話もして、一生懸命。

はるどんも、デパ地下などへ出動。

お父ちゃんも、行ける範囲のお店をのぞいてみました。


　青梗菜は、プクが手に入れてきて、

　くるみは、殻付きがどうしても見つからず、断念。

　お母ちゃんが、ビニールに入れて立てて野菜室に入れておくように指示し、

　「くるみ、案外ないもんだねー」（中だけは、もうどこにでも売っているのですが）

　とその日は終わりました。

　この日、はるどんは、スタバでイチゴフラペチーノ。お父ちゃんのお金で飲んだようです。

　翌朝。

　はるどんは、絵の塾へ出かけて行きます。

　プクが、学校に行く前、朝ごはんを食べているときに冷蔵庫を開けたら、そこに青梗菜が。

　「今日いるんだよね」

　プクは一日潰して名古屋の街の思い当たるところを自転車で走り回ってくれて、手に入れた青梗菜は、持って行き忘れられているという、大変なことに。


　ここまでが第一話。


　天気が良かった週末、シーツを洗って干して、部屋の掃除をしていたのですが、

　はるどんは塾に行ったので、お父ちゃんが掃除機をかけ、プクは、自室なので自分で頑張って掃除を。

　はるどんは、帰るなり「わあ、こんなに綺麗にしてくれて。ありがとう。今晩、お父さんをマッサージするよ」

　と、確かに言ったのです。

　土曜日の晩、日曜日の晩、月曜日の晩、お父ちゃんは揉まれることなく、今日火曜日を迎えています。


　ここまでが第二話。



　うちの娘は、恩知らずだ。


　上田家の男の子組はそう思っています。